愛と言葉、やさしく触れて。

愛と言葉、やさしく触れて。

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ハナの散る日。

花が散った、僕のまばたきの間に。 横にいた誰かも泣いている。 目の前には花々が整列していた。 もうこれも3度目の。 晴晴の空とは真っ逆様。 枯れかけた柿の木の下。 訪ねるひとも声を殺して。 大黒柱はうちのネコで。 君を置き去る僕は寂しがり屋。 終わりを知る。 2つだけの根っこに上から滴る。 それももう今日でさよなら。 愛とそれから。

    • ハルめく、

      温かい日差しに心抉られ、縋った過去は夢の中で繰り返し。 春めく季節が哀しくて、どこか遠くへ幽体離脱。 逢いたいひとには逢えたという幻。 夢も現も僕にとっては全て。 日曜日の香りがした午前8時。 空っぽの頭には映って、滲む。 僕の脳は知らないとは言わない。 まだ寒い部屋の冷たい頬は赤らむ。 去年はってもう何度目。 今日を忘れてしまって、春爛漫。 溢れるのはなんだろう。

    ハナの散る日。