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イラスト映画批評【南極料理人65点】堺雅人出演

作品データー
2009年/日本/125分『南極料理人』

 The Chef of South Polar 

監督:沖田修一
脚本:沖田修一
撮影:芦澤明子
出演:堺雅人/生瀬勝久/きたろう/高良健吾/豊原功補
音楽:阿部義晴
予告編動画


解説
南極観測隊に料理人として参加した、西村淳原作のエッセー「面白南極料理人」を映画化した癒し系人間ドラマ。南極の基地内で単身赴任生活を送る8人の男性たちの喜怒哀楽を、数々のおいしそうな料理とともに見せる。料理人を演じるのは、ここのところ『ジェネラル・ルージュの凱旋』など話題作への出演が相次ぐ堺雅人。共演の生瀬勝久や高良健吾ら新旧の実力派俳優たちとともに、絶妙のアンサンブルで展開するユーモラスな物語に魅了される。

あらすじ
西村(堺雅人)は南極の昭和基地からも遠く離れた陸の孤島、南極ドームふじ基地に料理人として派遣される。妻(西田尚美)と娘を置いての単身赴任生活で、彼は8人の男性南極越冬隊員たちの胃袋を満たすという大役を任される。基地では雪氷学者(生瀬勝久)をはじめ、雪氷サポート隊員(高良健吾)らが彼の料理を心待ちにしており……。

感想
仲良しのオッサンたちの日常
この映画は8人の個性的なオッサンたちが南極で暮らす日常を淡々と撮った作品だ。なので事件も起きないし、ハラハラドキドキすることもない。しかし、それがいい!ながら見するのにちょうどいい作品になっている。

特殊な環境で仲良く暮らすオッサン8人。イチゴシロップでベースを作り野球したり、裸で写真を撮る姿など、ラジオ体操のお姉さんに興奮したりキャッキャッ騒ぐ姿はまるで男子高校生の合宿を見ているかのようだ。映画に出てくる役者も堺雅人や生瀬勝久など実力派揃いで演技がわざとらしくなく自然だ。

その自然な演技が視聴者にこっそり覗き見しているかのような気持ちにしてくれる。

楽しそうで羨ましい。映画の鑑賞後はほっこり和むこと間違いなし。

美味しい料理にガッツク姿が食欲をそそる
今は空前のグルメ漫画ブームがきてる。その理由は何だろうか?「食事」は誰しもが経験し共感できるポイントだからだろう。筆者も料理を題材にした作品は好きだ。

南極料理人では美味しそうな料理に男たちがガッツク姿が映される。しかもロケーションが極寒の土地での食事なので余計に美味しそうだ。

無言で握られるおにぎりにこんなに美味しそう!食べたいと思うことはないだろう。その後無言で行儀悪く頬張るオッサンたちの姿は本当に幸せそうで、「お腹空いてるんだな」と思わせる。

映画では男たちは食事中「美味しい」など料理を賞賛するようなことは言わない。なんでだろう?と考えたが人が本当に美味しいと感じると無言になりそれを一生懸命食べることだけに集中する。それを表したかったのかもしれない。

セリフで気持ちを言わせず、演技で気持ちを表現してるってことかな。

標語が面白い
映画に出てくる紙に張り出される標語が筆者のツボだったりする。

例えばトイレの近くに「雪はあるが水はない。」「節水厳守」など

電話の近くに「1分740円 使いすぎは身の破滅」と書かれた紙が張り出されている。

クスリとできるポイントがあっていい。

評価
映画「南極料理人」65点
Goodpoint

オッサンたちの日常を覗き見しているような感覚になる
極寒の土地で美味しそうにご飯を頬張る姿が食欲をそそる
出てくる登場人物のキャラクターが個性的でいい
冴えないおじさんたちを愛でる映画
出てくる役者が実力派揃いなので自然な演技が見れる
真面目に笑わせてくれる
なんでもないセリフなのになんでか笑える
Badpoint

事件がなく日常を淡々と撮った作品なので刺激は少ない
映画「南極料理人」の名言
僕の体は、ラーメンでできているんだ
西村くん・・・どうしよう・・楽しい。
西村くんはピーナッツの使い方がうまいよね
西村くん俺たち気持ちは完全にエビフライだからね!エビフライ。エビフライ。エビフライ。

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