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コロナ時代に転職を考えるとき-第2回-

【チャンスに前置きは無い】

“チャンスは訪れるけど
大概、通り過ぎてしまう

チャンスを手に入れるには
掴みに行くこと”

そんな言葉をどこかで聞いたことが
無いでしょうか。

言ってることはわかるけど、
実感がわかない…

私もそうでした。

実際、チャンスというのは
ここからがチャンスですよ、と
書いてあるわけではないし

どれがチャンスなのか、
教えてくれるわけでも無い、

だから、わからない。

この時も、
15cmの隙間から覗く年配の女性が
チャンスを持ってきてるなんて
気付けるはずもなく、

話しなど聞く気もないから、

“出かけるところだ、
時間は無い”

と伝えた。

それでもチラシを差し出す隙間から
覗き見えるその女性の目ヂカラと

少ない言葉のやり取りは
ちょっと独特な
おもしろさがありました。

自分の娘が近くで
エステサロンを始めたから
チラシを持って来た、はずなのに

ドアの隙間から覗く目が、
それまでチラシを持つ手に
視線を落としていた
私の目と合うと、説明する言葉がふと、止まって

同時に差し出してたチラシを
引っ込め、
今、何か仕事してるのか聞いてくる。

チラシを引っ込めて
今何してるか聞くなんて、

罠だろ〜
作戦でしょ〜

見てたら突っ込んでた方だったかも
知れません。

読んでるみなさんも
怪しいに決まってる、

と思うでしょうが、

今振り返って思い出してみると、
その一瞬の空気の変化に
興奮したんだと思います。

だからあの時、
チラシを引っ込めて
今何してるか聞く女性に対し、

ちょうど翌日かかってくる予定の、
採用試験を受けた仕事の結果の電話を
待ってる、と答えたのだろうと思います。

その返事を聞くと、今度は

今月の◯日は空いてるか?
と質問して来る。

仕事が決まっていなければ
空いてる、と答えると

「あなた、起業に向いてる人よ、
見学に来て!」

少し上気して赤みを帯びた頬と、
力を増した目、

その、独特な進行
突拍子もない提案に
チェーンを外し、ドアを開ける。

実は、その時点で既に10年くらい
起業について考えていたものの
何一つ動いてはおらず

何をすれば良いのか、
成功するにはどうやるのか、

専門性を持ってない自分に
何が出来るのか
わからないでいたから

この女性の話しを
聞きたくなったんだと、
やはり振り返ると、思います。

今、この記事を読んでいるみなさんも、会社立ち上げようかな〜とか

自営業やりたいな〜と思っても
あと一歩、何をどうすればいいか
わからない方、
多いのではないでしょうか。

だから行動に移せない。

“成功者は即行動”

と聞くけど、実際何を行動するのか
知りたい。

そんなことを、雲がかかったような思考で10年も考えていたのに
起こした行動は

玄関のドアを開けたこと。

これがチャンスを掴む
きっかけで、まさしく、
成功のドアを開けた瞬間でした。

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