大分県 3パーク 8機種
城島高原パーク(旧城島後楽園ゆうえんち)☆☆☆
初来園:2006/8/22 来園回数:4回
Maps:https://drive.google.com/drive/folders/1rRyq5b2QhtNvvxA0kJfQwKLfkbzPf2NF?usp=sharing
大分、別府周辺では最大のパーク。九州においても2020年現在グリーンランドに次いで2番目の規模と言えます。
Wikipediaより、1967年キジマモートピアランドとして開園。1982年城島高原ファミリーパークに改名、1992年城島後楽園ゆうえんち、2008年セントレジャー高原パーク……
とにかく改名が多い!という印象です。2012年より原点回帰ともいうべき城島高原パークという名称になっています。
後楽園グループ時代、日本初の木製コースタージュピターをはじめスリルライドの拡充が図られました。
その後もその当時の機種をメインに、屋内アトラクションなどのリニューアルを続けながら手堅くやっているパークという印象です。アトラクションの撤去は比較的少ない方かと思います。
横バンジーとも呼ばれる生身系アトラクション スカイコースターバードマンも、日本初として登場し、00年前後までは全国で楽しむことが
できましたが、今となっては国内では愛知県 南知多グリーンバレイとここのみです。
インタミン社製木製コースター及びジャイアントドロップも、国内の他パークのものが閉鎖されたことで、大阪府 ひらかたパークと共に現存ラスト2となっています。
ジーラー社製フライングカーペット"ダビンチの振り子"も、ルスツリゾートとラスト2で、こちらが先に撤去されました。
国内唯一という訳ではないだけで、希少機種には十分乗ることができる、しっかり遊べるパークです。
ジュピター☆☆☆☆
初乗車:2006/8/22 乗車回数:10回以上
https://photos.app.goo.gl/3aWVpcCRKBv9cgQ6A
カーティスDサマーズ設計、インタミン設置の大型木製コースター。1992年日本初の木製として登場。
高さ42m、最高速度91km/h、全長1600m!シンプルに、超大きいコースターです。その規模と外観の美しさは最大の魅力と言えます。
地形を活かしたコースにもなっており、駅舎よりもかなり低い位置まで下るコースがあります。
こういった例として、コース後半に大ドロップを配する、という例は多くありますが、なんと巻き上げ前に最下点まで下っていきます。
そして、そこで木組みのトンネルへ突入!小ぶりのキャメルバックで素晴らしいエアタイムを1つ体感し、最高潮のまま巻き上げへ。
さあ、ここからのコース本番、一体どれほど楽しいコースが待ち受けているのか…と思うと、なんとこの巻き上げ前こそが、このコースターで最も楽しい部分となっています!曲がりながらのファーストドロップ、最大落差のセカンドドロップからそのあとの上りでも強い浮き、ここまではかなり楽しめます。
しかし、そのあとの中盤にもキャメルバックはいくつもありますが、その全てが通過速度が遅いのか角度が浅いのか、どうにも薄い浮きとなっています。
中間ブレーキでかなり減速してしまうのも相まって、結果としては前半が最高、後半はやや尻すぼみ気味のコースに感じます。
振動についても乗車した際のコンディションにより感想が分かれており、調子が悪い時にはかなりの痛さを伴うようです。
木製コースターの宿命であり、魅力でもあるとはいえ、特に遠方から訪れてコンディション不良ではやるせないですね。
2018年、ナガシマスパーランド ホワイトサイクロンは白鯨へのリニューアルのため終了、繰り上げとして日本最大規模へ。
そしてそれ以外も相次ぐ終了により気づけば国内に2つしかないうちの1つ、規模としてきちんと楽しめる木製としては唯一になっていました。
シダ―ポイント ミーンストリークなどを手掛けたカーティスDサマーズ氏の最期の作品としても知られています。
今後、日本に新設される望みの薄い木製コースターの灯を消さないためにも、末永く走り続けてもらいたいと願うばかりです。
スーパーL&Sコースター☆
初乗車:2006/8/22 乗車回数:10回以上
https://photos.app.goo.gl/k7xtLSdzT2Xcdj517
明昌特殊産業製ループ、コークスクリューコースター。2020年現在、国内現存唯一となりました。
ジュピター同様、一部地形を活かしたコースになっており、斜面に沿うように落下する地点もあります。
同時期の同社、他社問わず類似のコースターと比べ、比較的振動が少ないという点も長所として挙げられます。
先頭に乗れば2か所、わずかながら浮きを感じることもでき、740mというしっかりした長さがあることもあり、
同園内では2番手のコースターとしてしっかり現役で活躍しているように感じました。
場所もわかりやすく、ある程度並んでいることも多いようです。
ゴールドラッシュ☆☆★
初乗車:2006/8/22 乗車回数:10回以上
https://photos.app.goo.gl/fuQbjYBkGjw4ZvAA6
明昌特殊産業製小型キャメルバックコースター。炭鉱を模した造形からマイントレインに分類されます。
乗車感としての特徴はなんといっても先頭乗車時、坂を上った時に体感できる突き上げられるような強い浮きです。
これが、コース中何度も体験できます。リナワールド ジェットコースターディスカバリーや、ひらかたパーク ラウディ、
神戸フルーツフラワーパーク ジェットコースターなどにも近い挙動がありますが、強さ、回数共に断トツ1位です!
