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【スキーヤーのためのヨガ】陰ヨガのすすめ

陰ヨガとは、一つのポーズを3分以上キープするスタイルのヨガです。ポーズによっては10分ほどキープするものもあります。ハタヨガでは筋肉を使ってアクティブにポーズを取りますが、陰ヨガではできるだけ筋肉を使わないようにします。筋肉をリラックスさせることで筋肉よりも奥にある骨や、腱、筋膜、関節を緩めるのが目的です。

最初にポーズを取るとまず、筋肉が反応します。可動域までスーッと伸びて気持ちが良いって思うでしょう。でも1分もすると筋肉は縮みたくなって痛みを感じ始めます。この辺りから関節や腱、骨などが反応し始めます。陰の要素はゆっくりと時間をかけて反応します。5分ほどポーズをキープしたらゆっくりと元の姿勢に戻ります。最初は可動域の60%くらいでポーズを取ると長い時間ポーズをキープできます。

筋肉は陽の組織で刺激を与えるとすぐに反応します。伸び縮みしやすく活発に動きます。これに対して骨や腱はすぐには反応しない陰の性質を持っています。陰と陽ってよく聞きますよね。この世のすべては陰と陽に分けられるんです。太陽は陽で、月が陰。背中は陽で、腹部は陰。右は陽で左が陰、などなど。陽は暖かい、伸び縮みしやすい、活発、明るいなどの性質があり、反対に陰は、冷たい、硬い、静か、暗いなどの性質があります。一般的に陰の要素は良くないと思われがちですが、そうではなく私たちの生活ではどちらもとても大切です。

ここでスキーというスポーツを考えてみましょう。スキーに限らずスポーツはとてもアクティブで陽の要素がたくさんあります。活発に動く。交換神経を使う。呼吸が上がる。体温が上がる、などなど。こればかり続けていると、私たちは疲れてしまい、最終的には病気になったり怪我をしたりします。ここで多くのアスリートがヨガを取り入れていますね。

そのヨガの中でも最も陰の要素が多いのが陰ヨガです。一つのポーズをじっと3分から5分キープします。その間ひたすら自分の体と呼吸に集中します。陰ヨガは体の深い部分をストレッチするので、痛みも伴います。5分間自分の痛みと向かい合うと色々な思いがこみ上げてきます。感情的にならずに呼吸を使ってリラックスします。非常に瞑想効果の高いヨガです。

私自身も陰ヨガに出会ってから、自分の体をより深く知ることができるようになりました。一つのポーズを長くキープすることで体と対話することができます。今日の調子とか、昨日したことが今日どう影響しているかとか。

陰ヨガをすることで体もストレッチでき、自分としっかりと向かい合うことができます。いつもアクティブにスポーツをするアスリートが陰ヨガを取り入れることで全体の陰と陽のバランスが良くなります。


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