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北海道 4パーク 15機種

Maps:https://drive.google.com/drive/folders/1-T31z8Wi-nAiUSt6QJ-loG6yOYe0egpn?usp=sharing

ルスツリゾート☆☆☆☆

初来園:2016/7/14 来園回数:2回

兵庫県 姫路セントラルパークや福岡県 スペースワールド(2017年末閉園)などで知られる加森観光の運営する北海道最大の遊園地。
8種のコースターを含め国内最多クラスのライドが揃っており、九州グリーンランド、ナガシマスパーランドに次ぐ、那須ハイランドパークと並んで国内第3位の規模といえると思います。
一方、ラインナップとしてはそのほとんどが他のパークや博覧会から移設されたものが占めており、最新機種と呼べるものは多くありません。
北海道ということで営業期間も短く、また一部機種の運休もたびたびあるようです。遠方からの来園も是非お勧めしたいですが、ご確認のうえお出かけください。


  ループザループ☆☆

初乗車:2016/7/14 乗車回数:約2回
https://photos.app.goo.gl/Ph2xtTbR3VEUzzzS7

明昌特殊産業製の巻き上げ式往復ループコースター。1982年 北海道博覧会より移設。
以前は私が初めて乗車した宮城県、仙台ハイランドのものを含め日本各地に同型機がありましたが、2020年現在はこちらが世界唯一となっております。
類似機種として比較される泉陽興業製アトミックコースター型(九州グリーンランド、日本モンキーパークなど。国内全滅済み)と比べて規模が大きく、高さ50m、最高速度90km/hは未だに国内屈指の迫力を体験できます。

かの有名な富士急ハイランド ムーンサルトスクランブル(1983~2000)の要素を継ぐ唯一の生き残りということにもなり、同園内ではウルトラツイスターに次いで2番目に優先度の高いコースターといえます。他園でのクローズ事情から察するに、寿命が迫っている事は間違いありません。是非!一刻も早く!乗りに行ってください!!


  ハリケーン☆☆☆★

初乗車:2016/7/14 乗車回数:約3回
https://photos.app.goo.gl/j4avAxyx8jGvrYUAA

Vekoma社(蘭)製インバーテッドコースター(同社製品名はサスペンデッドルーピングコースター 通称SLC)のスタンダードモデルとして、2020年現在世界で27か所で稼働する大ヒットモデル。
国内でも、栃木県 那須ハイランドパーク F2、三重県 鈴鹿サーキット ブラックアウト、熊本県 九州グリーンランド NIOと計4か所に常設され、ブラックアウト以外の3か所で稼働を続けています。
同じコースレイアウトでこそあるもののそれぞれに見所があり、このハリケーンの最大の長所はなんといっても他2か所と比べて断トツで乗り心地が良いということです。
残念ながら世界的にもこの機種は揺れが激しいことで知られており、覚悟のうえでの乗車でしたが、あまりのスムーズさに驚かされました。コースレイアウト自体は迫力があり、今も色褪せない魅力を持っているため、総合的な満足度はかなり高いコースターということになります。
また、コース後半には一部木の間を抜けるように走る部分もあり、そこも他2か所と比べてアドバンテージとなっています。他園で経験済みと思ってパスせず、ぜひ乗ってもらえたらと思います。


  ウルトラツイスター☆☆☆

初乗車:2016/7/14 乗車回数:約8回
https://photos.app.goo.gl/FqTZQzfzqX8oCdRj8

東京都 後楽園ゆうえんちに1986年に国内一号機を導入したトーゴ製ウルトラツイスターのバージョン2として、唯一製造されたモデル。1988年 世界 食の祭典より移設。
スイッチバックによる逆走を持たず、ツイストダイブ型の回転を行い、前進のまま駆け抜けるコースになっており、巻き上げの前にターンテーブルにより向きを変えるという点が最大の特徴。
バージョン1のウルトラツイスターと比べて走行時間は少なくなるものの、85度のファーストドロップと続くキャメルバックでのエアタイムといった長所はそのままに、スピード感を保ったまま駆け抜ける爽快感、トップスピードで突っ込む2連ハートラインロールの迫力といった点で優れており、体験時間対比の満足度は国内屈指と言えます。
同園内のループザループ同様、今後増える見込みはなく、運休日も目に付くようになってきています。関東などから訪問するのはハードルはあるかと思いますが、何としても乗車してもらいたい1品です。


