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静岡県 9パーク 9機種

Maps:https://drive.google.com/drive/folders/1bm9MrC5A7Ti_BrPhHqUVU3MQyfzuVeN7?usp=sharing

清水マリーナサーカス☆

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初来園:2021/4/28 来園回数:3回

エスパルスドリームプラザというショッピングモール内に2021年4月28日開園。清水市内では20年ぶりとなる常設遊園地という事で話題になりました。
ドリームスカイという観覧車は2008年より稼働しており、コースター含む5機種の遊具を新設し、晴れて遊園地としてのグランドオープンとなりました。

広島県 マリーナホップ マリーナサーカスと類似のコンセプトになっており、同じくCQアメニックという企業が運営しています。ライドはイタリア SBF VISA社製が多く、伊豆ぐらんぱる公園、生駒山上遊園地などと共通しています。
入園無料、1機種2~600円とリーズナブルであり、特にオープン年は新型コロナウィルス予防の自粛の反動という需要もあってか、なかなか賑わっているようです。
コースター、メリーゴーラウンド、ハッピーカンガルー(フロッグホッパ―型)は駐車場の2階に設置されています。これは良いアイデアですね。ぜひ他のモールでも採用してもらいたいところです。

さて、こういうのは縁起ものですので、早速オープン日に来園してきました。10時の開園ちょっと前に着くとオープニングセレモニーの真っ最中。関係者の皆さまにとっても、遊園地の新設は念願であった、という話が印象に残っています。
数機種利用した後は同モール内のちびまる子ちゃんランドへ。同市を舞台にした漫画及びテレビアニメのちびまる子ちゃんの世界が再現された30分程度で回れるウォークスルー施設です。料金は1000円。
新千歳空港にドラえもんやサンリオの類似の施設が入っている雰囲気に近く、写真などを撮影して楽しめます。ご来園の際はぜひこちらも。
今回は利用しませんでしたが、すしミュージアムなる施設もあるようです。もちろんですがお寿司屋さんなども充実しています。

ところで、「20年ぶりの遊園地」という表現が多用されている割には、逆に20年前まで遊園地があったの?とお思いの方も多いかと思います。それが三保文化ランドというパークです。三保は「みほ」と読みます。可愛いですね。
内容としてはミニチュアランドという、東武ワールドスクウェア、淡路ワールドパークONOKOROなどに類似した展示がメインとしてあり、夏季にはウォーターパークも利用できたようです。
遊園地というよりテーマパーク寄りの施設であったようですが、いわゆる遊園地となるとさらに前、1926年-1993年の間、狐ヶ崎ヤングランドというパークが存在していました。
とちのきファミリーランド ジェットコースターと類似した外観の、泉陽興業製と思われる中規模コースターをメインに、マッドマウス、お化け屋敷、観覧車などが揃っていたようです。
また、こちらもプールを併設、というより、まるでラグナシアや広島ナタリーのように、完全に一体化している様子です。それらがコンパクトによくまとまっているように見えます。
そんな私が生まれるよりも前に閉園してしまったパークの跡地には、例に漏れずイオンモールが建っていますが、その中のボウリング場の名前はなんと狐ヶ崎ヤングランドボウル
当時のまま残っている施設、という事ではなく、1999年に新設されたそうです。今回、その外観も拝見してきましたが、そんな粋な施設名の看板がよく目立っていて、ちょっとだけほっこりとした気持ちになりました。


  くるくるコースター

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初乗車:2021/4/28 乗車回数:2回
https://photos.app.goo.gl/P2ofALVSjawegyox6

伊SBF Visa製スピニングコースター。ドラゴンコースターなどよりさらに短い、8の字に交差しただけの大変短いコースです。
まるで自走式のような外観ですが、一応最初の上りでタイヤにより巻き上げており、自由落下で下ります。
しかし、駅舎を通過した後の2周目では上りは当然またタイヤ巻き上げになっており、これは重力で走っていると言えるのでしょうか…?

