見出し画像

Celonis案件を通じて必要となるスキルについて

こんにちは。Airitechプロセスマイニンググループです。
本記事では、Celonisの案件に携わる際に求められるスキルや知見裏を返せば携わった時に得られるスキルや知見を「プロセスマイニングツール「Celonis」のはじめかた」で紹介したPoV実施内容を基にご説明いたします。
幅広い知識や経験、スキルが求められるため、マネジメントやコンサルタントへキャリアアップ・スキルアップしたいエンジニアには、やりがいのあるお仕事になると思います。


1.Celonis案件に携わるときに求められるスキル

Celonisはプロセス分析の部分が着目されるので「分析」スキルだけが求めらるように思われますが、Celonis案件に携わったときに求められるスキルは、以下の通りです。すべてのステップで幅広いスキルを求められることが分かると思います。弊社では、案件に携わる際にはコンサルタントとエンジニアで役割を分担し体制を組んで案件に携わります。

PoV全体必要スキル

PoVで必要となるスキル

2.それぞれのフェーズの活動で求められるスキル

それぞれのフェーズの活動で求められるスキルを前回掲載した「PoVのステップ」を基に必要となるスキルについてご紹介いたします。

画像1

【再掲】PoVのステップ

ステップ1: PoVプロジェクト準備

PoVの「プロジェクト準備」の活動時に必要となるスキルをタスクごとに紹介いたします。

PJ準備必要スキル

プロジェクト準備で必要なスキル

■実施タスク

・システム選定/プロセス選定
システム選定/プロセス選定では、お客様がご利用されているシステムや業務の課題感についてヒアリングし、PoVの実施対象システムを選定いたします。そのため「開発知識」「業務知識」や「コンサル」スキルが必要となります。

・目標設定
目標設定では、選定したシステム・プロセス等の情報を基にお客様と「目標設定ワークショップ」を行います。お客様とCelonisのデモやディスカッションを行いながら目標設定していくため「業務知識」や「コンサル」「プレゼンテーション」「ファシリテーション」スキルが必要になります。

・システム事前調査
システム事前調査では、選定したシステムからどの様にデータ取得するのか。取得時の接続方法、データ取得手順、セキュリティ対応について調査します。そのため「開発知識」が必要になります。

・分析データ取得
分析データ取得では、「システム事前調査」結果を基に、対象システムからPoV対象となるプロセスのデータを取得します。そのため「開発知識」が必要になります。お客様に実施頂く場合もありますので、作業手順書を作成する場合があるので「ドキュメンテーション」スキルが必要になります。

・データ取込
データ取込では、Celonisへのデータ取込だけでなく、Celonis側の環境設定やテンプレート・利用者アカウントの準備を行うため「Celonis」の全般的なスキルが必要になります。

・取込データ事前分析
取込データ事前分析では、Celonisを用いて取り込んだデータを設定した「改善目標」を基に分析を行うため「業務知識」と分析するためのCelonisの「ディスカバー」機能への理解が必要になります。

ステップ2: オンサイトウィーク

PoVの「オンサイトウィーク」の活動時に必要となるスキルを紹介します。各タスクで必要のスキルも紹介いたします。オンサイトウィークでは、挙げたスキルをすべて活用して実施していきます。

オンサイトウィーク必要スキル

オンサイトウィークで必要なスキル

■実施タスク
オンサイトウィークで共通で求められるスキルとして、
円滑にお客様とディスカッション・ワークショップ進行するために、「業務知識」や「コンサル」「プレゼンテーション」「ファシリテーション」スキルが必要になります。ワークショップで用いる資料作成のために「ドキュメンテーション」スキルが必要になります。
そして、開催するワークショップでのCelonisを使った分析やデモ、その設定で「Celonis技術」スキルが必要になります。

・ディスカバー
ディスカバーでは、設定した改善目標の根本原因抽出に向けた「業務分析」を行うため「業務知識」とダッシュボード類の作成や整備・デモのためにCelonisの「ディスカバー」機能への理解と技術スキルが必要になります。

・エンハンス
エンハンスでは、「ディスカバー」ワークショップで発見された課題や問題、その根本原因に対する「業務の改善活動」を行うため「業務知識」が必要になります。アクションエンジンの設定・デモのためにCelonisの「エンハンス」機能への理解と技術スキルが必要になります。

・モニター
エンハンスでは、「モニター」ワークショップで「目標設定」で定義した「改善目標・指標」に対する「監視・追跡」を行うため監視すべきKPIや指標定義を「業務知識」を基に行います。モニター機能の設定・デモのためにCelonisの「モニター」機能への理解と技術スキルが必要になります。

・事業価値算出
事業価値算出では、これまでに実施したワークショップ「ディスカバー」「エンハンス」「モニター」にて発見・確認した事項を基に改善効果を定性的・定量的に算出します。ここでは、適切な効果算出のために「業務知識」や「コンサル」スキルが必要になります。

・オペレーティングモデル
オペレーティングモデルでは、お客様がCelonisを導入した際の組織体制案を作成します。そのため、お客様が実際の導入時の体制をイメージしやすいように説明するための「コンサル」スキルが必要になります。

ステップ3: 導入評価報告と判断、契約

PoVの「導入評価報告と判断、契約」の活動時に必要となるスキルを紹介します。「オンサイトウィーク」と同様に幅広い知識が必要になります。

報告スキル

導入評価報告と判断、契約で必要なスキル

■実施タスク
・PoV実施結果、事業価値算出結果報告
PoV実施結果、事業価値算出結果報告では、オンサイトウィークで実施した内容や結果をまとめお客様の経営層や管理者層へ報告いたします。適切な報告と価値をお客様にご理解頂くために「技術的なスキル」以外のすべてのスキルが必要になります。

・契約手続き
契約手続きでは、Celonis社が主体となるため割愛します。

・本番環境準備・構築
本番環境準備・構築では、実際にお客様が利用するCelonis環境を構築します。「PoVプロジェクト準備」での「システム事前調査」「データ取込」の活動と同じスキルが必要になります。

・導入計画策定、導入キックオフ
導入計画策定、導入キックオフでは、導入に関するプロジェクト計画や役割、トレーニング予定について策定しお客様へ説明します。そのため「オンサイトウィーク」と同様に必要なスキルを全てが必要となります。

・トレーニング
トレーニングでは、Celonisを利用されるお客様に対するCelonisの利用トレーニングを行います。そのため「オンサイトウィーク」に必要なスキルが全て必要となります。

3.最後に

PoVを通じて必要な知識やスキルについて挙げましたが、全てのスキルを経験している方は少ないと思います。
そのため、プロセスマイニンググループでは、Celonis案件に携わるメンバー向けの教育コンテンツ等を準備して育成しスキルアップしてもらっています。
また、当初エンジニアであったメンバーも案件と教育を通じて、エンジニア⇒リーダー⇒マネージャー⇒コンサルタントとしてキャリアアップできる様に育成しています。

Airitechでは、Celonisをはじめとする新規プロダクトやサービスの開発に意欲のある方を募集しています。

Airitechの採用情報はこちら
https://www.airitech.co.jp/recruit/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?