一日一句【菜根譚】#71 『斂來清苦、毫無生機』苦しい環境だけでは、学問は成立しない
斂來清苦、毫無生機
意味:
斂來:集める、収める
清苦:清く苦しい、質素で苦しい
毫無:全くない、少しもない
生機:生気、活気
全体の意味:
すべてが清く苦しい様子で、全く生気がない
希望への道
「斂來清苦、毫無生機」という表現は、現代社会の暗い側面を象徴していると言えるでしょう。しかし、希望がないわけではありません。
1. 物質主義からの脱却
物質主義的な価値観から離れ、心の豊かさを追求することが大切です。物質的な豊かさよりも、精神的な充足感や人間関係を重視することで、より幸せな人生を送ることができるでしょう。
2. 個性を大切にする
競争社会の中で、自分の個性を大切にすることが大切です。他人と同じような生き方をする必要はありません。自分の個性や才能を生かして、自分らしい人生を歩むことが大切です。
3. 人間関係の構築
人と人とのつながりを大切にすることが大切です。家族や友人とのコミュニケーションを深め、新しい人間関係を築くことで、孤独感を解消し、心の支えを得ることができます。
4. 希望を見つける
将来への希望を見つけることが大切です。環境問題や経済格差などの課題は山積していますが、同時に解決に向けて様々な取り組みが進められています。こうした取り組みを応援することで、希望を見つけることができるでしょう。
5. 生きる意味を見つける
自分の人生に意味を見つけることが大切です。仕事や趣味、ボランティア活動など、自分が情熱を傾けられるものを見つけることで、生きる活力を見出すことができるでしょう。
現代社会は、様々な問題を抱えています。しかし、「斂來清苦、毫無生機」という表現に象徴されるような暗い側面ばかりではありません。希望を持ち、積極的に行動することで、より良い社会を築くことが可能であると信じています。
苦しい環境だけでは、学問は成立しない
つらい厳しい環境や俗世間から離れることで、心を落ち着かせ、集中して学問に励むことはできます。しかし、世間を知らずして学問を究めることは難しいと言えます。
1. 学問は現実社会と密接に関係している
学問は、現実社会の様々な問題を解決するための知恵や知識を提供します。例えば、医学は病気の治療、法律は社会秩序の維持、経済学は経済発展など、それぞれの学問分野が現実社会に貢献しています。
2. 世間を知ることで問題意識が芽生える
世間を知ることで、様々な問題に直面し、それらを解決したいという問題意識が芽生えます。問題意識は、学問を学ぶモチベーションとなり、より深い学びへと導いてくれます。
3. 世間を知ることで学問を活かせる
学問で得た知識や知恵を、現実社会の問題解決に活かすためには、世間を知ることが必要です。世間の仕組みや人々のニーズを理解することで、学問をより効果的に活用することができます。
4. 学問と世間は相互に補完し合う関係
学問と世間は、互いに補完し合う関係にあります。学問は世間から問題を吸収し、解決策を提示します。そして、世間は学問を活用することで、より良い社会へと発展していきます。
5. 学問と世間のバランスが重要
学問と世間のどちらかに偏るのではなく、両方のバランスを取ることが重要です。つらい厳しい環境や俗世間から離れて集中して学問に励む時期も必要ですが、同時に世間を知る機会も積極的に設けることが大切です。
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