この下り始めだけ、ほんの一瞬ではありますが、スピニングコースターらしい振られる動きがあり、なるほど、コースターをコースターたらしめる最小サイズを突き詰めた姿がこれなのか、とちょっとだけ感心してしまいました。
ブレーキの掛け方も独特で、というのも駅舎ではブレーキをかけず、普通に勢いで巻き上げ側を登った後、同じタイヤで減速させたのち、バックで乗り場に戻る、といった具合です。

奈良県 生駒山上遊園地に同名で2017年にオープンしたものと同型ですが、ラップバーと座席を固定するベルトが増えています。
生駒では2周での運転だったのに対し3周運転!入園無料で400円という料金は同様のため、単純にこちらに軍配が上がります。
国内でこそ2か所目の設置ですが、世界では同型だけで50機以上、コース違いを含めると100機以上という大ヒットモデルです。国内でも、今後各地に増えてくることになるかもしれません。

日本平動物園☆

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初来園:2021/4/28 来園回数:1回

市営の動物園。1969年開園。
遊園地としての名物は、何といっても2000年にオープンした日本最長390mのローラースライダーです。
オートチェアという乗り物(100円)で山頂まで登り、スタート地点でマットと軍手を受け取ってスタートします。スライダー自体の料金は200円ですので、計300円のアトラクションというイメージです。
コースにはバンクなどが無いいわゆるローラー滑り台なので、カーブでいかに減速しないようにするか、というのが求められます。体育座り、もしくはあぐら気味でマットに乗るのが良いですね。
コース途中にヘルプコーナーと称して休憩、リタイアができるよう減速するゾーンが用意されており、ここに関しては自身で漕いで進むのが必須になっています。
どうしても途中減速があることや、似たようなコースが続くこともあり、正直、長い以外の感想が無いと言ってしまえばそれまでですが、まあ何においても日本一というのはぜひ一度、と思います。

スライダーの麓は遊園地エリアとなっており、メリーゴーラウンド、ウォーターショットと複数のコイン遊具が設置されています。
以前にはこの場所にカブト虫型のモノレールや豆汽車、おとぎ列車、ダックスなどの遊具(おそらくほぼトーゴ製)があったとのことで、機種数としてはかなり減ってしまったようです。

ところで、来園動機としてはやはりローラースライダーであり、動物園としては、まあとりあえず一周見ておくか、くらいの気持ちでしたが、これが思ったより規模が大きく、しっかり楽しめました!
筒状のプールを上下するシロクマの展示など、北海道 旭山動物園を彷彿とさせる行動展示が利いていて、しっかり1時間くらい見学してしまいました。その気になれば2,3時間も過ごせると思います。
来園時は学校遠足などの団体も盛んに来園していましたが、一般の大人の方も比較的居るように感じました。十分に楽しめるちゃんとした動物園という印象です。

熱海後楽園ゆうえんちアピオ クローズ

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初来園:2014/12/20 来園回数:1回

熱海後楽園ホテルの付属遊園地として1965年にホテルと同時にオープン。2015年1月に閉鎖し、跡地は芝生広場などになっています。その名の通り、東京ドームグループの施設です。
アピオの名称になったのは1993年との事。コースターはありませんでしたが、スリルライドとしては小型のバイキングがあり、その他10機種弱の遊具がありました。
特に印象的だったのは、トーゴ製、スカイサイクル、スカイシップの2機が一体化した構造です。浅草花やしきでも同様の例がありますが、つまり日本ではこの2か所のみの例であると思います。
ティーカップ、バイキングの2種は千葉県 東京ドイツ村に移設されて現役です。実は、雨天のため全機種運休というか、実質休園という状態でしか訪れたことが無かったので、後日このバイキングに乗れたのは嬉しかったです。

