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平成フェスベストアクトを振り返ってみた

Twitter上で「 #平成フェスベストアクト 」というハッシュタグを見かけ、一度自分のフェス体験を振り返ってみようかな、という気になりました。

初めてフェスに行ったのが今から19年前の2000年、当時15歳でした。そこからフェスの魅力にとりつかれてしまい、(フェスの定義にもよりますが)およそ100回近く様々なフェスに通い続けて今に至ります(現在35歳なので、人生の半分以上フェスに行き続けていることになるんですね、ビックリ)。

平成フェスベストアクトを振り返るにあたり、①自分が実際に行ってこの目で体感したライブ、かつ②邦楽アーティストのライブ、という基準で10個を選出しました。
記載に関しては時系列順に並べ、簡単な感想と(見つけられれば)動画も貼り付けてみます。

1. THE YELLOW MONKEY @ ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2000

「日本4大フェス」のひとつ、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL(以下、RIJF)」の記念すべき初回は台風に見舞われた凄まじいものでした。横殴りの雨で目を開くのがつらい中、みんなで大合唱した「バラ色の日々」は”雨の中を何も見えずに走るのは とても深く生かされるのを感じたような”という歌詞がその場の状況と相まって、あの光景を今も鮮明に思い出すことができます。

2. Hi-STANDARD @ AIR JAM 2000

友達がね、偶然チケットを余らせてたんですよ、「AIR JAM」の。その頃の僕はHi-STANDARDも、ましてやメロディックパンクという音楽ジャンルも知りませんでした。たまたま部活が休みの日に友達からライブに誘われたってだけでマリンスタジアムに行ったんです。そこで繰り広げられた光景は、高校一年生・男子の心を撃ち抜くには充分過ぎました。今の僕があるのはこの日の彼らのライブがあったからに他なりません。

3. NUMBER GIRL @ ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2002

ナンバガのベストアクトの話題になると必ず挙げる人がいるのが「RIJF 2002」のこのライブ。メインのGRASS STAGEで桑田佳祐が行われている背景もあり、それを蹴ってLAKE STAGEに集まった観客たちの間には開始前から異様な熱気が漂っていました。いざ始まってみればとにかく演奏のタイトさと熱量が高い圧倒的なライブに当てられて声を枯らすほど叫びました。現時点でフェスでのナンバガはここで止まってるんですよね。令和元年の夏、石狩平野でどんなライブを見せてくれるのか今から楽しみです。

4. PENPALS @ COUNTDOWN JAPAN 05/06

自らを”フェスバンド”と称したPENPALSじゃ解散ライブも当然フェス。新旧織り交ぜた、最後にふさわしいセットリストを披露して会場は大盛り上がり。気がつけば本編のみで予定時間をオーバー、アンコールでステージに戻ってくるなり『主催のみなさん、ごめんさない!時間オーバーしちゃいます!会場のみんな、ごめん!終電なくしちゃうかも!!』と謝りながらもそこから4曲演るという気合の入りっぷり。この日は終電なくして友達とカラオケに泊まったんですが、それを含めていい思い出です(今思うとこの頃のRO社はまだ運営緩かったんですね・・・)。

5.  BRAHMAN @ ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2011

東日本大震災以降、積極的に復興支援を行なってきた彼らが被災地でありTOSHI-LOWの出身地でもある茨城県で行われるRIJFのメインステージへ。既にダイブやモッシュの禁止を大々的に打ち出していた「RIJF」にあって、『体力ない人後ろへ下がって。茶化したい人帰って。好きなように・・・簡単につかまんなよ!』と会場を煽って大量のサーファーを生み出した、おそらく「RIJF」最後のステージ。あの場所でいつも通りのライブをやるという意味とか彼らの覚悟とか色々な感情が溢れ出してきて『もうひたちなかでこれ以上のライブを見れることはないのでは?』という思いにかられました。結局、その疑問を捨てきることができず、初回から皆勤賞だった「RIJF」に翌年から行かなくなったくらい衝撃を受けたライブとなりました。

6. サンボマスター @ LIVE福島 風とロックSUPER野馬追

東日本大震災で大きな被害を受けた福島を音楽で勇気付けるために6日間行われた「LIVE福島」。サンボマスターの、福島の現状に対するやりきれない思いと、福島への愛情を抱えながら行われたライブは涙なしに見ることができませんでした。横の人と肩を組み、涙を拭うことなくみんなで歌った「I love you & I need you ふくしま」をいつまでも忘れることはないでしょう。

7. 七尾旅人 @ FREEDOMMUNE A NEW ZERO 2012

DOMMUNEが東日本大震災復興支援のために2011年に企画した「FREE DOMMUNE ZERO」は大雨洪水警報発令により中止に。翌年会場を幕張メッセに写して行われた無料フェスが「FREE DOMMUNE A NEW ZERO」。
七尾旅人のライブは直前に出ていた小室哲哉へのオマージュで「I'm proud」「Be Together」のカヴァーで盛り上げたり、電気グルーヴ「虹」の弾き語りカバーがとてつもなく美しく鳴り響いたり、「圏内の歌」で胸を締め付けられたりと心に迫るものが多いライブだった。

8. THA BLUE HERB @ RISING SUN ROCK FESTIVAL 2012

『このアーティストのライブをこの場所で見たい』っていうの、音楽好きなら誰しもあると思うんですよ。僕にとってのそれが”北海道でTHA BLUE HERBを見る”でした。真夜中25時にRAINBOW SHANGRI-LAに現れたTBHのシルエット、怒号のような歓声、腹を打つような重いビートに核心のど真ん中を突かれるようなBOSSのラップ。ようやく夢が叶った2012年の石狩平野。その夜は興奮して寝られず、一緒にテント泊していた友達からもらったウイスキーを一気飲みして寝ました。

9. eastern youth(街の底) @ BAYCAMP 2015

長年連れ添ったBa.二宮が5月に脱退後、表立った活動がなかったeastern youth。「BAYCAMP 2015」に突如クレジットされた謎のバンド・街の底。確信を持ってステージ最前列でまっていた僕の前に現れたのは新生・eastern youthでした。これまで以上に音がしっかり主張してくるベースに心奪われつつ、長年ライブにかよっても聴くことができなかった「たとえば僕が死んだら」をついに聴けたこの夜を決して忘れない。真横で一緒に拳を振り上げていたお客さんが、THE ラブ人間の金田君でライブ終わりの興奮のままハグしあったのも良い思い出です。

10. サカナクション @ FUJI ROCK FESTIVAL 2018

ついにメインのGREEN STAGEまで昇ってきたサカナクション。まずとにかく音がいい。ヒット曲を出し惜しみしないセットリストがまた良い。そして音楽に合わせて苗場の山々の稜線をなぞるカラフルなレーザービームが美しい。ハイライトは夕日が落ちて一面が暗くなった瞬間に始まった「夜の踊り子」。日の入りのタイミングまで計算して組まれたセットリストなのではないかと疑いたくなるくらい完璧な演出でした。正直、このライブ見るまでは『サカナクションはWHITE STAGEで見たい(WHITEが一番音がいい)』なんて言ってたんですが、もう本当に謝りたい気持ちになりました(誰へって感じですが・・・)。


ということで、平成フェスベストライブを10個挙げてみました。今年のフェスは令和初になるわけなんですよね。令和も素晴らしいフェスアクトを沢山見れますように!

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