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Hello Newborn

2020年4月4日(土)12時4分、我が家に新しい家族が誕生しました。2774gの元気な女の子です(やったー!)。もうね、超かわいい。目元が僕に似てるってだけで愛おしい(早くも親バカ)。
まずは陣痛が始まってから出産まで約33時間も頑張り続けてくれた妻に最大限の感謝と愛を。本当に本当にありがとう。そしておつかれさま。

感染拡大とそれによる影響に関するニュースが毎日伝えられ続けて気持ちが沈みがちな毎日にあって、君が誕生してくれたことは僕ら夫婦にとって本当に大事で大切な希望です。僕らのもとに無事に生まれてきてくれて本当にありがとう。もうこうなったらコロナなんかに意地でもやられてなんかたまるかという気持ちです。

当初の予定日は来週11日(僕の誕生日)だったのでちょうど1週間早く生まれてきたことになります。夫婦の方針で生まれてくるその瞬間まで性別を聞かないことにしていたため、あらかじめいくつか用意しておいた候補から実際に赤ちゃんの顔を見て名前を決めることにしていました。

そして先ほど妻とfacetimeで話し合い、「暖音(はるね)」に決めました。
4月の割に暖かい日に生まれ、こんな状況下で僕ら二人を暖かく希望に満ちた気持ちにしてくれたこと。そしてアコースティックギターのように暖かな音色で多くの人たちに安らぎを与える人間に育って欲しいという思いを込めました。

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妊娠発覚当初、『桜も咲くし暖かくていい時期に生まれてくる子だねぇ』なんて妻とのんびり話していたのに、いざ当日を迎えた時に世界がこんな状況になっているなんて想像すらついていなかったというのが正直なところです。

そして暖音の出産自体も新型コロナの影響で当初の予定と全然違うものになったので、将来本人に話すための備忘録も含めて簡単にnoteに残しておきます。

◆2月最終週
国内でのコロナ感染事例が目立ち始めたこともあり次回検診時から夫の院内付き添いが不可能になったとの連絡あり。

◆3月2日〜
2月28日に全社向けに連絡があり職場のリモートワークが急遽スタート。職場の上司やメンバーの協力もありリモートワーク中は妻のサポート(診察時の送迎・料理・掃除等)を最優先で実施。
仕事についてはコロナによって今も影響を受けまくっている状況ではありますが、妻が臨月を迎えるタイミングでリモートワークが始まったことは我々夫婦にとっては結果的に良かったことだと思います。

◆3月16日
産科の先生とバースプランの最終打ち合わせ。妻の陣痛が始まった場合は最大限の感染症対策をとったうえで出産立会いでき、出産後も1日2時間にはなるもの毎日面会が可能な旨を伝えられる(通常は面会可能時間内であれば無制限)。

◆3月28日
元々参加予定であった産院主催のママ・パパ教室が感染防止の観点から完全中止に。この日は沐浴教室だったため、2月に市主催の沐浴教室に出ておいて本当に良かった。

◆4月2日早朝
3時くらいから妻の陣痛開始。朝6時には10分に1回程度になり『いよいよか』と思ったものの、その後は間隔が開いていったため電話での医者の判断もあり自宅で待機することに。その後は大きな変化もなく1日を終える。

◆4月3日早朝〜4日正午
4時くらいから再び陣痛が開始。間隔がどんどん狭まっていき7時半には7分おきくらいにまでなったため病院に連絡。タクシーを呼んで病院へ(事前に京王タクシーのハピママタクシーに登録しておいたためスムーズに来てくれた)。

8時過ぎに病院に到着。受付にて4月より出産時のルールが急遽代わり、感染防止の観点から夫の立会いは一切不可(妻を病院に連れて行った後は自宅待機)、生まれた後も初日にガラス越しで10分だけ子供と対面した後は退院まで妻にも子供にも会えなくなることを伝えられる(山梨県で0歳児の感染事例がおきたことにより一気に厳しいルールになったとのこと)。

入院後、妻とはLINEでやり取りをするものの24時頃から連絡が途絶える。状況が状況なだけに心がざわついてそわそわして眠れず、明け方3時頃からなんとか1時間程度の仮眠をとることに。その後、11時半になっても連絡がつかないためせめて状況だけでも知りたいと病院に連絡するも個人情報の観点から状況含めなにも教えられないとの一点張り(仕事とはいえ『電話口のあなたが本当に夫かこちらにはわからない』と言われたことには少しモヤっとした)。

妻との連絡が途絶えて既に11時間が経過。もう生まれているのかまだなのか、分娩室にいるのかまだ陣痛控室で破水を待っているのか全くわからず、不安で押しつぶされそうになる中でただただひたすらに妻からの連絡を待つ。

12時30分に妻から着信。無事女の子が生まれたことを聞く。電話越しで泣き始めた妻の声に色々な思いが込み上げてきて電話を切った後にこちらも涙。17時までなら10分程度子供に面会可能とのことで急いで準備して病院へ。

病院に到着。完全消毒のうえエレベーターを使わず手すり使用も厳禁でベビールームまで駆け上がる。ガラス越しに暖音と対面。一生懸命目を開きながらこちらに向けて手を伸ばしてくる姿にひたすら感動。しばらく彼女に会うことができない両祖父母にFacetimeしているうちに10分が終了。帰宅へ。

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感染防止の観点からかなり厳格な対応をとってくれている病院に安心しつつ、痛みと戦いながら頑張っている妻の近くにいられない、声もかけられない、現況も把握できないという状況にひたすらそわそわしながら過ごした1日半でした(もちろん近くに家族がいない妻はもっと不安だったと思う)。

先日最終回を迎えた大好きなラジオ「Ready Steady George」で怒髪天の増子さんが『コロナウイルスの怖いところは人と人とのコミュニケーションという非常に重要なものをも分断してくることにもある』という趣旨の話をしていましたが、コロナによってまさにコミュニケーションの分断がなされた出産となったわけです。

でもきっと、暖音が大きくなる頃には今回の出産について『色々大変だったんだぞ!』と思い出を話せることになるだろうし、そうなってもらわなきゃ困るわけです。

冒頭にも書いたけれど、こんな状況だからこそ暖音は僕らにとっての希望だし彼女のためにこれからの人生を一生懸命過ごしていきたいと心から思います。

きっと子育てに悩むことも多いのだろうけど、これまで経験したことないことを経験できることが楽しみだし、なによりこれから彼女が僕ら夫婦に与えてくれるであろう多くの幸せが待ち遠しくて仕方がありません。

暖音、一緒にたくさん音楽聴いて一緒にフジロックに行こうな(笑)

暖音の誕生で2人+2匹から3人+2匹になった我が家ですが、これからも毎日笑顔で(たまにはケンカもしながら)楽しく過ごしていこうと思います。

みなさま、引き続き我々をよろしくお願いします!!

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