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全国青年会が抱える3つの課題:全国青年会次期事業計画策定にあたって2

全国青年会の課題や現状認識

今回から全国青年会の次期事業計画を考えるにあたって、私が考えていることを書いていきます。

始めに次期事業計画を立てるにあたって、前提として私が感じている課題や現状認識から書いていきたいと思います。

そしてこのことをしっかりお伝えしなければ、なぜこのような次期事業計画とするのか、その理由や背景が分からなくなると思うためです。

全国青年会が抱える3つの課題

私は、全国青年会、または全国青年会を取り巻く状況に、大きく分けて3つの課題があると思っています。

1.組織と個人の情報の非対称性はもはや、ない!

全国青年会の会員でいる理由に、「福祉施策に関する最新の情報を知ることができる」ということを挙げている方は多くいます。

しかし、今やネットやSNSなどにより、情報を発信することも受け取ることも、どちらも各段にやりやすくなりました。
ある福祉施策が発表されると、それを解説する動画がYou Tubeにたくさんアップされることは皆さんもご存知かと思います。

全国青年会という組織だからこそ、最新情報を得られるというのはありますが、以前のような情報の非対称性はもはやないと思っています。

さらに自分たちでSNS等で発信することにより、(インフルエンサーのような)個々人が影響力をもつことも可能となっています。

今後もこうした傾向はさらに大きくなるかと思いますし、ということは全国青年会という組織の存在意義にも影響がでてくるかのではないかと思っています。

すなわちそういった情報の非対称性以外の全国青年会固有の価値というものにフォーカスする必要があると思っています。
(全国青年会の固有の価値については後々しっかりまとめます)

2.全国青年会の活動内容が会員の皆さんに伝わりづらい、わかりづらい

各都道府県の代表である委員やそれぞれのテーマで委員会ではいろいろな活動や議論をしているにもかかわらず、ストラクチャ(構造)として、委員会活動が会員からは見えにくい。

ぜひ下記リンクをクリックしてみてください。

社会福祉法人及び社会福祉を取り巻くその時期や状況に関しての、素晴らしい報告書、レポートがたくさん掲載されています。
手前味噌ながら、こうした研究結果などレポートや報告書は本当に素晴らしい成果物だと思います。

しかし、このレポートは任期二年かけて発行されるため、委員会メンバーが、本当に手間と苦労をかけて制作してくださっているにもかかわらず、会員の皆さんからそのプロセスは全く見えず、何をやっているのかわからない状況に陥ってしまいます。

何をやっているのか分からなければ、全国青年会の価値・メリットを感じてもらえることは難しい。

こうした状況は、本当にもったいないことだと思いますので、その活動内容とそのストラクチャ(構造)も変えていく必要があると思っています。

3.会員の皆さんが全国青年会と関わり、メリットを感じていただく機会とコンテンツが圧倒的に少ない。

前期(~2020年度)まで、会員が全国青年会と接するセミナーの機会も事業計画上にあったものが4回(基礎講座と専門講座とコーチング講座)と少なく、我々から発信するものは月に一度のメールニュースと、会報が年に4回届くだけでした。
さらにホームページについても、主に活動報告やセミナー等の周知をしているだけでした。

(補足ですが、全国青年会のセミナーもこれ以外にも開催しておりましたし、ここに各都道府県や各ブロックの活動も加わりますので、前期まで青年会として活動してこなかったと言っているのではもちろんありません)

またセミナーや研修会の機会も基本的には東京への集合、対面形式で行われていたため、会員が所属するそれぞれの法人や施設の状況や理解がなければ、なかなか参加することが難しいものでした。

このようにセミナーそのものの機会の少なさや、都内へ集合することができない会員の皆さんに対しての有益なコンテンツがあまりにも少なかったというのが現状としてあったのではないか、と思っています。

以上、大きく分けて3点ほど挙げていきましたが、こうした課題に対して今期(2022年度)梅野会長は全国青年会の活動やストラクチャを大きく変えてくれました。

次回、その大きな変化について書いていきたいと思います。

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