#70 LとR、どちら??

工学分野でよく出てくる英語のLとRについて。最後は、バンド名でシメになります。

「加速する」正しい綴りは?

日本人には、英語のLとRの区別が難しいようです。「加速する」を英語で言えば、「アクセラレート」(かなり無理があるカタカナ表記ですが)となりますが、いつも英語の綴りを書こうとすると”L”か”R”で迷います。"accelerate"が正しいのですが、発音が正しくできていない(自信がない、あいまいな)私は、いつも一つ目がLかRかで迷ってしまいます。日本語で、「アクセル」と日常で言うので、ついRを間違えて選びそうになってしまいます。(ああ恥ずかしい。)最初をRと間違えると、次は自動的にLと間違えて、二重に間違えます。(もうー、すごく恥ずかしい。)

「レイト」と「レート」?

「レィト」と「レート」は、late(遅い)とrate(比率)で、これは発音が違うのがわかりやすいので、間違える率(rate)も低いのでは?

ただし、rateがいつも比率とは限りません。”rate equation"とは、「速度方程式」と訳してある場合もありますが、「微分方程式」のことです。ある量の変化量を、時間の変化分で割った比率をrateとすると、時間の変化量をどんどん小さくしていきゼロに近づけた極限の比率(傾き,こう配)を「微分」と呼んでいます。水流のような流体の方程式では、「輸送方程式」と呼んだりしますが,中身は同じ微分方程式です。

バンド名のLとR

最初に「L」と「R」を見て、「左」と「右」と思われた方もいるのでは?昔の音楽バンド「L⇔R」を思い出した人、きっと「AC/DC」も知っていますね。ということは、レッドツェッペリン(Led Zeppelin)もご存じですよね。こちらはRがありません。バンド名の由来は、「鉛(lead レッドと発音)の風船は飛ばない」からもじっているそうです。leadを”リード”とみんなが読むので、”led”としたようです。(当時はまだ発光ダイオードLEDはありませんでした。)そう、こういう逸話が前回note記事の最後に書いた「○○らしさ」につながるんですね。さすがツェッペリン!

以上、本日のお品書きのおしまい。