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『Happyの森の妖精Rin』 麗ノベル


短時間で即興で小さな物語を作るノベルセラピーWSで、
私が作った物語をご紹介します♪
こちらは、初めてのWSで作った作品第一号です〜!
お読みください



『Happyの森の妖精Rin』 麗 作

森の妖精リンは、ピンクの妖精ドレスに身を包み魔法のステッキを持つ5歳の女の子です。


アヴァロンという場所にある魔法の迷路の森の入り口に住んでいます。

楽しいことが大好きで、人々にHappyの魔法をかけたいリンは、森へ入る人々の心の中にある楽しい気持ちやHappyの光を見つけることが得意です。


この魔法の迷路の森には、入り口に黒い鉄格子の門がありました。この中へ入りたいと準備ができた人だけが中に入ることができるのです。


リンは魔法の森へと案内し、森の中で体験した時の驚きや発見、その時の感情に魔法のステッキで光をあてることが魔法の森でのおしごとでした。


ある日、一人のおじさんが魔法の森の入り口に立っていることを見つけたリンは、いつものように おじさんを魔法の森の中へと案内をするため一緒に森の中へと入っていきました。


いつもは色々な景色や動物たちやお花や植物、木たちとの出会いの中で森へ入った人に必要な出来事が起こり、その時々にリンは心の中の変化に魔法のステッキで光をあてていたのですが


この日はなんだか違いました。歩いても歩いても何にも会うこともなくただただ薄暗闇の森の中をおじさんと二人で歩いてゆきます。


おかしいなぁ・・・と思っていたその時!

リンも森の中で初めて見る驚くほど大きな黒いモクモクのおばけが目の前に現れました。


いつものリンは、

案内しているあいだに、どんな出来事が起こっても冷静で平静を装うことができていたリンでしたが、この時ばかりは恐れ慄き怖い気持ちでいっぱいになり慌てふためきました。


その時にふと横にいるおじさんのことを思い出しました
(おじさんのことを忘れてしまうほど、驚いて怖くなってしまったのです!)


横を見てみると、やっぱりおじさんも恐怖でいっぱいになっていました。
リンとおじさんは手と手をとりあい、恐怖と驚きを同じように感じていることを分かち合いながらも

心の奥にある希望とHappyの光を必死に思い出しました。


リンとおじさんが思い出した、心の中の希望とHappyの光がどんどんどんどん大きくなり合わせた手と手の間から大きな光のボールができました。

そのボールの光線を二人で力を合わせてモクモクおばけにあてやっつけました。


モクモクおばけをやっつけた喜びと、リンは本当の宝物に気がつきました。


一人一人が希望とHappyを自分の内側に見つけること、

そして手と手をとりあい、繋がりあう中で生まれる手の中の光こそ宝物だと。


このことに気がついたリンは、

Happyがたくさんになる喜び、
一人一人だけじゃない、
響きあってこそHappyが大きくなり満ちてゆく確信で胸がいっぱいになりました。


リンとおじさんが魔法の迷路の森から出てきたあと、入り口にあった黒い鉄格子はなくなり

迷路の森から、Happyを見つける森
お花がたくさん咲く森へと変わり

みんなに開かれた花園へとなりました。

今でもリンはその入り口でみんなが来ることに喜びいっぱいに暮らしています。

おしまい。

2022.11.28 ノベルセラピスト麗 作


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