隣接する施設として、2019年Fuua(フーア)という温浴施設がオープンし、日帰り入浴も可能です。これが大変素晴らしい!海を一望できる展望露天風呂がもちろんウリですが、なんと立ち湯になっています!これは新鮮。
立ち湯というと、一見落ち着かないようにも聞こえますが、壁沿いには座れるエリアもあり、何より、フチにもたれてぷかぷか浮いたりするのが気持ち良すぎて、1時間くらい余裕で過ぎてしまいました。
岩盤浴やリラックススペースも大変清潔感がありお洒落な施設で驚きました。東京ドームシティ スパラクーアのノウハウが遺憾なく発揮された素晴らしい施設だと思います。

また、熱海ロープウェイ、熱海秘宝館、これらの施設も関連会社による運営です。
秘宝館、という施設にどの程度理解、ご興味があるかで利用のお勧め度というのがかなり変わってくる施設ではありますが、私は計3回訪れています。
全国の他の秘宝館というのを利用することができなかったのですが、2021年現在は国内唯一の現存する秘宝館という事で、一つの文化として一見の価値はあるのではないかと思います。
さらに隣接する熱海城という施設、こちらは別会社の運営ですが、こちらもミニ秘宝館というような、春画の展示コーナーなどもあり、ご興味ありましたら。
地下にはスポッチャなどのようにフリーでプレイできるゲームコーナー、卓球なども備えており、コスパの良い施設であると思います。


ぐりんぱ☆

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初来園:2008/5/6 来園回数:2回

富士急行グループのファミリー向け遊園地。1973年旧称"日本ランド"として開園。(1989より 日本ランドHOWゆうえんちへ)
2004年にリニューアル、スノータウンイエティなど近隣施設を含め現在の名称となりました。
80年代までは富士急ハイランド同様ライドパークとしてスリルライドやホラーアトラクションを積極導入していました。
特に日本初の屋内コースター"宇宙大パニック"(→スペースコースター)は有名。乗車した人の記憶に今も色濃く残ると言います。
富士急ハイランドと同型の3Dサウンドホラー"処刑の館"及び、ライド型お化け屋敷"ドクターゾビ"(ハイランド 恐怖のスリラー館同型)など姉妹パークとして同時期に導入されたものもありました。

リニューアルオープン時の最大の目玉として導入されたのがエポック社 シルバニアファミリーを題材としたテーマエリア"シルバニアビレッジ"です。
同玩具の家や乗り物を再現したエリアであり、2009年には福岡県 かしいかえんにも類似のエリア"シルバニアガーデン"が導入されています。
以降も遊園地エリア内に"M78ウルトラマンパーク"としてウルトラマンモチーフのライドが追加されています。
屋内エリア"キッズフジQ"というおもちゃ王国のような、自由におもちゃで遊べるエリアも導入されています。結局これが一番滞在時間稼げるんだろうなあ。

2010年代以降には同じく系列パークの相模湖リゾートプレジャーフォレスト同様にアスレチック施設への投資が目立ちます。
コースターは唯一、自走式のウルトラセブンコースター マッハ7唯一に留まっており、なかなか足を運ぶ理由が見出しづらいところでもあります。
せめてもう一種、家族で楽しめる小型コースターなどがあれば、と思い続けています。


  ウルトラセブンコースター マッハ7

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初乗車:2008/5/6 乗車回数:約5回
https://photos.app.goo.gl/HbXnN8pgRUjxqXfp9

