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必要な人の必要な人は、


二つの台風が東の果ての列島の背と腹を
なめるように駆け抜けた連休最後の明るい日、
森へ向かう車窓から街を見て、ふと氣づく。

遅れた作業を取り戻すために、
工事現場で働いてくださる方たちがいる

「一般社会」の休日にも関係なく、
農業、漁業、畜産業、流通業、小売業で、
社会に絶えず食料や物資を供給し続けてくださる方たちがいる

人の命の維持や安全に関わる現場で、
社会インフラを維持管理する現場で、
それらを動かすための業務で、
気象警報でもJアラートでも関係なく、
休めない仕事をしてくださる方たちがいる

そんな仕事を縁の下で、
支える仕事をしてくださっている方たちがいる

事務職だろうと販売職だろうと、
営業職だろうと管理職だろうと、
研究職だろうと教職だろうと、
書ききれず割愛させていただくけれど、
みんなが生きていくのに、
楽しく暮らしていくのに、
必要な仕事をしてくださっている方々がいる。

街の中で、施設の中で、山の中で、土の上で、
海の上で、見えない場所で、家の中で

みな、それぞれの大切なものを
原動力や心の支えにして、
働いてくださっている方々がいる。


自分のために、家族のために、
大切な人のために、働いているだけだと
その方たちは言うかもしれない。

それでも、
わたしはその方たちのお世話になって、
今日も暮らしを営ませていただいている。

こんなにありがたいこと、
当たり前ではないのだと、
今日も氣づいて、恐縮する。

まだいる。

その方たちが出掛けて帰る場所にいつもいて、
ちょっと笑ってくれるだけでも、
おかえり、と云ってくれるだけでも、

ケンカして腹を立たせるだけでも、
顔も見たくないくらいキライでも、

わがままで自分ことしかしてなくても、
呼吸をして存在してくれるだけでも、

顔も、名前も、年齢、性別、
どこにいるのかも、知らない人でも、

みな、だれかの必要な人。

だから、
いてくださって、ありがとう


だれもがみな、いつでも、
だれかの仕事と必ずつながっていて、
だれかの仕事を必要として、
だれかの仕事に感謝して、

呼吸をしている。

たとえだれか一人でも、
だれかが必要としてくれることくらい
生きていくのに、必要なことはない。

この世界の
みんなが
みんなを
必要としている。

過ちを犯した人でさえ。
生まれてから死ぬまで四六時中、
罪を犯してる人はいないから。

償う償わないはまた別のお話。

生まれてこなければよかった人など、
アダムのころから未来永劫、
1人もいない。

必要な人の
必要な人は
みな必要な人。

世界に広がってる
必要な人の「わ」


社会、世界のみなさま、
今日も一日、
お世話になりました。
ありがとうございました。

おやすみなさい。
また明日

#感謝をすれば未来は変わる

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