【感覚コーディネーター①】なぜ感覚へアプローチするのか
自分自身がヨガやボディワークを学び、仕事にするようになって
ボディワーカー、整体師、インストラクター、トレーナー、気功師、先生、師範など、いろいろな業種のカラダに関する職業の方に会って来ました。
たくさんの流派やメソッド、テクニックに出会う中で、わかりやすいもの、じんわり味わうもの、修行のように続ける必要があるものなど様々ありました。見比べてみると、カラダをコントロールする上でとても重要なことでも、ある流派やメソッドでは当たり前に行われていることが、ある流派では全く知られていないことがあることがわかりました。
それぞれ大事にしている、強調したいポイントがあるので当然かもしれません。
例えば感覚。
昨年「ヨガで知っておきたい感覚5つの秘訣」という本をKindleで出版しました。
そんなこと当然知っている、という先生ももちろんいるでしょうが、当時はヨガで感覚について書かれた本を見たことがなかったし、少なくとも私の周りでは感覚することで軸を作る、という考えでインストラクションしてくれる先生はいませんでした。
そして、今年ボディワーク仲間に「感覚コーディネーター」という講座を行なってみて、「感覚」は意識されていないことが多く、「感覚」について知ること、アプローチすることは、カラダやテクニックにかなり良い変化をもたらすことがわかりました。
例えば、音を鳴らすだけでコリや制限が取れたり、既存のテクニックに深みが増したり。
この情報は多くの人に有用だと確信し、noteに「感覚コーディネーター」講座の内容を少しずつ書いて紹介していこうと思います。
ヒトは「心」と「体」に分けられます。
(正確にはこういう分け方がある)
私はボディーワーカーなので、「心」ではなく「体」をメインにフォーカスします。
ただ、「心」にフォーカスしないといっても「心」と「体」と密接な関係があるので、まったくアプローチしないわけではありません。
ストレスなど「心」の不調が原因で「体」が緊張していたり、姿勢が崩れていたり、うまく動けないことがあるからです。
逆に考えると「体」を整えれば「心」の問題が改善することもあります。
「心」とは思考、意思、理性、知識、精神、意識、感情などです。
これらを脳の働きと考えると、物理的に脳の状態を整えてあげれば良いと言えます。
・コリや癒着、歪みなどの滞りを改善すれば血液が巡るようになる。
・呼吸しやすい状態に整えれば同じく酸素を取り込んだ血液が巡るようになる。
・血液が脳にも巡るようになるので、脳の状態が良くなる。
こう考えると、「心」も扱えるようになると考えられます。
「からだ」にフォーカスをあてた場合、物理的な「体」と心身を含めた「身体」、動きとしての「からだ」があります。
動きには、筋骨格系に動かす指令を送る「脳神経系」の働きを考えなければなりません。。
ここでは物理的な「体」、「脳神経系」、「心」など、すべて含めて「カラダ」と表現することにします。
「カラダ」と書かれているときは、いろいろ含んでいると思って読み進めてください。
筋肉や筋膜にアプローチする場合でも、物理的にアプローチしているのか「脳神経系」にアプローチしているのか自分自身でわかっている必要があります。
例えば、筋肉が水分が少なくなって硬くなっているなら物理的なアプローチで良いでしょうが、筋肉が緊張して硬くなっているなら緊張させている原因(脳神経や他の箇所の不具合など)にアプローチしなければならないでしょう。
”一瞬で変わる”テクニックの多くは「脳神経系」へアプローチしています。
テクニックを型通りやっているつもりでも、なかなか達人や先生に及ばない
ときは「脳神経系」へのアプローチを考量する必要があるかもしれません。
脳神経系へのアプローチするために「感覚コーディネーター講座」では、まず「感覚」に目を向けます。
何らかの「刺激」が「感覚器」に入力されて、それが電気信号となって神経を通って脊髄、脳へと伝達します。
そして、また脳、脊髄、神経を通って筋肉へと指令が伝達されて、動きとして出力されます。
「感覚」が入力、すなわち元で「筋肉」はアウトプットなのです。
だから筋肉へアプローチする場合でも、入力である「感覚」へのアプローチが重要になります。
感覚は
五感と呼ばれる、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚
に
平衡感覚、体性感覚(皮膚感覚、固有感覚(深部感覚))
内臓感覚
があります。
感覚コーディネーター講座では、
これらに働きかけて「カラダ」の状態を変化させます。
ソフトフォーカスで見るとカラダはどう反応する?など
次回から具体的な内容に入っていきます。
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