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#109 勉強の仕方(その3)

前々回前回に続いての最終回。自分に合う「勉強の仕方」を見つけるヒントになれば幸いです。

私の勉強方法編

テスト前のたくさんの時間より、日頃の少しの時間の予習と復習。

(予習)
授業の前、できれば自宅で、さもなければ授業と授業の間の休み時間にでも、その日の講義で進むと思われる範囲を読むだけでもしておく。そうすると、初めて聞くよりも、イメージが出来上がっているので、ノートを取るのも楽になり、講義を聴くのに神経が使える。ノートをとるのが間に合わないと思える科目こそ、予習が絶対必要。
前回の講義の教科書の範囲をたとえ一分でも眺めるだけでも、今回とのつながりが見えるので、復習であるけれども、実は予習的役割もそこにある。

(復習)
中学生の時に読んだ、多湖輝氏の『ホイホイ記憶術』の中に、次のような内容があったと記憶しています。(20年ぶりに家の本棚や、書店で探しても残念ながら本が見つかりませんでした。)

授業を聞いたその日、自宅に帰ってからその日の教科書とノートを、たとえ10分間程度でも見直すと、脳が記憶を忘れる速さが、かなり遅くなる、つまり忘れ難くなる!!

テスト前に10時間勉強するより、自宅で30分勉強し、テスト前1、2週間前にもう一度復習し、テスト前日は少し見直し、いつもと同じ時間にしっかり寝る。これが、わたしの昔からの勉強のスタイルです。

宿題は、必ず自分でやる。

 わかった気がしたのと、使えることとは全く別。テストでそのことをイヤというほど思い知らされた後、経験から学ぶ大原則の一つ。問題が解けて、初めてわかったと言える。

 教科書以外に、自分に合った本、できれば例題がいっぱいのっている演習的な本を買う。

自分の人生が変わるかもしれない学校での勉強。今将来必要ないと思っても、意外な人生の展開によって、必要になることが往々にしてある。(実感しています。) 将来直接使わなくても、間接的には必ず恩恵を受けます。
一冊4、000円の本で人生が変わるなら、そんな安いことはありません。そう言えば、

本は、ケチるな!!

 これも、父親の口癖でした。遊ぶ金はくれなかったけど、本を買うといえば、すぐにお金をくれました。10冊買っても、たった4万円。絶対に安い。但し、買ったら必ず使うこと。使いやすい本を選ぶこと。(印刷の仕方、余白、文体などなど。)どんな本がいいかわからなければ、講義を担当している先生に直接、聞く。そういう質問をされて、面倒だと思う先生は、絶対にいないと思います。むしろ、うれしくなると思います。


必要なプライド 
レポートがでたら、必ず全て自分でやろうとすること!!

 三日間ぐらい考えてできない問題が、4日目の電車の中で突然解き方がわかったりすると、何ともいえない満足感があります。(直ぐに解けないという実力の無さに目をつむれば。)わかったときの充実感は、次の問題を解くときのエネルギー源になりました。
また、オマケ的要素として、翌日学校で周りの友達がわからないと困っていて、“教えて?”と言われ説明するときの嬉しさ(?)は、何ともいえませんでした。
 全部自分でわかるまで考える、そんなプライドがあり続ければ、きっと幸せです。私の場合、4日考えて解けない問題では、賢い友達に聞いてました。さびしいなーと思いつつ。納得すると、なんで自分はわかからなかったんだろう。とぶつぶついいながら、次回のレポートでまたもだえ苦しんでいました。
 振り返ると、そういう意味でのプライドを持っていた友達は、学校でも生き生きとしていました。

※以上の文書をウェブに公開していたら、海外からコメントをいただき、次の追記を載せました。このnote記事でも再掲載します。

追記:2008年8月6日

 時折、「勉強の仕方」に関する感想を頂きます。ほとんどは国内の学生さんや社会人の方々からです。先日、海外の日本語を母国語としない方らから感想を頂き感動しました。ペルーのリマ市にあるラウニオン学校のEspinoza Elodia先生は、以前日本に留学経験がある方でペルーで日本語を教えていらっしゃる方で、私のウェブページをスペイン語に訳してペルーの学生さんに紹介したいということでした。スペイン語に訳された内容をこのウェブページにも紹介することをご許可いただきましたので、スペイン語版も公開させて頂きます。 スペイン語版 いつか、このスペイン語版を読んで感想を頂く日が来るのではと考えています。(スペイン語は以前少し勉強しかけましたが、とても難しく感じ途中で断念してしまいました。)