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愛でたき イノチたち

朝のベランダから
愛らしき二組に出会えた。

一組は、何処から来たのか、
2羽のヒナを連れたお母さんガモ。
多分カルガモだと思う。

ヒナと歩いてくるには少し距離があるけど、近くには大きな川がある。

もう一組は、その上を連なって飛ぶ赤蜻蛉とんぼ
駐車場に並ぶクルマの数メートル上をウロウロと旋回している。
クルマの反射を水のと勘違いしているのだろうか。
 "水場はもう少し先の方だよ"

足元では、小豆さんと土さんが、
虫さんに葉の汁を吸われながらも
渾身の力で一サヤの実を育ててくれている。

上にももう一つ、結実したっぽい。
葉っぱさんの力が復活したら育つかな


実は、この春買ってきたばかりの観葉植物のアルセアさんにも、
薬はもちろん一切の肥料も上げずに、黒いアブラムシのような虫さんに喰いつくされていくのを声をかけながら見守った結果、
全て新しい葉っぱに入れ替わり、復活したのを見届けた経緯があった。

☝️突然黒山のように現れ、
1週間ほどで喰べ尽くしていった
葉っぱがすっかり入れ替わり、
買ってきた時の大きさになった


「自然栽培20年のノウハウ教えます」チャンネルの今橋さんの理論では、虫さんによる被害の多くは肥毒を含んだ葉を虫さんが喰べて分解してくれているのだと考える。

 👇今橋さんの理論をまとめた再生リストです。ぜひご活用くださいませ


一応「自然栽培」を銘打って育てられた小豆さんのタネを、農薬を使われていないと思われる土さんで育てているけど、残っている肥毒の影響で同じようなことがおきているのかと考えながら見守っていた。

が、こうして書くためにダニのような1ミリにも満たない小さな虫さんのことを調べてみて初めて氣づいた。

ハダニの一種らしく、クモの仲間なので糸で風に乗って飛んできて付き、水不足で繁殖するらしい。
葉水も有効と書かれていたが、わたしが水やりするときには株元だけに上げていた。

アルセアさんは多年草で小さな鉢。小豆さんは、一年草で大きなプランター。
数日おきに雨が降り、葉に元氣がなくなってきたら水道水を上げ、水は足りていると思っていたけど、
ベランダでは意外に雨が当たりづらく、大きなプランターでは圧倒的水の量が足りていなかったかも。

30cmにも満たない小さな株に花を咲かせ実をつけてくれたのは、この環境とわたしの声かけで命をつなごうと決めてくれた小豆さんなりの意思なのかも、と思うと急に申し訳ない氣もちになった。ありがとう、と喜んでる場合じゃなかったんだ。

勝手に自然栽培と名乗ったところで、ベランダのプランターという環境はヒトの知恵で地球から切り取ってしつらえたものだから、
ヒトの働きも含めての自然栽培だったのだ。

わたしの働きだけが足りなくてハダニさんを増やしてしまったわけだ。

今日一番に小豆さんと土さんに
「ごめんなさい。」を伝えよう。

それを教えてくれたハダニさんに
「ありがとう。」を伝えよう。

在るがままの自然じねんでつけてくれたと思っていた一サヤの実は、
植物の栽培も自然栽培も初心者のわたしが設えた環境を受け入れ、
その中で在る全身全霊の力で実らせてくれた一サヤだった。

その一サヤから採れるタネは、
このベランダの環境とわたしの働きと声を記憶している。
この小さな、特殊な環境に在るわたしと小豆さんと土さんとの協働で、次へとつなぐ小さな命のタネ。

「どうか無事に、タネにりますように」

 あぁ、でたきイノチ

 あぁ、  シアワセかな

🌱〜🌱〜🌱〜🌱〜🌱〜🌱〜🌱

マンションの駐車場からヨチヨチ出て行こうとする親子ガモの少し前を、一人の青年がスマホに目を落としたまま横切っていく。

 "あ〜、そこのキミ、
 そのまま氣づかなかったら
 小さな倖せを逃すぞ" と
見つめていると、
通り過ぎかけた視界の端になんとか小さな存在が入ったのだろう、
少し顔を上げて再び目を落としかけた後、大きく振り向いた。

青年はハタと、その手にあったスマホに氣づいて親子ガモをばっちりカメラに納めた。

 "あ〜、よかったね。
 わたしも撮りたかったけど
 キミが撮ってくれたならいいや"

青年は後ろ向きになってしばらくカモたちの行く先を見ていたが、

 "クルマに轢かれないようにね
 ・氣をつけて行けよ"

という2つのイノリに見守られながら道の先へ消えていった。


 あぁ、愛でたき
 日々の営みよ



植物の能力について、氣づきの蛇足です。

小豆さんは1つの大きなプランターの3か所に種を蒔き、少し大きくなったところで間引いた一本を一番端に植え直し、間引かないまま2株で育っているのとで、計6本並んでいるのですが、一番左の株(唯一サヤを付けた株)が一番成長がよく、他は横並びに小さい。

なにが違うのか、よ〜く観察して考えていたら、分かりました。

手すりの柵の太さです。

午前中しか日の射さないベランダで、約何十cmかおきに支柱になっている5cm角くらいの柱が、少し成長の遅い株には順々に貴い朝日を遮っていくのです。

午前中〜お午までしか当たらない貴重な日射し。鉢全体で見ればなんとか6時間ほどは日が当たっていると思い込んでいましたが、よくよく見れば、その陰が全く当たらない株と、例え数十分ずつでも陰になる株との違いの他に考え当たりません。

柵の陰の影響で徒長とちょう気味になっていることには氣づいていました。
きっと植物は、自分の身体中の葉っぱ、もしかしたら周囲の土や隣り合う株からも日が当たってる、当たってないの情報を細かく受け取って、周りの植物の陰になっているのだと捉え、より多く日を得るために背伸びをしていく(茎を伸ばす)ようプログラムされているのだろう、と。

もしかしたらその陰の輪郭から、日射しを遮るものの姿すら認識しているかもしれない、とも思いました。

それから鉢の位置を太い支柱の影にならない場所に変えました。今日から毎日することにした水やりとで、どうか大きくなってくれますように。


小さな氣づきを読んでくださり、ありがとうございました。

みんな、
天命を全うできますように

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