📚20年ぶりの一本の電話から始まるどりかむストーリー📚どりかむ図鑑～こあら料理長・ノブ 前編～📚

こんにちは、380です。

今回の「どりかむ図鑑」では前回のきんたさんに引き続き、店舗異動して新天地で活躍するメンバーをご紹介します！

9月より中野新橋にある「こあら」に異動になったノブさんは、現在休業中の「椿」の元スタッフ。約2年前にどりかむに入社された、比較的新しいメンバーでもあります。

前後編にわたる2部制の前編では、壮絶な過去と驚きの偶然からなる入社経緯から始まります。思わずえー！と聞き返してしまうようなエピソードも、ノブさんは茶目っ気たっぷりにお話ししてくれました。「こあら」の同僚となった2cmさん曰く、ノブさんは笑顔の人。そんなノブさんの魅力が伝われば嬉しいです、どうぞご覧ください！

株式会社どりーむずかむとぅるー
「こあら」料理長
小林 信幸（コバヤシ ノブユキ）
驚きと偶然が重なり、2019年5月にどりかむに入社。「椿」に勤めるもコロナ禍の休業中は「まら」に入り、2021年9月より「こあら」に異動。蕎麦打ちも習得したエキスパートです。

20年ぶりになんとなく電話をして、そこから始まったどりかむストーリー

－今回は小林信幸さんにお話を伺います！コバさんって呼ばれていますよね。でも、ノブさんとも。どちらで呼ばれることが多いですか？

ノブさん（以下敬称略）：幸佑さん（どりかむ代表）はコバちゃんだったり、ノブちゃんだったり。高橋さんは、コバとか。あとはノブさんとか。

－では、私もノブさんと呼ばせてもらってもいいですか？よろしくお願いします。

いいですよ、ふふふふふ。

－YouTubeチャンネルの情報によると…

あ、それも見てくれたんですね。

－はい、予習してきました！

ふふふふふ、やばいね（笑）

－情報によると、幸佑さんの元同僚だと。

そうですね。もう20年位前です。

幸佑さんと同い年なんですけど、20歳くらいのときにチェーンの居酒屋で一緒に働いてましたね。

－その前から調理関係のお仕事されてたんですか？

いえ、されてないですね。18歳の時に東京出てきて、そこからですね。

－その居酒屋さんで初めて料理を経験されて、その後、紆余曲折あったと。

ありましたね。

－一緒に働いてた居酒屋さんは、幸佑さんのほうが先に辞めたんですか？

そうですね、僕もそのあとすぐ辞めたんですよ。

それぞれちがう道に行って。僕はもっと料理したい、と本格的な料理屋みたいな専門職に行って。

－居酒屋さんから料理屋さんに行かれた、と。

そこを辞めて焼き鳥屋さんとか行きましたよ。転々としてた2年間は料理とは全く違う、物流とか自販機のジュース入れとか。

－あのYouTubeだと、どりかむ入社の1年位前にノブさんから幸佑さんに連絡とられたんですよね。なんとなくだったんですか？

僕もそのときは飲食やってなくて、2年間くらい派遣の仕事やってて毎日転々としてて。そのとき家もなくて。

－あ！はいはいはい！

見ました？

－見ました！詐欺！（みなさんもぜひYouTubeをご覧ください。）

詐欺。ふふふふふ（笑）

飲食辞めたのとほぼ同時くらいに詐欺に。もう、何も怖いものないんで。

－なんで2年間転々としてたときに急に幸佑さんに連絡とったんですか？

派遣でやってるときに「うちに来れば？」って言ってもらえることもあったけど、自分の好きな仕事じゃなかったんで。

やっぱ料理好きだな、また料理したいなと思って。携帯（のアドレス帳）をパーッと見てて幸佑さんの名前が出てきて、幸佑さんも料理好きだったから何やってるんだろうと思って連絡したんですよ。