豊永産業製自走式コースター。宝塚ファミリーランド ログスター移設。
固有レイアウトでこそありますが、日立市かみね公園 ドラゴンコースターでも感じた驚くほどの遅さゆえ、コースターとして乗車したい理由は極めて低いと言えます。
移設の際、車両にウルトラセブンや敵キャラクターのマスコットが追加され、全体の塗装も一新されており好感が持てます。
最高速度は28km/hとのこと。おそらくスタート直後の上昇で出ているものと思われます。
後半に速度さえあればまだ楽しめそうなキャメルバックが1つだけありますが、減速しながらのそのそと越える動きになり、特に感情は揺さぶられませんでした。
新潟県 サントピアワールドでワイルドジェットという同型と思われる機種に乗車した時、その速さと、自走式ながら浮きのあるドロップに驚かされました。
もしもモード変更などでもう少しだけでも速度が上げられるのであれば、いくらか楽しくなるかもしれません。現状は日本有数の「これはコースターなのか」という遅さです。
また、大人も子供も楽しめる優れたファミリーコースターの新規導入も、望み薄ながら期待し続けています。


伊豆ぐらんぱる公園☆☆

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初来園:2018/6/2 来園回数:1回

伊豆シャボテン動物公園グループの遊園地。実質的には伊豆エリア最大規模のパークという事になります。
まず伊豆シャボテン動物公園とは何かというと、つまり動物園なのですが、様々な点で特徴が目立ち、個人的にはかなりお気に入りとなっています。
名前の由来でもあるサボテンの展示や、園内各所にある古代文明の彫刻のレプリカなど、独特の雰囲気が印象的です。
動物についても檻の中での展示は少なくその大多数が放し飼いとなっています。通路の真ん中に突如現れた孔雀が羽を広げたときは昔話の世界に迷い込んだような気分でした。
有料ですが、アニマルボートツアーズという船で水路を巡りながら動物を見学するアトラクションもあります。
近隣エリアには爬虫類に特化したiZoo(イズ―)や、遊園地を併設する伊豆アニマルキングダムなどもあり、いつかは全て回ってみたいと思っています。

そんな優良動物園からほど近いこの伊豆ぐらんぱる公園はというと、特別すごいライドがあるわけではないにせよ、思ったよりちゃんとした遊園地で驚かされました。
公式サイトなどを見てもいまいち合計何種のアトラクションがあるのか分かりづらいのですが、居ようと思えば大いに一日居られる規模ではあります。
唯一のコースターであるキッズコースターをはじめ、多くのライドは横浜ドリームランド(2002閉園)より移設されたようです。
ぜひ利用してもらいたいスリルライドが1つだけあります。それがトルネードスピン一号という乗り物です。
なんだそれは、そもそも公式サイトを見てもどこにあるんだそれは。というところですが、モーターランド norinoriというエリアの1つという扱いのようです。
向い合せに2名乗車した円形のライドが3つの軸それぞれで文字通りトルネードスピンをする、シンプルなライドですが、おそらく2020年現在日本唯一となっています。
これの進化系ともいえるシューティングライドが東京ジョイポリス トランスフォーマー ヒューマンアライアンススペシャルであると言えます。

最後にまた近隣施設の話で申し訳ありませんが、怪しい少年少女博物館、まぼろし博覧会の2施設についても述べないわけにはいきません。
どちらも、実質的にはウォークスルーお化け屋敷を有していますが、それ以上に、とても文章化できない"カオス"(混沌)という言葉がこれ以上ないほどに似合う展示物が並んでいます。
このパークはちょうどその2館の間あたりに立地しておりその3つで回るのが効率的ではありますが、そんな回り方をしたらぐらんぱる公園なんてどうでもよくなってしまうかもしれません。
それほどまでに強烈で強く感情に訴えかける施設です。是非一度お出かけください。

  キッズコースター

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初乗車:2018/6/2 乗車回数:約2回
https://photos.app.goo.gl/RNVtCUEgy9ibvmpm7

いわゆるワッキーワーム型の小型コースター。スカイサイクルなどと共に横浜ドリームランドより移設。
他園で乗れるものと差は大きく感じないものでしたが、他のほとんどが5両編成なのに対し4両編成という違いは一応あります。
rcdbに掲載されている写真によると園内に間引かれた1台が放置されているようで、以前は5両であった事がうかがえます。
園内では断トツの人気No1ライドであり、オリジナルの記念写真ロケーションなども設置されていてよい雰囲気でした。