  マウンテンジェットコースター☆★★★

初乗車:2016/7/14 乗車回数:約2回
https://photos.app.goo.gl/cQrfkM1qMVGak9cy5

明昌特殊産業製中型キャメルバックコースター。1982年閉園 千葉県 谷津遊園(サーフジェット)移設。
国産最古クラスのパイプレールを用いたキャメルバックコースターということになります。構造として近いものとしては富士急ハイランド ダブルループ(1980~2005)などがあり、車輪の配置やブレーキの手法などが以降のモデルとは異なっています。
乗車してみて感じるのはとにかく平均速度が遅いことと、特に終盤のカーブにて強い横揺れがあるということ。残念ながら、2020年現在コースター単体として魅力を感じる点は少ないですが、特に日本では、高所をのんびりと長く走るタイプのコースターは人気が出やすい傾向にあることもあり、末永く走り続けてもらいたいと願う限りです。


  スタンディングコースター☆☆★

初乗車:2016/7/14 乗車回数:約4回
https://photos.app.goo.gl/1TGyCwgiwbTiDCfM7

トーゴ製立ち乗りループコースター。1984年小樽博覧会より移設。
コースレイアウトとしては同モデルの最初期型にあたる東京都 よみうりランド ループ&スタンディングコースターMOMOnGA及び静岡県 小田急御殿場ファミリーランド メリードルフィン(1999年閉園)と近く、曲がりながらのファーストドロップ、垂直ループ、水平ループといった基本的なエレメントのみで構成されています。
さて、メリードルフィンについては未乗車かつ資料も少なく、今となっては知る由もありませんが、MOMOnGAと比べて優っている点を1つ挙げるとするならば、最終左カーブ後にそのままブレーキへ至るMOMOnGAに対し、一度下ってホップからブレーキに入る。という点があります。

古くは浅草花やしき ローラーコースターやとしまえん サイクロン。よみうりランド バンデットや富士急ハイランド FUJIYAMAなど同社の代表作のほとんどに見られる手法のブレーキングですが、他と同様このスタンディングコースターにおいてもホップ時に僅かながら浮きがあります。
この1点のみにおいて、よみうりランド版より優れていると言えますが、逆に言えば、それ以外は同じであり、着席車両が選べないという点についてはマイナスでもあります。
そもそもの規模として、九州グリーンランド ミルキーウェイや鷲羽山ハイランド スタンディングコースターなどには遠く及ばないという感想が正直なところです。


  コークスクリュー☆★

初乗車:2016/7/14 乗車回数:約2回
https://photos.app.goo.gl/eZct3oKxARsL9uQf9

アロー社(米)製スタンダードコークスクリュー。1982年閉園 千葉県 谷津遊園より移設。
谷津遊園にて日本初の宙返りコースターとして1977年にオープンし、盛況を博しましたが、1983年の東京ディズニーランド開園を控え1982年に閉園。
以降八木山ベニーランド、としまえん、ナガシマスパーランド、奈良ドリームランドの計5か所に設置される大ヒット作の記念すべき1機目の移設ということになります。
乗車感も概ね他園のものと変わりません。最後尾車両で乗車すると助走をつけてから入るファーストドロップで強く引きづり込まれるような落下感があり、楽しめます。
また、他園では身長110cm制限ですがここのみ115cmとなっています。


  マッドマウス★

初乗車:2016/7/14 乗車回数:約1回
https://photos.app.goo.gl/fJEAm45Mr1xnWdhe7

4人乗りミニコースター。マイカル小樽 ダイナレックス(ダイナコースター)移設。
マッドマウスという名前になっていながら、いわゆるマウス系の180度ターンなどが無いコースターという事が語り草となっています。
元が道内の屋内遊園地からの移設という事もあり、コンパクトにまとまっているコースが特徴です。一部、やや乱暴な動きがあります。
類似機はおそらく1つも存在せず、貴重な機種と言えますが、乗車感として強く印象に残ることは特にないかと思います。
同園内のアスレチック ディガーズマウンテンも同じくダイナレックスより移設です。おそらくマーダーロッジも同様かと思います。
以前は激流-ワイルドリバー-やロストワールドスペシャルなどSEGA系屋内パーク向けアトラクションが設置されていました。


