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#107 勉強の仕方(その1)

「○○の仕方」というキーワード検索をする人が、意外と多いと思ったのは、今から20年以上前にウェブページに「勉強の仕方」を載せた時です。閲覧者(検索ロボットも含む)を数えるカウンタが、他の授業関連のページよりもぐんぐん伸びました。(ちなみに、2020/08/13時点でカウンタは146378人です。)

 ということで、私の脳の一部の”外在化”を目指しているnote記事に、「勉強の仕方」を分割して掲載しようと思います。

はじめに

 “どうすれば、勉強がわかるようになりますか?”こんな質問を、よく受けることがあります。“絶対”と呼べる方法が私も分かりませんが、自分 自身の数少ない経験(体験)から思うことをあげてみます。自分に合うやり方の参考にでもなれば、幸いです。

私を導いた言葉編

勉強は、楽しくない!

 私の中学3年の担任の理科の先生から聞いた言葉。何となく、(勉強はしなければいけないもの。)あるいは、(勉強ができる人は、きっと楽しんでいるに違いない。)などと勝手に思い込んでいた頃にこの言葉を聞いて、頭の中のモヤが少し晴れた気がし衝撃を味わいました。(私自身が勉強を本当に楽しいと思えたのは、24歳のときです。それまで何となくわかっていたものが、すべてつながって実感として理解できたとき、楽しいなと思えました。それが、現在の自分の研究分野です。)

だまされたと思って勉強しろ!

 私の高校2年生の物理の先生が言っていた言葉。「ずーっと勉強していると、ある日突然物理ができるようになるから、だまされたと思って勉強しろ!」高倉健に似た口の悪い先生の乱暴な言い方に、(そんなもんなのかしら!)と思いつつ受験勉強をしていると、夏休み前まで3割ぐらいしかできていなかったテストが、突然8割以上できるようになっていました。
これに似た話は、外国で暮らしている人が昨日まで何を言っているかわからなかったテレビのニュースが、ある朝突然わかるようになる。(私は、そんな幸せな経験をしたことがありません。) あるいは、昨日までアブーしか言えなかった子どもが、突然3つも4つも単語を話し出す。などがあると思います。(我が家の二人の子どもを見ているとそう思いました。)

勉強が仕事!

 私の父親が言っていた言葉。自宅で仕事を細々とやっている両親の姿を見て育った小学生時代から、いつも言われていた言葉。疑う余地などありませんでした。親は子どものために仕事をする。子どもは、一生懸命勉強し、自分の子供たちへ同じ事をしてあげる。いわば‘順送り’にこのサイクルが送られるというのが、両親の口癖でした。田んぼや畑に囲まれた田舎のライフスタイルそのものです。親に恩を返せなどとは、一度も言いませんでした。ただ、子どもとしての仕事=勉強をしろ!それが口癖でした。

アルバイトはするな!

 これも、頑固おやじの口癖。子どもは勉強が仕事ですから、アルバイトなどという副業をするとはもってのほかという考えでした。職業に就くまでは、親のスネをかじる、つまり、学費などなどを援助してもらうのは、何の遠慮もいらない。そんなことを遠慮して、たとえばアルバイトをして本業の勉強が少しでもおろそかになってはイカン!の言葉を信じて、私自身は、27歳まで学生をさせてもらいました。(ちなみに、我家は決して豊かな家計ではありませんでした。授業料免除や、奨学金のお世話で進学がその都度できていました。)

(※その2 へ続きます。)

以前note記事に書いた、「脳の外在化」