日本サイクルスポーツセンター☆

伊豆20060725~26 011

初来園:2006/7/25 来園回数:2回

関西、群馬、そしてここ、伊豆修善寺と3か所に存在するサイクルスポーツセンターという遊園地、その元祖と言える施設です。
遊園地としての乗り物のラインナップは関西に若干劣るものの、スカイサイクル型のみならず迷路やアスレチック、プールも保有しています。
スペースタワーズという、宇宙へのロケット打ち上げの映像に合わせてちょっとだけ上昇し、なぜかローラー滑り台で降りる謎施設がツボだったのですが、無くなってしまったようで残念。
ぜひ利用してもらいたいのはやはりせっかく来たからには5キロサーキットというサイクリングコースです。
140cmという、アトラクションとしては厳しい制限ですが、なかなか無い激しいアップダウンのロングコースで、さすがに気持ちいいです。
さて、2020年東京オリンピックの開催を控え、2021年3月まで遊具の大部分を休業、というところだった最中に新型コロナウィルスの蔓延、そしてオリンピックの延期…
さらに一年は少なくとも再開延期というところですが、ご来園の際はぜひ最新の情報をご確認ください。どうか2年後に元気に再開できますように…!

  サイクルコースター

伊豆20060725~26 121

初乗車:2006/7/25 乗車回数:約5回
https://photos.app.goo.gl/ZgfcKS8kSPGe8m676

泉陽興業製パイプラインコースター。と表現する他ない外観をしていますが、構造としてはモノレールに近い車輪の配置となっています。
走行レールは上下に1本づつあり、頭上には屋根があるような車両です。国内はもちろん、世界でも唯一無二であるかと思います。
一度車両が豊永産業よりリニューアルされており、現在は同社製ミニコースターに近い外観の車両が走っています。
先代の車両は外観もモノレールに近くフロントガラスがある小屋のような座席になっており、また、足元にはその名の通り自転車のペダルがありました。
2006年の乗車当時は既にサイクル機能は失っておりペダルの取れた軸だけが残る状態でした。新車両にもサイクル機能は無いものであると思います。
ドロップは実質1度限り、18度の傾斜ということで乗車感としては特に感想は無いというのが正直なところですが、何しろこの外観だけでも一見の価値あり!と思います。

伊豆アニマルキングダム☆

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初来園:2021/5/10 来園回数:1回

1977年、伊豆急行の運営で伊豆バイオパークの名称で開園。2007年、加森観光に譲渡され、2010年より現名称になっています。
動物園、遊園地、打ちっぱなし及びパターゴルフ場などの複合施設ですが、遊園地としてはごく小規模であり、遊具は10機種未満です。
さて、2500円という割高にも感じる入場料を払い園内に入ると、順路に沿ってウォーキングサファリというコースを歩くことになります。
物は言いようですが、つまり普通に歩く動物園です。一部サファリっぽくなっている部分もありましたが… 一応目玉としてはホワイトタイガーなどがいます。

アニマルゾーンの奥までたどり着くと、更にその奥には打ちっぱなしとパターゴルフのあるスポーツゾーン及び梅園もあるとのことです。ここから陸橋で園を分断している公道を渡るとやっとプレイゾーン(遊園地)です。
2021年現在楽しめる遊具として、まずはシンボルでもある観覧車です。個人的に好きな、スポークの大変少ない型で、手取フィッシュランド、ヒルゼン高原センターなどが類似機です。おそらくサノヤス・ヒシノ明昌製。
ぜひ乗ってもらいたいのはちょうど観覧車の外周をぐるっと1周しているスカイジェットです。距離も長く楽しめますが、ちょうど観覧車の裏を通る際には、海まで見渡せます。
この機種の優越というのを考えたことも無かったのですが、シンプルに景色だけで言えばかなり上位ということにはなるかと。もしもスカイジェットではなく、スカイサイクルだったら、鷲羽山ハイランドなどと並ぶ伝説級の乗り物だったかもしれません。