更に、中盤、トンネルの中での右急カーブでは、信じられないほど強烈な横Gを体感することができ、サノヤス製とは思えないスムーズさのスーパーL&Sコースターと相反する形で、同社製らしい荒々しい乗り心地を存分に味わうことができます。
そもそも4*4の16人乗りであったのに加え、スタッフの方が乗り場で対岸に渡るためとして1列閉鎖、14人乗りとなっています。
その効率の悪さもあって、同園内で一番並んでいるという事も多いようです。入園口に近い側にありますので先に乗ってしまうのが良いですね。
ローラースケートコースター☆
初乗車:2006/8/22 乗車回数:約5回
https://photos.app.goo.gl/BL7hAqGAvYAPTQA19
ベコマ(蘭)製小型コースター。モデル名ジュニアコースター207m。
国内だけで、渋川スカイランドパーク、東京ディズニーランド、ポルトヨーロッパ、とくしまファミリーランドが2020年現在現存し、以前は千葉市動物公園にも。
コース違いはUSJ フライトオブヒッポグリフなど、大変なヒット商品です。輸入はほぼサノヤス・ヒシノ明昌のようです。
この機種はそもそも、やっぱり面白いですね。207mという短さの中に小刻みにカーブが敷き詰められていて、テンポよく進みます。
最終水平ループからちょっとブレーキかけて駅舎に滑り込むのも最高ですね。
他と比べてココ!という要素は全くない、むしろ素 ベコマジュニアという面持ちですが、他で乗ったことが無ければぜひ!と思います。
(ディズニーにあるおかげでそんな人はなかなかいないんだよなあ)
ドラゴンコースター
初乗車:2008/8/17 乗車回数:約2回
https://photos.app.goo.gl/8DL45CjEcJzYHrvs7
ザンぺルラ(伊)製自走式コースター。
ループ1回のシンプルなモデルです。ちょうどすぐ近くにドラゴンボートという、回転ボート型があり、ドラゴンエリアみたいになってます(ほんとかよ)
同園内では最もキッズ向けに位置づけられるコースターですが、意外に強い横Gを懸念してか、4歳以上、105cm以上という他園より厳しい制限を設けています。
付き添いなしで乗れるのは120cmということで、その頃には園内の全コースター制覇可能になっています。
コースターファンとして、ゆるくしろという意見はどうかと思いますが、もう少し速度を落とすなどして2歳、90cm制限くらいまで落とせたらいいなあと思っています。
別府ワンダーラクテンチ(→別府ラクテンチ)☆☆
初来園:2008/8/17 来園回数:2回
Maps:https://drive.google.com/drive/folders/1MD5RZtO_pZspIraSlzhEFQptTH0qrLKB?usp=sharing
1929年別府遊園として開園、2004年-2008年は遊戯機械メーカー 岡本製作所の運営として"別府ワンダーラクテンチ"として営業していました。
岐阜県 恵那峡ワンダーランド、青森県 ワンダーランドASAMUSHIと並び、リコンディションと呼ばれる、経営の悪化した遊園地に中古遊具を格安で
導入しテコ入れする計画でリニューアルオープンした形でしたが、こちらも経営悪化のため閉園という報道がされました。
私がこのパークを初めて訪れたのはそんな2008年の夏でした。そして入園ゲートでチケットを売っていたおばちゃんと話す中で何気なく、買い手がついて存続することになったという情報を聞いたのでした。
結果として多くの遊具は入れ替え、撤去となり、ワンダーラクテンチとしての姿は見納めとなりました。
2017年、別府ラクテンチとなってからは初めての来園で、あまりの綺麗さに驚かされました。
確かに乗り物の数こそ減り、かつての姿は失われました。しかし、シンボルであるジェットコースター、フラワー観覧車、そして名物あひる競争。
残すべきものを残しつつ、新たなステップへと進んだこの変化を、私は美しいと思いました。
以降も、老朽化や入園者数の減少を理由に閉園をするパークは後を絶ちません。同時に、多くの歴史ある乗り物、コースターが失われてきました。
代表的な例として、2020年、共に長い歴史と現存最古クラスの貴重なコースターを持ちながら閉園することとなった、大阪府 みさき公園、東京都 としまえん。
時代の中で変化することは避けられないとしても、このラクテンチのように、遊園地として、そこにあるべきものが残り続けることを、願ってやみません。
ジェットコースター☆☆
初乗車:2008/8/17 乗車回数:約5回
https://photos.app.goo.gl/6gvKrJqvD2YmRy8i6
1972年オープン、2020年現在、現存する九州最古のコースターで国内でもかなり古い部類です。
H鋼のような旧型レール(チャンネルレール)らしい、クラシックな乗り心地と、先頭に乗るとちょっとだけある2か所の浮き、そして何より、
最終ドロップは乗り場より低い位置まで落下する地形を活かしたコースと相まって、なかなか満足度の高いコースターになっています。
みさき公園 ジェットコースター、としまえん サイクロン、この2つがなくなることで、繰り上げ的に実質的に日本最古級になってきました。
再生を果たしたとはいえ、安心はできません。八木山ベニーランド ジェットコースターと並び、一刻も早く、乗りに行くことをお勧めします。
日本のコースターの歴史を、鉄製コースター史のルーツを、ぜひ体感してください!