  ゴーゴースニーカー

初乗車:2016/7/14 乗車回数:約2回
https://photos.app.goo.gl/vtDLjaTayQVNVfadA

2人乗りミニコースター。奈良県 近鉄あやめ池遊園より移設。
同園内の"マッドマウス"がマウス系らしい180度ターンなどが無いのに対し、このゴーゴースニーカーではいわゆるマウスコースターらしい動きがふんだんに取り入れられている、というより、これぞマッドマウス!というシンプルなコースになっているのが特徴です。

こういったいわゆるマウスコースターはH鋼のような旧型のレール(チャンネルレール)が用いられているものも多いですが、こちらは新型のレール(パイプレール)が使われており、比較的新しい機種と推測されます。そのため、マウスらしいガタガタとした不安を煽る乗車感は少なく、滑るように駆け抜けていきます。

スニーカーを模した車両の愛らしさもあり、同園内では最も対象年齢が低いコースターとして位置づけられています。

北海道グリーンランド☆☆☆


初来園:2020/9/28 来園回数:1回
Maps:https://drive.google.com/drive/folders/1SL3-sQGGhLCBKLA279fytiD6V2npnH-E?usp=sharing

ルスツリゾートに次ぎ、北海道第二位の規模の遊園地。九州グリーンランドの系列会社による運営。
1986年、北海道21世紀博覧会の遊園地ゾーンとして開園し、2007年まで「三井グリーンランド」として営業を続けました。その後現在の名称となっています。
遊具の大部分は開園時のままであり、2020年現在も道内最大の85m観覧車道内最長の1500mコースター轟音、当時としては国内最大クラスであった事と思います。

アトラクション数は44ということで、九州グリーンランドの日本最多81種には劣るものの、かなり多い方であると言えます。
大小4種のコースター以外では、ツインドラゴン、フラッシュダンス、急流すべりなど、サノヤス製を中心に一般的なライドがしっかり揃っている印象です。
来園時は新型コロナウィルス対策という事で運休中でしたが、お化け屋敷だけでも実に3種類、雨天でも利用できる機種が多数あります。
一方で、園の中央に鎮座し続けるザンぺルラ製ロトシェイクの残骸を筆頭に、メルヘンステージ、ギャラクシー、クレイジートレイン…多くの国内ラスト1台だったであろうスリルライドが終了しています。

あえて1つだけ、ぜひ乗ってほしいライドを挙げるとすれば、園の中央に位置するコスモタワーという飛行塔です。
現存の大型飛行塔、というだけで珍しさはありますが、これが一部では有名な屋内パーク、苫小牧ファンタジードームから移設された機種の生き残りです。
おそらく、これとスカイシップ、ポルターガイストの館の3機種だけがトーゴ製、というのも面白いですね。

来園時はレンタカーで向かいましたが、札幌駅より大変お得な往復バスとフリーパスのセットがあるとの事で、それを利用して1泊2日でルスツとここで回るのが良いプランかと思います。

  轟音☆☆☆

初乗車:2020/9/28 乗車回数:5回
https://photos.app.goo.gl/sCYforKhh8EpxWVz5

サノヤス製大型キャメルバックコースター。全長1500mという事で、九州グリーンランド 恐竜コースターGAOと並び、同社製では最大級の規模と言えます。
一見複雑そうにも見えるコースですが、終盤に下り水平ループがある以外は基本的にキャメルバックのみであり、乗っていてもとてもシンプルに感じます。
さて、他の同社製の類似機と比べて、そして他社製を含めても同年代の機種として明らかに優れている点として横揺れが少ない浮く挙動が極めて多い、の2点が挙げられます。

例えばセカンドドロップ後の上り、サードドロップ後の左カーブ、第5ドロップ後の右カーブ、改めて動画を見返しても、全く揺れなかったことが信じられません。
ショルダーハーネスを有する車両でありながら、これほどまでに耳をぶつける痛さを感じない同社製コースターは、他に無いと思います。
その車両によるマイナスとなっているのはむしろ2点目の特徴である浮きについてです。浮きの回数自体は大変多いものの、その全てがハーネスのために気持ちよく浮ききれないように感じました。
特に浮きが強いのは左カーブで折り返してからの第4,5ドロップ付近。それ以外も、経験上、とても浮かないだろうと思っていた小さな上り1つ1つで浮く挙動があります。これには驚きました。

