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【競馬コラム001】58kg適性について①(2023/05/12)

どうもアイウエくんです。
今週の日曜メイン、ヴィクトリアマイルも楽しみなところではあるのですが、毎週金曜は少し話題を変えて競馬コラムを執筆していきます。

記念すべき初回は「58kg適性について」です。
皆さんは予想をされる際、斤量はどれくらい重要視していますでしょうか?全く気にしないという方もいれば、かなり重視するという方もいらっしゃると思います。この斤量について特に牡馬58kg、牝馬56kgを背負う場合の私なりの見解を述べていきます。

斤量差による馬への影響

皆さんのご存じの通り、斤量は基本的には馬齢、性別、減量若手騎手、ハンデキャップ競走などで差がつけられ、なるべく同一条件下でレースを実施させることで強い馬を決めようということが目的で導入されている制度のようです。これは平地、障害においても同様で、日本に限らず海外の競馬でも同じですね。

「斤量1kgあたり1馬身の差」
昔からよく言われる言いぐさですが、斤量差がどれくらい馬に影響を及ぼすかは科学的には解明されていません。

しかしながら過去の様々なレースを振り返ると、この斤量差が勝ち負けに影響を与えたといっても過言ではないレースが多々あり、特に牡馬58kg以上、牝馬56kg以上を背負う場合はさらにその傾向が如実に出ていると私は考えています。ですのであくまで一個人の意見ですが「58kg適性は存在する」という仮定のもと話を続けさせていただきます。

58kgレース

実は昨年2022年までのGI競走のうち、牡馬58kg、牝馬56kgの斤量を背負う必要があったレースは5レースのみでした。天皇賞春、安田記念、宝塚記念、天皇賞秋、そしてエリザベス女王杯です。そのほか重賞、オープン競走でも獲得賞金やハンデによっては58kgを背負う場合もありますが数でいえばそれほど多くはないでしょう。(ちなみに毎年行われるワールドオールスタージョッキーズの対象レースも58kgレースですね)

これらのレースで好走した馬はただ強かったから、という理由だけで好走したわけではなく、58kg(56kg)の壁を乗り越えることができたから、と捉えることができ、一方で凡走した馬は壁を乗り越えることができなかったと見ることもできます。

そしてこれらのレースはリピーターレースでもあります。これも58kg適性が存在することを後押ししてくれます。特に印象的なのは2012年、2014年安田記念を2桁人気で2着となったグランプリボスや、2015年、2016年天皇賞春をこちらも2桁人気から3着、2着となったカレンミロティック。彼らが人気薄から好走できた理由は持ち前の58kg適性だけではなく、58kg適性がない他の上位人気の馬たちが軒並み凡走したからである、といっても過言ではないでしょう。

その他でいえば、海外GI凱旋門賞(古馬の牡馬59.5kg、牝馬58kg)。日本で活躍している馬が幾度となくその頂に挑戦してきていますが、未だ勝ち馬はゼロ。ましてや惨敗するケースも珍しくなく、これは日本馬には馬場が合わないということだけではなく、58kg適性が非常に問われるレースだからと、ともいえると思います。2010年2着のナカヤマフェスタがまさにそれを証明してくれています。

そして今年2023年。20年ぶりに負担重量のルールが変更となりました。大まかにいえば、これまでのベース重量からプラス1kg。つまりGI競走にいたっては全ての古馬GIが58kgレースとなります。今週行われるヴィクトリアマイル(牝馬56kg)も例外ではありません。したがってこれまで以上に58kg適性の見極めをシビアに行う必要があり、逆に言えば58kg適性をしっかり見極められれば、高配当も狙えるということです。

余談ですが、今回の負担重量のルール変更の背景は「騎手の健康と福祉、および将来にわたる優秀な騎手の人材確保の観点から」ということのようです。もちろん立派な理由だと思いますが、私個人としては「日本悲願の凱旋門賞制覇」もその背景にあるのでは、と推測します。57kgレースに慣れている日本馬にとっては59.5kgはあまりにも重く、このルール変更により重い斤量への適性を磨くことで海外馬に一矢報いることができるのではと考えています。そのような馬が近い将来出てくることをぜひ待ち望みたいですね!

最後に…

文字数も多くなってしまった為、今回はここまでとさせていただきます。(※読みやすいように1記事2,000文字以内には収めたいと思っています)

おそらく読者の皆様が一番気になっているであろう58kg適性があるか否かの見分け方については来週の競馬コラムで話していこうと思います。(余裕があればヴィクトリアマイル前には出したいのですが…)
これまでこういった視点で予想をしたことがなかった方はぜひご自身の予想でも活用していただければ嬉しいです。ただし馬券の購入は自己責任でお願いしますね!笑

続きを更新しています!(2023/05/19更新)
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