－え、じゃぁそれまで転々としてた2年間は幸佑さんと連絡とってなかったんですか？

ないんですよ。20年ぶりくらいですね。

－えー！

だからお互い電話番号変えてたら会えてなかったんですよ。

－20年ぶりの再会！？すごくないですか？

すごい。ふふふふふ。

－20年前に一緒に働いてた時に幸佑さんも料理好きだった記憶があるから連絡とられた、と。でも幸佑さんも料理から離れた仕事をしてる可能性もあったんですもんね。

うん。で、幸佑さんからどりかむの会社のHPが送られてきたんですよ。で、見たら社長になってて、えー！って。ふふふふふふ。

－ノブさん、めっちゃすごいアンテナじゃないですか？そのとき、幸佑さん以外にも何となく電話した人っているんですか？

いないですね。。。

－えー。幸佑さんの名前を見てピンと来たんですか？すごい。元々同僚だったときから幸佑さんとは仲良かったんですか？

そんなでもないですよ。

－さらにすごい偶然。でも、そこから半年くらいまた連絡とれなくなったんですよね？何してたんですか、何でですか。

その間も派遣してましたよ。なんとなく流しちゃったんですよね。

披露する場が限られてしまった蕎麦打ちに懸ける想い

－最初に連絡とりあった時、すぐに「どりかむ来れば？」とはならなかったんですね。そこから半年空いて、また連絡とってどりかむに誘われた、と。即決だったんですか？

即決ですね。料理できるし。

いろいろな（どりかむの）店舗を見て、「椿」がいいかな、と思って。

－ノブさん希望で「椿」勤務に決めたんですね。どうして「椿」に惹かれたんですか？

雰囲気と蕎麦ですかね。

－どりかむ入社のときはまだ蕎麦打ちの経験はなかったんですよね？蕎麦が打てるようになりたい、と思って「椿」に決めたんですか？

そうですね。和食は経験してて、蕎麦を習得したいと。

－その頃の「椿」の店長はどなただったんですか？

まんごさんですね。我妻さんも引き継ぎでたまに来てもらってましたけど、いろいろ覚えてきたから我妻さんは「まら」に戻って。

－じゃぁどりかむ内で一番長く一緒に働いているのはまんごさんなんですね。

そうですね。

－じゃぁ今回ノブさんが「こあら」に異動されて初めてまんごさんと離れちゃったんですね！

そうですね、淋しいですね。ふふふふふ。

－コロナ禍で「椿」も休業になってますが、どれくらいの期間は「椿」で働けてたんですか？

えーと、1年くらいはいましたかね。蕎麦打ちの修業はコロナになってからかな。

－もっと「椿」で働きたかったですよね。

ね。蕎麦も出したかったし。

この前の周年の時は僕とまんごさんで打った蕎麦を出せましたけど。

－美味しかったです。やっぱりちがうんですね、粗びきと二八蕎麦。

ねー。美味しいですよね。

－あの周年記念以外、ノブさんが打ったお蕎麦は出せてないんですか？

その前に「まら」でイベントやったんですよ。

今年（2021年）の1月31日に一発目ですね。練習の成果を出す、みたいなイベントを「まら」で。それは駄目だったんですよね～。ふふふふふ。

3月7日に2回目の試験をやったんですよ。免許皆伝スペシャル。お客さんも入ってもらって、見えるところで蕎麦打ちの試験やってたんですよ。

審査員はこうじさんと、あとお客さんですね。

－ドキドキしましたか？

やばいですよー。

－1回目不合格からの合格って嬉しいですね。

ねー。

－合格して、しかもその場で食べてもらえたんですもんね。どうでしたか。

嬉しいですね、やっぱり。

ちょうど一年かかりましたね。教えてもらってから出せるようになるまで。

－1回目の不合格から合格に至るまで、ご自身でもまた修行を重ねたんですよね。不合格の蕎麦と合格の蕎麦、なにがちがうのかってご自身でもわかったんですか？

細さと食感ですね。

－細さは切る時ですよね。食感は、コツを得たんですか？

うん、わかりましたね。

蕎麦って水回しの段階で味が決まるみたいで。あと、菊練りもやりすぎるとだらけちゃうし。温度と天気、湿度によって水の量も変えていきますし。

－1月から3月の間に練習を重ねてコツをつかむけど、でも試験の日はまたお天気もちがいますしね。

ね。人が多く集まると熱気も変わるし。

－そうですよね！困る！

困る。ふふふふふ。それが全然わからなかったですね、最初は。

夏と冬も最低限の決まった水の量とかはありますけど、それをアテにしちゃうとまたちがってきちゃいますしね。

－3月に晴れて合格して、そこから8月の周年記念イベントまでの間は蕎麦を提供する機会はあったんですか？

個人的に練習してましたよ。

－個人練だ、すごい。

個人練。ふふふふ。

4月に「椿」をちょっと開けたんですよ。土日だけかな。そのときはまんごさんと代わりばんこで打てたかな。

－そうなんですね、よかった。なかなか日の目をみないんじゃ寂しいですもんね。いま料理で楽しいというかやりがいがあるのって蕎麦ですか。

そうですね、「こあら」でも蕎麦打ちやりたいんですよ。早めに出社すれば打てるので。

－蕎麦打ちの魅力ってなんですか？

やっぱり、自分にしかわからないんですよね。ふふふふふ。

なんかね、打っていると蕎麦粉の香りって自分にしかわからないんですよ。食べれば香りは伝わりますけど、たぶん見てる人にはほのかに香るくらいで自分が打っている以上には香らないと思うんですよね。

－じゃぁ切ってる時よりも練ってるときのほうが楽しいですか？

全部ですね。準備から楽しいですよ。包丁も自分の買いましたし。

－「こあら」でもぜひ蕎麦打ちやってほしいですね。

やりたいですよね。やりたい（近くにいた2cmさんに熱視線…）。でもやりたいねとは話してるんですよ。

毎日じゃなくても、土日だけとか限定で。

－蕎麦打ちの魅力を語ってもらったところで前編は終了！後編では料理愛や今後のどりーむについてお話ししていただきます。

＜取材・文・撮影 380＞

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