さて、これほどまでに多くの浮きを有し、不快な揺れもなく、規模も大きい。この素晴らしいコースターにこれ以上何を望むというのか……!
人間は本当に贅沢なもので、これだけよく出来ていると、何故か逆に物足りないんですね。優等生すぎて。
ましてやこれは、最新のヨーロッパ製コースターなどではなく、80年代の国産機。それに求めている荒々しい乗り心地や、乱暴な浮き方、それらが無い事が、他が素晴らしいだけに一層寂しく感じました。

とはいえ、例えば恐竜コースターGAO以外でも、那須ハイランドパーク キャメルコースター悟空、かしいかえん ペガサス、手取フィッシュランド スーパーキャメルコースターあたりには圧勝と言える出来です。
他社製、例えばトーゴ製八景島シーパラダイス サーフコースターにも迫る完成度であると思います。ぜひ乗るべき1品であることには変わりありません。
これに乗った時あなたが感じるのは、素晴らしい完成度への絶賛か、優等生すぎる故の不満足か、果たして……!


  龍王☆★

初乗車:2020/9/28 乗車回数:2回
https://photos.app.goo.gl/1D36vVqoyeTievup8

泉陽興業製ループ&コークスクリューコースター。レイアウトはアロー製の類似機をほぼ踏襲しています。
大きな相違点として、巻き上げ後に比較的大きな窪みがあること、そして右ターン後のファーストドロップが驚くべき程に傾斜が緩い、という事があります。
アロー製コークスクリューでは最後尾乗車時のファーストドロップの落下感は、ある意味メインのエレメントよりも魅力となっており、これが無い、というだけでシンプルに減点ポイントであると思います。
言い換えれば、最後尾をわざわざ選ぶメリットが極めて少なくなり、窪みからの上りでわずかながら浮きがある、緩い落下ゆえぐんぐん速度が伸びていく気持ちよさが味わえる、という点から先頭がお勧めです。

コークスクリュー自体はさほど激しく揺れる、という事はありませんでしたが、何故かそれにちょうど進入していく最下点でドコドコと前後に揺れはありました。
同園内のサノヤス製、轟音は予想よりも遥かにいい乗り心地で驚かされましたが、これについては想像通り、もしくはそのやや下、と言える乗り心地であると言えます。

エキスポランド スペースザラマンダー無き今、このスケールでループとコークスクリューが体験できるのは姫路セントラルパーク ハリケーン、東京サマーランド トルネード、城島高原パーク  スーパーLSコースターくらいでしょうか。
ちょうどトーゴ、ベコマ、サノヤス、そして本機は泉陽とメーカーも分かれていますが、その4機+アロー製スペースザラマンダーを加えても、本機が最も見どころは少ないと言えるかと思います。
ループこそ無いものの、アロー製コークスクリューにはすぐ近くのルスツリゾートで乗ることができるので、そこで乗り比べてもらえば楽しいのではないかと思います。


  トロッココースター☆

初乗車:2020/9/28 乗車回数:2回
https://photos.app.goo.gl/8S8ca1o23KDxT8Nk8

高橋機械産業製ミニコースター。まずその会社はどこやねんという話ですが、札幌の企業でルスツリゾートなどの乗り物のメンテナンスもしているとの事。自社で手掛けたコースターは唯一だそうです。
まず外観の特徴として、巻き上げがチェーンでもタイヤでもなくベルトコンベア、という違和感を、誰もが感じざるを得ないと思います。
すぐ真横に急流すべりが設置されており、一緒に作ったら同じような構造になっちゃった、みたいなノリでしょうか。ブレーキにもベルトコンベアが使われています。

コースは短く、小さなドロップが2回あるだけ、あとはカーブと徐行といった構成です。2周する訳でもありません。
乗車感としての特徴としては、このうち2回目の極めて小さなドロップで最後尾ならちょっとだけ引きづり込まれが、先頭ならその後の上りで跳ね上げ浮きが、まあ、一応あります。
とはいえ、その後にはすぐにブレーキ、謎の徐行から変な速度で乗り場へ帰ります。この時の速さがまた、ちょっと心配になるくらい速くてじわじわ笑えてきます。

乗る前もよく分からないコースターでしたが、乗ってみてもやはりよく分かりませんでした。この違和感を体感するためにも、せっかく行ったら是非1度は乗ってみて下さい。


  ワニワニコースター

初乗車:2020/9/28 乗車回数:2回
https://photos.app.goo.gl/piA18PB61oKMsjJM7

サノヤス製ミニコースター。8の字のトラックを2周します。平坦なコースで自走式にも見える風貌ですが、タイヤによる巻き上げ式です。
もしかしたら浮くかも?と期待してしまうキャメルバックがありますが、残念ながら浮きそうな挙動止まりでした。

