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人間臭いって魅力的。

私が自主公演をした際に、脚本を書いたことをきっかけにフィクションの世界でどんな人が魅力的かという観点からドラマや作品を見るようになりました。

そして辿り着いたのは”人間臭い人”でした。

時代の流れというのも感じますが、SNSや社会情勢も踏まえてどうしても現実世界で自分を100%出すということが以前よりも難しくなったと感じています。
表現する場所やコンテンツは多くなっても、周りの目が多すぎて結果的に着飾った言動や人によっては虚言をしてしまうようなことになりかねない環境になっているなと思います。

フィクションの世界で魅力的に感じるキャラクターはそれこそ個人で異なるとは思いますが共通して”現実とは違うもの”だと思っていて、例えば嫌な上司がいてつらいと思っている人がドラマで優しい上司の役を見ていいなと感じるようなイメージです。
そして、自己表現が難しくなった現実世界で今魅力的に見えるキャラクターこそ”人間臭い人”だと感じています。

決して主人公キャラではなく、正義のヒーローであったり逆に完全なる悪役でもない。突出した能力や個性があるというようなわけでもないけれど”感情表現がストレート”というのが人間臭さのあるキャラクターの特徴です。嫌味や妬み嫉みも顔に出し、その分優しさも行動や言動に素直に出す。どんな複雑な感情までも表に出してしまうことがとても魅力になる。惹かれる要素になる。

憧れとは違うけれど、こうなれたらいいなと思わせる。
好きとは違うけれど、可愛らしいと感じる。
それが私の感じる”魅力的”の意味の一部で、こんな風に思われるような人になりたいとも思います。


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