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【毎週発行】「グローバルITトレンド」から見えた未来

「米国」META最新Open Source LLM(Large Language Model)LLAMA 70Bモデル公開


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Oepn AIのChatGPTをはじめ、GoogleのGeminiなど様々なLLMのファウンデーションモデルが次々と進化しています。加えてAIの民主化やOpen AIやMS、Googleに対抗してMETAが取った戦略はLLMをオープンし、だれでも活用できるようにしたことでございます。もちろん善意をもってオープンソースを利用するのは良いけれども、悪用されることを想定すると逆にオープンしてよいのかと色んなAI学者や国々から懸念の声も上がっています。

実際、METAのLLAMAのように公開されたLLMに関しては後戻しができないため、実際どのように活用されるかなども業界の人々には注目を集めております。その中METAが700億のパラメータを持っているコード生成モデル 'Code Llama 70B'を後悔しました。AIモデル学習のため5000億個のトークンを利用した以前モデルとは比べても今回のモデルは1兆個のトークンを利用したとのことですのでその実力が気になる次第でございます。現在Open AIのGptsもコーディング無しでもチャットボットが作れる時代でございますが、このようなコード特化型LLMがもっと発展すれば本当に企画やアイデアを従来のコーディング作業無しで形にすることがスピーディにできる時代になると思われます。

それからこのような動きからわかることがもう一点あります。それはGPTのようなファウンデーションモデルも用途や専門分野に合わせてより専門的なモデルに分岐して発展していくことも予測されます。実際学習に使われるデータやプロンプト設計も異なるので現在のChatGPTのようにChatに特化されたLLMだけでなく、バイオ領域でお医者さんのようにヘルスケアドメインでアドバイスしてくれるGPTや新薬開発に特化しているBioGPTのようなものが出来上がってくるでしょう。セキュリティーに特化したGPTモデルが誕生しセキュリティー担当の仕事もやってくれること間違いありません。もっと想像してみるとMachineとMachineがコミュニケーションしながた問題解決することも想定されます。例えば、車の衝突事故などが起こった場合、当事者の車の中に導入されたLLMサービスにより保険業務を機械同士に解決することです。法律の面などでも取り決めが必要であるため少し先だと思いますが、そのぐらいAIによる社会へのインパクトは大きいものだと思っています。

GPTモデルを含めより細分化された専門LLMサービスが拡大していくと予測

先のMETAのコードラマモデルの話に戻りますが、今回のモデルだけではなく、Pythonに特化された 'CodeLlama-70B-Python'と自然言語の指示文の理解に特化された 'CodeLlama-70B-Instruct'モデルも共に公開されました。このコードラマモデルもラマ2と同様オープンソースとして提供されるため研究用・商用的な用途でも無料でお使いなれます。気になる方は下記のMETA公式案内ページをご参照ください。Metaの公式案内URL

「韓国」韓国ポータルサイト最大手Naver社、韓国内最初のAI連動型広告メニューを発表

Naverは先月1月4日、NaverのLLMモデルであるClovaを利用した「Clova for AD」の実装に向けた本格的なテストを開始するとの発表がありました。AIが広告商品として適用されるのはまだ例が少ないですのでNaverとしてはハングルも含め世界でも競争できるClovaモデルを活用し、実際ビジネスへ積極的に応用していくことを決めたことが伺えます。

Naverというポータルサイトは韓国国内では検索エンジン利用率のシェアが高くニュースなどコンテンツはほぼ全国民が利用するほど影響力が高いので良い動きだと思っております。ただし、最近少しづつGoogleの検索エンジンがシェアを伸ばしていることやYouTubeを中心とした動画プラットフォーム上での検索やインスタのようなSNSによる検索がMZ世代を中心に拡大しているため、このAI連動型による新しい市場創出がどのぐらいできるかに関してはもう少し様子を見る必要があります。

それから本来広告領域でのAIの活用は広告素材生成・ADテック会社を中心に効率よくターゲット層にいかにリーチできる領域で使われてきましたが、今回のNaverのAI連動型メニューはあるブランドチャットボットが商品やサービスに関する情報を提供しながら、インタラクティブに顧客と対話する形のサービスになりますのでかなり面白い試しだと思いました。