外観としての特徴は、まずその名の通り、ワニを模した車両です。ひらかたパーク ラウディが類似ですが、編成は2人×8両と異なっています。
また、巻き上げ部に簡易的な屋根が設置されています。タイヤ式コースターといえば怖いのが雨天時のスリップであり、その対策であると思われます。
結果的にトンネルを通るような視覚的演出にもなっていて良いのですが、しいて言えば夏場は暑くてキツそうだとは思います。
九州グリーンランドでも、自走式のてんとう虫コースターを丸ごと大屋根で覆ってしまった例があり、この会社ならではの投資と言えます。
中途半端に高所に設置されている割に高低差が少ない事にも違和感があります。これも移設された機種かもしれません。

北見ファミリーランド☆☆

初来園:2020/10/7 来園回数:1回

北見市内からほど近い入園無料の公営パーク。空路では女満別空港が最寄りです。
鷲羽山ハイランドや浅草花やしきもビックリのトーゴ機種ばかりを集めたパークであり、懐かしのライドに多数乗ることができます。

目玉はもちろんクレイジーマウスですが、最低でも乗ってもらいたいのがその隣にあるスリルライド2機種、ラウンドアップハートビートです。
ラウンドアップとは、安全装置ほぼ無しで内向きに立って乗り、高速回転しながら全体が傾斜することで強いプラスGを体感する乗り物です。
私はというと、ニュージャージー州 シックスフラッグスグレートアドベンチャーで乗車したことがありました。諸外国ではまだまだ現役のパークが多いです。
隣のハートビートは、としまえん カリプソや小山ゆうえんち、手柄山遊園などにあったスピントップの類似機です。道内のおたる水族館にも小型のスピントップは現存しています。
どちらもほんの数年前まで日本中にあったのに気付けばラスト1台シリーズの1つです。特に前者は、ハードさと老朽化でいつなくなってもおかしくないのでは…とも思います。
そのプラスGゆえ、そのまま1日ダウンしてしまうリスクもありますが、せっかく行ったからには1度は乗ってもらいたいと思います。

パークは川を挟んで大きく2つに分かれるように構成されており、ほとんどのライドが入園口側に集まっていますが、奥のエリアへもぜひ足を運んでみてください。
スカイサイクルや豆汽車が木立の中を行く姿も大変魅力的ですが、高さ20m以上はあるかという巨大滑り台がありますのでこちらもぜひチェックしてください。
ただし、その外観の割にはあまり滑りが良くないため、滑りやすいズボンの着用か、簡易的な板などの持参がお勧めです。

あまり何が特別に良かった、とも表現し辛いのですが、景観も良く過ごしやすい、良いパークだと思います。
単券料金は例えばクレイジーマウスなら560円と決して安いとも言い切れないのに対しフリーパスが1400円と手軽なのも良いですね。


  クレイジーマウス☆

初乗車:2020/10/7 乗車回数:約5回
https://photos.app.goo.gl/gQVqc5Ezcz9e1hk37

トーゴ製ミニループコースター。ほぼ同型機が埼玉県 東武動物公園とかごしまジャングルパークの計3か所に設置され、2020年現在ラスト1台となっています。
また、後継機であるループ&コークという機種が道内の円山キッドランドに設置され、同園のクローズと共にインドネシアに移設され、現役です。これも、絶対に死ぬまでに乗りに行ってやる。(追記:2018年にクローズ済みとのことです。残念!)
カリフォルニア州 ナッツベリーファームに導入されたウインドジャマ―サーフレーサーズという並走型の後継機が不具合多発につき短期間で廃止された、という話も有名ですね。
つまり、世界に5機設置された同系統の中で、生き残りは世界でも2か所、国内では唯一、ということになります。

さて、同じ名前のコースターというだけであれば、国内にもひらかたパークなどにあり、マッドマウス、ジャングルマウス、ワイルドマウスなど似た名前の機種はあります。
それらとの違い、この機種だけの最大の特徴は、現地で見れば一目瞭然、これだけの小型コースターでありながら垂直ループを有する、ということです。
というより、いわゆるマウス系と言われる、バンクの無い急カーブを繰り返す動きは中盤に申し訳程度にちょっとあるだけで、後半も同社製コースターの魅力を凝縮したようなレイアウトです。
特に最終ストレートでグッと高度を落としてからの2連極小キャメルバックでは気持ちのいいエアタイムがあり、トータルでの満足度を大きく上昇させています。