同エリア内にはアニキンパイロット、トラックGOGOという2機のザンぺルラ製ライドがあります。これらは加森観光グループのスペースワールド(2017年末閉園)から移設されたものです。
中古機ではあるものの、遊具にも投資してもらえたのは嬉しい事ですね。すぐ近くには、同じく移設されてきた特徴的なベンチが置いてあるのも要チェックです。
この周辺には、以前にはツインドラゴン(バイキング)、ネプチューン(フライングカーペット)、モンスター、スリラーハウスといったアトラクション群がありました。
特に、ちょうどトラックGOGOが設置されている場所には、ジャングルマウスというコースターがありました。あらかわ遊園 ミニコースターなどと類似の2両編成のマウス系だったようです。

伊豆というと、伊豆シャボテン動物公園、iZooなど動物園の選択肢が多いこともあり、なかなか、ぜひここ!という要素が薄く、料金はやや高額である、という印象は否めません。
遊園地がある、という点で個人的には来園の動機にはなりましたが、それもオマケ程度の規模であることを考えると、なかなか厳しいパークではあるかもしれません。


浜名湖パルパル☆☆☆☆☆

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初来園:2008/1/5 来園回数:約6回

静岡県の私鉄、遠州鉄道の子会社による静岡県最大と言える遊園地。浜名湖畔に位置し浜松駅から路線バスでの来園が便利です。
1959年遠鉄舘山寺遊園地として開園。1971年より遊園地パルパル、1997年より現在の浜名湖パルパルという名称となっています。
以前のコースターとしてジェットコースター パルスター、ウエスタンループなどがあったとの事ですが、1997年のリニューアルまでに全てなくなっています。
それ以降はほぼ2020年現在と同様の体制となり、名物であるメガコースター四次元を筆頭に多数のライドが新規導入されました。

コースター以外でぜひ乗車してほしいのは、回転スリルライド"ワイルドストーム"と、複数のオリジナリティあふれるダークライドです。
前者はトーゴ製の大型パラトルーパー系ライドで、ルスツリゾートなどでも乗ることができますが、このパークでは特に人通りの多い立地にあることもあり常に賑わっています。
後者としてはまずそのすぐ近くにある"ドラゴンファイター"というシューティングライドは必見です。
泉陽興業製の一般的なモデルであった"ヒドラ伝説"をリニューアル。4ステージそれぞれにドラゴンが出現するようになりました。
ボーナスポイントやオート連射機能などやりこみ要素もあり、何度も楽しめます。以降、国内の他のパークでも類似のリニューアルをする例が増えたように感じます。
少し斜面を登ったところにある、同じく泉陽興業製のライド"パルパルスタジアム"も唯一無二のアトラクションです。
同園のマスコットキャラクターたちが多数登場し、座席に備え付けられたボタンを使ったゲームで競う内容です。
すること自体は無料のアプリゲームのようなシンプルなものですが、やはりインタラクティブ要素があるだけでも子供はうれしいですね。
このように、キャラクターをあしらったライドが特に00年代後半以降は増えています。キャラクターグリーティング等も盛んに行われているようで、好感が持てます。

  メガコースター 四次元☆☆☆★

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初乗車:2008/1/5 乗車回数:30回以上
https://photos.app.goo.gl/ALS7us9fVPtch4ni8

トーゴ製複合ループコースター。モデル名 メガコースター。1997年のパーク全体のリニューアルの目玉として導入されました。
日本初となるツイストダイブ、そしてウルトラツイスター型以外では初となるハートラインロール、2つの回転エレメントがウリと言えます。
ラスベガス ニューヨークニューヨーク(ホテル名)に導入されたマンハッタンエクスプレス及びSFGAdv バイパー(クローズ)が兄弟機と言えます。
車両などの構造としては富士急ハイランド FUJIYAMAも同様です。実現することは無かった東京都市博覧会にも類似機が導入予定だったとの事です。

