音ゲー鳥ゲー

こんにちは。藍澤誠です。

毎年恒例、花粉症の薬をもらいに近所のクリニックへ行ったら、待ち時間60分、診察１分というアンバランスさ。本一冊をまるまる読み切ってしまいました。読んでいたのは仕事場で発掘された森博嗣さんの『アンチ整理術』。買っていたことを忘れていたのを、病院に行く直前で発見したのですごく得した気分。

さて、読書しながらの待合室、耳に入って来るテレビのニュースは、政府が『公立の小学中学高校をすべて休校するよう要請した』話題一色。その結果、どの子も『強制的に１か月以上学校に行けない』という見通しになりました。

私塾という仕事柄、毎日二十人前後の子どもたちを相手にしている私は、生徒一人一人に対する３月の過ごし方、とくに学校がない時間のプランニングを考える必要に迫られたのですが・・・めちゃくちゃタイムリーなことに、先月（2020年２月）、学校に行けてない中学生の相談を受け、その子と一緒に勉強をすることになり、学校に行かない状態の子との付き合い方をいろいろ学んだばかりだったのです。その経験をまとめておきますね。

その子は・・・ええと、ここでのＪネーム（塾ネーム）は小鳥ちゃんにします。小鳥ちゃんは息子の同級生で、私ともちょっとだけですが顔見知り、以前はすごく元気に飛び回っていた現在中１の女の子です。

そんな小鳥ちゃんですが、数か月前に道端で見かけたときのこと。学校があるはずの時間に、ものすごく暗い顔をしてトボトボ町を歩いていた小鳥ちゃん。無表情で一瞬だけ別人かと一瞬思い、声を掛けそびれてしまったほどで、私としてはちょっと気になっていました。

塾の子のお母さんつながりで、小鳥ちゃんのお母さんから連絡があり、面談し、改めて教室で事情を聞いてみると、小鳥ちゃんはなんと、夏休み明けから不登校だとか。

小学校のときは、皆勤賞で、クラスで一番と言って良いくらい元気いっぱい少女がなぜ？

一応、週に１度くらいは、友だち家族の協力により通えているものの、とにかく先生とそりが全く合わず、学年が変わるまで学校に行きたくないとのこと・・・母親は仕事を休めず、しかも小鳥ちゃんは母親と会ってもほとんど話をしてくれない。さらに体調のトラブルで働くことができなくなったパパさんがずっと家にいて、そのパパさんと小鳥ちゃんは、現在、ものすごく険悪な関係らしくて・・・

「先生、今から行けないですか？　家に居れない　だから学校行けって言われてるけど　学校も無理で……」