関東で生まれ育った私にとって、東武動物公園での同機の存在はとても大きく、初めてそれに乗った時は、垂直ループ自体初だった事もあり、大変な衝撃を受けました。
それだけに2009年、終了のリリースがあった時には大変悲しい気持ちでした。あれから10年以上経ち、こうしてもう一度乗ることが出来て本当に良かったです。
厳密には、東武動物公園の物は1号機として若干の相違点があり、垂直ループ後、わずかながら第2巻き上げがありますが、こことかごしまジャングルパークではそこがちょっとしたアップダウンになっています。
当然、それに続くコースも若干速くなっているはず…ここの違いまでは認識できませんでしたが、一瞬とはいえクールダウンしてしまう減速が無いぶんこちらの方が上であると言えます。
中盤にあるネコの造形を通過するときに、ニャ~!と鳴き声がする演出、失礼ながら、まさかこれまで生きていると思いませんでした。
車両もピカピカで、とても大切にされていることを感じました。なんとしても、守り続けてほしいと思います。


  ドラゴンコースター

初乗車:2020/10/7 乗車回数:1回
https://photos.app.goo.gl/u7hyb7YsAUTKPCRu8

一般的な自走式ドラゴンコースター。
同園内のフリーウェイ(サーキット2000型)と同様、道内の円山キッドランドから移設されたものです。
ハートビートは苫小牧ファンタジードームからの移設という事で、やはり本州に運搬するのはコストがかかるからかここ以外でも道内での移設例が極めて多いように感じます。

メーカーについて、"SAEKI"と書かれたシールが貼ってある事は確認できました。詳細不明ですが、国産品ということは間違いないかと思います。
車両には安全装置としてシートベルトが備えられていますが、これが富士急ハイランド 鉄骨番長などと同様、スタッフが持っている細い棒で押さないと解除できないようになっていました。
多くの遊園地では乗客が乗車中に外そうと思えば外せる、という状態であるのに対し、これほどの安全意識の高さには恐れ入りました。
同園内のスカイサイクルも同様の仕様になっていました。全国でも極めて稀な例であると思います。


ファミリー愛ランドYOU☆

初来園:2020/10/7 来園回数:1回

きたみファミリーランドから自動車で1時間ちょっと、2020年現在、観覧車、コースター共に日本最北端を有する遊園地です。
また道の駅併設となっており、立ち寄った利用者で賑わっている…と思ったら、道の駅自体もかなり小規模で、来園した日は来園者は数えるほどしかいませんでした。
泉陽興業製を中心に一般的なライドが揃っています。つまり、メリーゴーラウンドにしてもバイキング(グレートポセイドン)にしても、日本最北端ということになります。
せっかくなら乗ってもらいたいのはゴーカートです。ロングランで立体交差もあり、園の規模を考えると大型と言えるかと思います。
また、クラシックなテレコンバット型ライド エアーファイターがありますが、これも全国的に新型への建て替えが進んでおり、このモデルとしてはまあ、貴重になりつつあるかもしれません。


  ドラゴンコースター

初乗車:2020/10/7 乗車回数:1回
https://photos.app.goo.gl/U5iaNSfdgwVdm5Kn7

一般的な自走式ドラゴンコースター。北海道グリーンランドからの移設との事です。
2020年現在、日本最北端のコースターとして知られています。物としては何の変哲もないドラゴンコースターですが、最北端に乗った、と人に言うためだけにも訪れる価値が…(あるのか?)

さて、このコースターといえばもう一点、有名な特徴があります。それは3周目、停止の際にステーションで止まり切らずに少しオーバーランし、スタッフの方が手で押して定位置に戻すという事。
前提として、コースターなどトラックライドのオーバーラン自体は、特に雨の日や、満席かつ体格の良い方が多い時などには、必ずしも無いことではありません。
とはいえ、この日乗車したのは私ともう1人。レール濡れも特になし。そう、このコースターは条件を問わず、正常運転として毎回オーバーランをしているのです。
類似機には数えきれないほど乗ってきましたが、これについては紛れもなくここだけの特徴であると言えます。
日本の最北端で、まるで日本では無いような(?)体験ができる、なかなか面白いジェットコースターだと思います。

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