リニューアルオープン当時こそ、本機以外にもミキサー、スカイレボリューション、スーパーボウル、ロトシェイクと様々なスリルライドを連続導入していました。
一方で時代の流れと共に、他の多くのパークと同様、ファミリー向けへのシフトが進み、その大部分が撤去されることとなりました。
結果、ファミリーパークの中に、さも大人も子供も楽しめるかのように、超ハードコースターがポツンと佇んでいるという現状になっています。
ローラーコースター愛好家たちの間で、いくつか名前を挙げておけば"通ぶれる"と言われるコースターがありますが、その代表例として語られることも多いです。

乗車してみると、なるほど、納得のパワフルな走り。爽快感やエアタイムは乏しいものの連続するプラスGが痛快な後引くコースターに仕上がっています。
2つのエレメントのうち特にツイストダイブは、反転してからわずかながら逆さでの走行があり、そこから上向きに引っ張り落される様な、非凡な動きで新鮮さがあります。
あまり語られることは少ないですが、60度のファーストドロップも個人的には気に入っており、高さ以上の迫力を感じます。
特に最後尾での乗車が良いですね。速度の遅い巻き上げからすぐ横に落下するレールが見える様は那須ハイランドパークのビッグバーンコースターを思わせます。

前述の回転エレメント2つに加え、ブーメランターン、水平ループを加えた4大エレメントにちなみ公募にて四次元という名称が決まったとの事。
2002年以降、四次元コースター(車両縦回転型)の出現で肩身の狭くなった名前ではありますが、イメージにピッタリの素敵なネーミングであると思います。


  ミニコースター☆

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初乗車:2008/1/5 乗車回数:約10回以上
https://photos.app.goo.gl/R5orXYKa5Wkky8YHA

三精輸送機製小型コースター。小田急御殿場ファミリーランド(1999年閉園) マッドクラシック移設。
移設関係で言うと、2000年に淡路花博 ジャパンフローラ2000でも期間中だけ活躍し、その後に浜名湖パルパルへの移設、という事になります。
博覧会にそもそもお古かよ、という気もしないでもないですが、静岡で生まれたライドが兵庫を介して再び静岡で稼働しているのが面白いですね。

可愛らしいクラシックカーの車両と小規模ながら見所がありそうに見えるコースレイアウトでワクワクしますが、結果としてはあまり思わしいものではなかったというのが正直なところです。
特に期待を寄せていたのは最後にある連続キャメルバックです。ここでもう少し浮きらしい挙動があれば感想も変わってきたのかなと思います。
中盤にある下りながらのカーブなどは横Gもあり、また長さや規模の点でも不満はなく、子供たちを中心に人気はとてもあるように見えました。
ところで、珍しいと言えば珍しい、タイヤ巻き上げのコースターです。他の例としてはVekoma社のジュニアコースターなどが有名です。
雨で滑りやすい、逆走防止弁が無いなど、素人目には欠点ばかりある様に見えてしまいますが、採用例がこれだけあるということは、何かメリットがあるのでしょうか…

  ジャングルマウス☆★

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初乗車:2008/1/5 乗車回数:約10回以上
https://photos.app.goo.gl/5gdLcDFWhwiKcoJx5

