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一日一句【菜根譚】#60『窮愁寥落、不應廢弛』:逆境にこそ輝く「志」



窮愁寥落、不應廢弛


ピンイン: qióng chóu liáo luò,bù yīng fèi chì
日本語訳: 困窮して寂しくても、怠けてはいけない

人生は山あり谷あり。誰もが思い通りにならない時期を経験します。そんな時、私たちはつい気持ちが沈み、努力することを放棄してしまうことがあります。
しかし、**「窮愁寥落、不應廢弛」**という中国の格言は、そのような状況でも決して志を捨ててはいけないと教えてくれます。
**「窮愁寥落」は、「困窮して寂しい様子」を意味します。「不應廢弛」**は、「怠けてはいけない」という意味です。
つまり、この格言は、どんなに苦しくても、希望を捨てずに努力し続けるべきと諭しているのです。

逆境こそが成長の糧

確かに、困難な状況では、前向きになるのは難しいものです。しかし、そこで諦めてしまえば、何も成し遂げることができません。
逆境は、私たちを強くするために存在します。困難を乗り越えることで、私たちは新たな力を得ることができるのです。

歴史上の偉人たちの例

歴史上の偉人たちは、多くの人が諦めてしまうような状況でも、決して志を捨てませんでした。
例えば、中国の有名な詩人、杜甫は、安史の乱で全てを失い、困窮生活を送りました。しかし、彼はそのような状況でも、詩作を続けました。彼の詩には、苦難の中でも希望を失わない強い意志が込められています。

現代社会における「窮愁寥落」

現代社会においても、「窮愁寥落」という言葉は様々な場面で当てはまります。
例えば、就職活動で希望の企業に内定できない、起業に失敗する、病気や怪我で思うように生活できないなど、多くの人が苦難を経験します。
しかし、そのような状況でも、**「窮愁寥落、不應廢弛」**という言葉を思い出せば、再び立ち上がることができるはずです。

まとめ

人生は困難の連続です。しかし、**「窮愁寥落、不應廢弛」**という言葉を胸に、希望を捨てずに努力し続ければ、必ず道は開けるはずです。
逆境を乗り越えた先にこそ、真の成功と幸福が待っているのです。

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