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DTM制作裏話「雨傘とパステル」

皆さん梅雨をどうお過ごしでしょうか❔ロックが好きなボカロPの本田あいると申します。久々の更新となる今回は新曲の『雨傘とパステル』の制作裏話を書いていきたいと思います。


制作のきっかけ

前作『神様とダンス』は分かりやすいボカロ曲を目指して制作した曲だったので次は内情的なしっとりした曲を作ろうと思ったのがきっかけです。サビの「十人十色」の部分からイメージを膨らませていきました。

ペケさんの存在

今作は僕が親しくさせていただいてるボカロPのペケさんに編曲とイラストで参加していただきました。
何気なく「イラストを描いて」てお願いしたら快く受けていただいて本当に嬉しかったです。

ペケさんのイラストは作られる曲と似て何処か影のある危うい雰囲気がして凄く魅力的なんです。

ペケさんの名曲『オブリ・ビヨン』は絵本みたいな綺麗な作品です。すごく聴きやすいのでオススメですよ。

僕がペケさんを知るきっかけになった『ブンブク茶ガマ』は人を皮肉ったような歌詞がもう大好きで僕の作品も影響を受けています。

使用したプラグイン

ドラム=SSD5 
ベース=MODO BASS
ピアノ=Addictive Key
アコギ&エレピ=Sample Tank4
パッド=Xpand!2

今回は生楽器は使用せず全てソフト音源で制作しました。特にドラムとベースは後から編集することが多いのでサンプルを使うことは少ないですね。

各トラックにはizotopeのNeutron3で微調整しています。ドラムのバスチャンネルにTR5 Bus Compresserを挿して統一感を出しています。センドはディレイがSoundtoysのEcho Boy、リバーブはizotopeのNeoverbを使用しました。

マスタリングではいつものようにizotopeのOZONE9のAIマスタリングで調整してTR5 Stealth Limiterで音圧を上げています。    

アレンジについて

この曲のコード進行はかなりシンプルです。

Aメロ
A→E→F#m7→E

サビ
A△7→B→G♯7/C→C#m7→
A△7→B→Cdim→C#m7→A→B→A

僕が作った時はこのAメロ~サビの繰り返しだけだったのですがペケさんの「単調にならないように転調したらどうか」とのアドバイスを受けたので新しくBメロを作ることにしました。

Bメロ
G△7→F#m7→Em7→D7→
G△7→F#m7→Em7→Bm→C#dim7

そして全音上げたラスサビに繋がる構成になっています。この作品の肝はBメロのKey=Eマイナーへの転調でこの部分で主人公の葛藤を表現してみました。重苦しいBメロから明るいサビへ繋がることで苦悩する主人公の未来への希望をイメージしています。

歌詞について

僕は子どもの頃から雨の日が好きで部屋の窓からずっと外を眺めていました。綺麗な傘が街を彩ってまるでキャンパスみたいだなって感じていたことを思い出して歌詞にしました。好きな人との待ち合わせで慣れない街に向かう主人公が「あの子が来なかったらどうしよう」と想いながらも彼女に逢える未来への希望を感じるという内容です。その一人一人の人生が街を彩るパステルになるんだよって曲ですね。

今回も長くなりましたが読んでいただいてありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。

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