頭が悪くて、残念だった
頭がわるい。脳内はゴチャゴチャだ。この絵で表現するにはぴったりだと思う。
午後3時半、試験がやっと終わって、普通の点数だった。
外は騒音がうるさくて、あまり集中できなかった。
もっとうまくできたのかもしれないと思った。
が、そうでもなかったとも思う。
それに、受験の時ずっと考えていたのは、なぜ私にはそんなに数学ができないだろう、ということだった。
高校時代から、数学がずっとできないままでいた。
数学のできる人、頭のいい人がすごくすごく羨ましかった。
数学を上手に使えることは、違う世界、違う惑星の言語で喋ってたり、物事を理解したりするような感じだろうか。
大学時代の同期の女の子が、頭がめっちゃよくてハーバードの数学博士課程に入ったらしい。数式で綺麗な細工を作って、私には見えない世界で楽しく生きているようだ。
それは、自分にはどうにもできないことで、羨ましく見ているだけだった。
さっき終わった試験も同じで、数学の部分はどうしてもできなかった。
高校レベルの数学なのに、どうしてもめんど臭くてやりたくもなかった。
適当に数字を入れ込んでごまかしていた。
(でもなぜかやはり自分にとってそこそこの点数ができたみたい)
とりあえず、なぜか数字や数式がいつもまるで別の言語のように見えて、理解しようと思ったら、やはり力の無駄だった。
『ヴァニタス』という、寓意的な静物画のジャンルのタイトル。
物事を考えきれない、いつも詰まっている、腐っている頭の感じってこういうものだろうと思った。
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