あの日を残す
あの日あの時
小さい私は
"今"の自分が目にしている
石ころの形や、電線の数を
微かに感じた甘い香りや風の音を
忘れたくないと
いつもいつも思って
忘れないように、忘れないように
と自分に言い聞かせていた
なんで忘れたくなかったのかな?
あの頃自分が見たものや感じたものがすごく大切に感じていたからなのか?
今となってはご本人様の私にも分からない
20代の数年の記憶はぽかーんと抜け去ったように忘れているのに、
忘れないでと自分で言い聞かせていた小さい頃の記憶はとても鮮明に残っている
あの頃気に入っていたサンダルやワンピースもハッキリと覚えている
それで、今書きながら思い出したのだけど、
数年前になんの質問だったかあやふやな記憶になりつつあるけど、
死んだ後、自分の作ったものが残って、
誰かのきっかけになりたい
そんなことを口走ったことがあった
こうやって書いてみると、
私は、小さい頃から今もなお、
自分の感じたものや記憶、それらをもとにつくり出した作品で、
この世界に形跡を残したいんだと思う。
ロマンチストだよね。
書いてて物凄く恥ずかしい。
でも、これは私が叶えてあげないとね。
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