下記の画面は現在POCとして運用しているNIKEの広告メニューの画面になりますが、ユーザーがNIKEと検索した際に実際AIを利用したメニューが表示される実例になります。今までのCTA(Call to Action)などを含めた様々な一方的な広告メニューと比べていかに効率よくクライアント様のKPIへ貢献できるかどうかそのPOC結果が気になります。それから個人的にはこのAIメニューをどのぐらい活用し、どのような内容にユーザーが満足しているのか知りたい次第でございます。

NIKEと検索するとNIKE専用のChatメニューが表示されます。

固定メニューの中に「NIKEラニング靴をお勧めして?」と入力した際に表示画面。ChatGPTのようにClovaにより3つのラニング靴に関するテキスト紹介と共にNIKE公式動画コンテンツが表示されておりました。提案されたランニング靴の中一つを選ぶとNIKE公式ショップページに飛ばされました。もちろんもっと商品に関して詳しく説明を求める場合はチャット形式で質疑応答することも可能です。
クリックした商品の詳細ページ

もう少し絞った商品提案ができるかどうか確認するため追加質問を書いてみました。「膝の負担を軽減でき、楽なランニングシューズを探しています」と問いかけたところ、男女別おすすめできるシューズに関して詳細と共に紹介してくれました。私の属性データを分かったいるのかはわかりませんが(ログインしてない状況で検索)、男性用のランニングシューズ一つを紹介してくれました。非常に便利で実際靴専門の店員さんが丁寧に説明してくれるような感覚で買い物できる体験ができたのが非常に面白く印象に残りました。

「米国」APPLE VISION PRO発売開始

Apple Vision Proが2月2日発売されました。日本はまだですが、アップル通同士ではかなり話題になっております。実際アメリカへ行きレビューするテックYouTuberもいるので実体験はまだですが、でき具合の予想はある程度把握できると思います。

実際METAがこの領域では先に走っていましたが、実際かなりの事業赤字に追い込まれ現在は大きな存在感はない状況でうがアップルの参戦で面白くなってきていると個人的に考えております。特にテクノロジーと人間のインタラクションの未来における重要なマイルストーンを象徴するできことでアップルファンの多い日本でもかなり注目されたリリースだったと思います。このVision Pro製品は、拡張現実(AR)と仮想現実(VR)の境界を曖昧にし、ユーザーに全く新しい体験を提供します。Appleはただのハードウェアメーカーではなく最高の経験を共に届けるブランドイメージがありますが、、まさに体験をデザインする企業へと進化と路線を見せつけたできごとでしょう。

ユーザーは、より没入型で直感的なインターフェースを通じてデジタルコンテンツと対話することができ、教育、エンターテイメント、プロフェッショナルな作業環境が根本から変わる可能性があります。最初から約120社のアプリが利用できるので本当に新しいUIとUXの提供できた出来事だと思われます。

Vision Proの発売は、他のメーカーと違いAR/VR技術の商業化と普及における新たな段階を示しています。VRやAR機器に対する距離感を一気に下げたことには間違いありません。(まだ価格の面で負担になると思いますが)Appleのブランド力と市場への影響力を背景に、この製品は多くの開発者とクリエイターに新たなプラットフォームを提供し、アプリケーションや体験の革新を促進するでしょう。これにより、教育、医療、建築などの分野での応用が加速され、これまでにない方法で情報を視覚化し、共有することが可能になりえると思います。

結局のところ、Apple Vision Proの発売の意味は、テクノロジーが日常生活に溶け込む方法と、私たちが情報を消費し、世界を経験する方法に革命をもたらす可能性を広めた事に意味があると思っています。これは、未来のコンピューティング機器の一面を見せてくれたもので人間の相互作用の新しい時代の幕開けであり、その影響は今後数年間で徐々に明らかになると思います。ゲームやエンターテインメントだけでない様々な領域で力を発揮していくことが予測されます。

皆さんいかがでしたか。会社の宣伝だけでなく、少しでも役に立ちたい気持ちや個人的にも日々勉強するあつい思いでNoteを書かせてもらいました。できれば週1回はこのような記事を書き続けたいと思いまうのでフォローお願い申し上げます。それからコメントも対歓迎です。


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