2021年M1グランプリ感想


やっと成仏できそうなので、自己満足のために書きます。

「50にして天命を知る」を体現した錦鯉。
50歳のおっさんに泣かされて35歳ですがヒザが痛くなりました。

ずっと誰かを待ってて、誰かが来なかった大会。
みんな誰かを待ってたけど、みんな待ってる人が違うかった大会。
みんなが待ってた人の目の前を通り過ぎて、後からあの人を待ってたんだと気づいた大会。
そんな大会の印象でした。

個人的ハイライトは、点数悪くても爆笑の国崎、思った通りの点数じゃなくてやばい顔の川瀬名人の対比でした。
 
好きなツッコミは2つ。
おばあちゃんは全員文系だと思ってたという、偏見っぽくない偏見。
森に帰ったなら、もういいだろという、小峠を感じさせるツッコミ。

好きなボケ2つ。
旅館でチキン南蛮出てくるボケ。
坊主は上手に納税の義務を回避している。

来年への期待
金属バット、ランジャタイ、真空ジェシカ、男性ブランコ、コウテイ、キュウ、滝音。

今年1番胸を打たれたこと。
川瀬名人が、「M1で勝つためには露出増やして売れないと」という素人のリプに対して「それのどこがM1やねん」と切り返していた。

M1は小説よりも奇なりなのかな?

M1は露出度や知名度では無いと演者側が思っていると改めて知った。
とにかくおもしろい漫才だと信じて投げ込まれた物を受け手を突き破った時、とにかくおもしろいから何回でもみたい漫才になるのだと思う。

金属バットについて。
敗者復活はできなかったけど、作戦自体は成功したと思う。
SNSから魂剥き出し、出順抽選練習、M1に寄せた内容の漫才、キャラに合ったゲスい媚、やばい雰囲気を伝える為にあえて腹を叩いた、警告音も使ってボケた、多分やれることやって2位なら正直仕方ないかもしれない。

1つ言いたい。
金属が初めて行った2018年準決、和牛の後だった。
和牛が長嶋茂雄なら、金属バットは野村克也かもしれない。
金属バットか初めて準決行った時からこの4年間、おそらく予選から同じネタをやっていない。
どれだけ困難で大変か、しかも当たり前に全ネタウケなければならない。
金属バットはモンスターやん。
和牛も準優勝した年、予選から決勝の決勝まで一才ネタ被りなし。
両方モンスターやん。
今まではお笑い好きには届いていた。
今回はお笑い好きと感度が速い人には刺さったと思う。

優勝するには、金属バットなりのテンションの上げ方を求められているのかな、金属バットなりの右肩上がりを。
正直今年の準決は全くコンプラは大丈夫だったと思うが、直前にスーパーのカートが原因でドンキで事故あったから正直それは関係しているかと勝手に思っていた。

とてつもないプラスがある。
圧倒的動画再生回数、敗者復活戦2位、ラストイヤー、誰もが決勝を望んでいる、劇的なパワーを誰よりも溜めちぎっている。
大事にしている草薙の剣(ネタ)を引き抜いて、長い髪を揺らして、デカいハゲを光らして、六本木のセンターマイクで2回漫才して、日本一の漫才師になれると本気で信じてます。

M1なんて、たかが3万人の差なんて、ハートブレイクなんて、いつもの調子で笑い飛ばしてくれ。

感動とお笑いはセットではない。

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