ハーモニーランド☆☆
初来園:2017/9/2 来園回数:2回
Maps:https://drive.google.com/drive/folders/1UU-1B1kFUf0ieWXps6M9QTRUeEjxowly?usp=sharing
サンリオエンターテイメントの運営する屋外テーマパーク。
屋内パークである東京都 サンリオピューロランドが系列施設ですが、共通しているアトラクションはサンリオキャラクターボートライドだけであり、
全体的にはむしろ西武園ゆうえんちやリナワールドにあるサンリオテーマの汎用ライドが中心です。
必然的に、サノヤス製ライドが多くなりますが、三精もいくつかあるという構成です。
コースター以外で絶対乗車すべきなのは、上記サンリオキャラクターボートライドと、そのエリアに至るためのハーモニートレインという汽車。
そもそも、高低差がありすぎてこれに乗らずに行くというのが困難でもあるのですが、これはもはや、コースター扱いにしてもいいくらいの傾斜を下っていきます。
復路に当たる上りは完全に巻き上げになっていて、それぞれ乗車することで全長1kmの大型コースターに乗った気分になれます。楽しいですね。
ピューロランドと比べるとライブショーの数自体は控えめですが、入園してすぐの広場で1日1回開催される"パレードパラレル"は見逃せません。
失礼な話ですが、パルケエスパーニャのエスパーニャカーニバルと同様に、こんな僻地パークでこんな素晴らしいエンターテイメントを見ることができて本当にいいのかよという気分になります。ピューロランド ミラクルギフトパレードに匹敵すると言っても過言ではない素晴らしいショーです。
遠方からの方で、大分3パークを1日で攻略したいという方は多いかと思いますが、このショーだけは見てほしいこともあり、なかなかもったいないというのは否めませんがここは1日、城島、ラクテンチで1日の計2日で回るのが最適かと思います。レンタカーであればもう少し頑張れるかも…
いずれにせよ、この3パークが共存し続けていることは素晴らしいことです。是非ちょっと頑張ってでも行ってもらいたいところです。
リズミックコースター☆
初乗車:2017/9/2 乗車回数:約5回
https://photos.app.goo.gl/6KX63TiqzSi65YhG9
ベコマ(蘭)製ジュニアコースターのカスタムモデル。
すぐ近くの城島高原パーク ローラースケートコースターなど、207mのモデルはおなじみですが、カスタムコースとなっているのは国内では唯一です。
外国製ですが、国産のような要素を多く持っているというか、いわゆる日本のジェットコースターらしいコースになっているのが特徴です。
全体にパークの上空を遊覧飛行するようにダラっと走りますが、最後、広場のようなところをくるっと外周回るところはスピード感があり、
前の方の席に乗ればそこで1回エアタイムがあることも嬉しいです。
エンジェルコースター
初乗車:2017/9/2 乗車回数:約2回
https://photos.app.goo.gl/7qoQY8p6eorssK9e8
Zamperla社(伊)製自走式コースター。一般的にドラゴンコースターの名称で親しまれているコースと同様です。
同名のものは埼玉県 西武園ゆうえんちと山形県 リナワールドの計3か所にあります。
ホワイトバーズスクエアという、丘を上った上のライドエリアの一角にあります。このエリアのオープン当初には、ツインドラゴンとドラゴンコースターがあったという資料がありましたが、これは造形のみ変更なのか、完全新設なのか、詳細は不明です。
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