三精輸送機製マウス系コースター。
H鋼のような旧型レール(チャンネルレール)のごく一般的なマウスですが、2020年現在、この一般的なマウスが実はかなり数を減らしています。
というより、多くのコースターファンにとっては"富士急ハイランドで乗れるもの"という印象が強かったのではないかと思います。
2019年9月、そのクローズは突然に訪れました。
そして、どこでも乗れると思っていた(実際には既に富士急とここのみ)から、すっかりここでしか乗れないものへと結果的にはレア度が増した、ということになりました。
さて乗車してみると、つまりシンプルなマウスなので、昔ながらのガタガタ感と横Gが心地よく、安定の面白さがあります。
90年代以降に新設されたパイプレールの新型マウスとの違いを比べるためにも、ぜひこのクラシックマウスにも乗車してみてください。
ある日全滅になってからでは手遅れなのですから…


  パレオフライヤー クローズ

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初乗車:2008/1/5 乗車回数:約5回
https://photos.app.goo.gl/amwFg74EKv7LMRR5A

カリプロ(蘭)製2人乗りサスペンデッドコースター。大変貴重なエレベーターリフト、シングルレール(走行レールが1本)のコースターでもあります。
2001年バットフライヤーとしてオープン、2010年頃にマスコットキャラクター、パレオに造形を変更し改名。
2015年クローズとなりました。2019年よりインドネシアに移設され再度造形をコウモリに戻して稼働中という事です(取ってあったんだ…)
同機種は那須ハイランドパークにも設置されましたが、2017年終了、2020年現在は解体待ちになっているとの事です。
乗車感自体は気持ちのいいものでしたが、急ブレーキの際ライドの造形に頭をぶつけること、2人乗り故の混雑、走行時間の圧倒的な短さなどの欠点にどうしても目が行きがちでした。
モンテゾーンという斜面のエリアにあり、メガコースター四次元などがあるエリアを眼下に見下ろしながらの走行が爽快でした。
跡地にはキャプテンパレオの海賊船という小型のバイキングがオープンしています。
スリルライドを導入してもらえたことは嬉しいですが、シンプルにコースターが減って汎用機に置き換わったことは残念です。
2人乗りの小型コースターだけでバラエティ豊かに3種揃っていたのも面白いですね。なかなか無い乗り比べができたパークだったと思います。


奥山高原 わくわくランド☆

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初来園:2008/1/6 来園回数:2回

浜名湖パルパルからほど近い小規模パーク。奥山高原というレジャー施設内にわくわくランドという遊園地エリアがありました。
2009年5月6日をもって乗り物は全て終了、5年間の休止期間を経て2014年には解体完了しているとの事です。
つまり、最後の1年ちょっと前に一度だけ来園できたという事になりますが、今までに見てきたローカルパークの中でもかなり小規模かつくたびれていた印象でした。
乗り物としてもコースターの他は観覧車、メリーゴーラウンド、ゴーカート、バッテリーカーのみといったラインナップでした。

こういった可愛らしい遊園地も、大好きなのですがなかなかどうしても生き残っていくのは難しいですね。
残念ですが、1度でも行くことができて本当に良かったと思います。施設自体は現役なので、いつか何かの縁があればまた訪れることが…あるのか?


  チャイルドコースター☆ クローズ

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初乗車:2008/1/6 乗車回数:約5回
https://photos.app.goo.gl/8qmHPtoDujQg4bsf6

日邦産業製小型コースター。聞き慣れないメーカーですが、ゴーカートなどで有名なA2レジャーの前身とのことです。
1989年オープンという事で実はそんなに古くないのですが、2008年の時点でかなり年季が入っている雰囲気ではありました。
翌年には終了となっており、とにかく乗ることができてよかったというところです。
見どころとして、セカンドドロップというか実質的には唯一のちゃんとした落下にて最後尾ではなかなか悪くない落下感がありました。
その後にはキャメルバックを一つとカーブを一つ、以上で終了というコースですが、やはりここでもエアタイム1回理論です。
その1回の浮きのおかげで、どんなに小規模なコースターでもしっかりと記憶に刻まれ、思い出すことができます。
同じくらいの規模、似たようなコースでも、その大多数はその1回を持ちません。
それだけでもこのコースターの価値であったと改めて思います。


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