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この空なら飛んでみようと思った

闇雲に手探った時を経て
がむしゃらに頑張った時を経て
絶望も歓喜も
悲しみも憂いも
微笑みも……
色々それなりに経験した中で

結局《楽しむ》に限る

単純だけど難しい

毎日色んなことが起きる中で
この楽しむというのは
ある意味
《余裕》
なんだと思う

私はすぐにこの余裕が無くなる
誰かに認められたくなる
その癖はなかなか抜けない

誰かは私の中で圧倒な存在として鎮座している母親だ

今更、親に認められたいなんて幼いとも感じる
子供っぽいガキ臭いとも思う

でも、感覚を研ぎ澄ましてみると
問題は《家族》という組織の存在だ

幼い頃から不安定な環境の中で育った私は親から受ける【無償の愛情、承認】を得ることはあまり無かった

だから常に特に親に対し、《不安》を感じやすい
幼い頃には厳しく普通という鎖で育てられ、それが出来なくて認められてるという感覚がなかった

時代も反映していたのだろう

努力に勝るものは無い
出来なかったら努力しなさい
どうしてもできないという選択はない
努力が足りないという結果しかない

今でも言われる私の表現に対しての【キモイ】

私はとてもこの言葉が胸を締め付ける

……時は経ち結婚し新しい家族が私には出来た

本当はとても怖かった
私はまず当然のように聞いた
『何を直せばいい?何が良くない?私常識知らないから…ごめんね』

今考えると、とてつもない自己肯定感の低さだ

今まで周りの人達に【だからダメなんだよ‼️】
と言われ続けてきたから今の家族を大切にしたいからこその精一杯の言葉だった

《何を直せばいい?……》

だけど、主人から帰ってきた言葉は
違った

《何も直さなくていいよ、そのまんまで面白いじゃん》

私はこの言葉で支えられてる

私はこの言葉で救われた

《そのまんまでいい》……初めて言われた

だから私は

この空なら飛んでみようと思った

私は初めて居場所を見つけた

家族…ってこんなに素晴らしいものなのかと

家族っていうのはこんなにも安心するのかと

私はずっと追い求めていた居場所

ちびまる子ちゃんみたいな平和な家族なんて存在しないと思っていた

主人の両親に初めて会った時、会う度に感じる

《ホントに居た!》

私は家族の愛を知る為に生まれてきたのだと思うくらいに……

だから私は

この空なら飛んでみようと思った

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