【歴史散策レポ】蕨城址(埼玉県蕨市)
皆さんはじめましてこんにちは! 戦国ヒストリー編集部、中の人 はっちぃ です。
以前、戦国ヒストリーのtwitterでもつぶやいていた歴史散策ですが、あらためてNOTEで簡単にご紹介していこうと思います。
まず今回は第一弾として、今年(2022年)の6月に行ってきた、日本一小さい市であり、成人式(成年式)発祥の地でもある埼玉県蕨(わらび)市。
その蕨市唯一の「歴史公園」である『蕨城址公園』を、超超簡単にですが、わたくしが目にしてきたものをご紹介させていただきます!
※蕨城址碑
この蕨城は、南北朝時代に渋川義行によって築城され、渋川義鏡が古河公方に対抗するための拠点とされるも、戦国期には北条氏綱によって、攻撃・破壊されました。
江戸時代の始めには、徳川家の鷹狩り用の "御殿(休息地)" として城址が利用されていたそうです。
※蕨城跡の説明が書かれている看板
蕨城跡説明の看板によると現在の遺構は、わずかに堀跡と要害、高山等の俗名を残すのみだそう。
※樂備神社の鳥居
蕨城址の隣にある和樂備神社は、蕨城の守り神として八幡大神を奉斎したのがはじまりであると伝えられています。
立派な佇まいで、鳥居左側の水屋内に置かれている水盤は東京上野の寛永寺から移設されました。
※鳥居をくぐってすぐ左手にある手水舎
※蕨本陣跡
※蕨本陣跡の説明
蕨本陣跡というのは、江戸時代に「宿駅」として栄えたところのようですね。
ちなみに宿駅というのは、コトバンクによると「交通路の便利な地点で,旅人を宿泊させ,荷物の運搬に要する人馬を継立てる設備のあるところ」とのこと。
幕末には和宮(第14代将軍・徳川家茂の正室)が降嫁(こうか)の折に御休息の場となったようですよ。
※正面台座に「成年式発祥の地」と記されている像
蕨城址公園内には「成人式発祥の地」記念像もありました。
昭和21年(1946)11月22日には、戦後敗戦のために若者たちを励まそうと、蕨町青年団が中心となって「成年式(せいねんしき)」の名称で、現在の市立北小学校にて行なわれたそうです。
つまり蕨市は、全国に先駆けて成人式を行った地として有名だったんですね!
蕨城址と和樂備神社の間には整備されたキレイな池が木々に囲まれ、池端にはカワセミが羽を休めていました。
蕨市は宿場町としても栄え、中仙道沿いには今も歴史を伝える町並みが残され、郷土資料館等も見学できます。
歴史を肌で感じられる"蕨市"、みなさんも是非一度は足を運んでみてはいかがですか?