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教育ではなく共育を!~できないからこそ伝えられること

NEL-Basic第2回鳥羽浦村町
2023/6/24-25

みなさん!こんにちは!Airiです!NEL-Basic第2回目を行いました!
今回は、カヤックの技術の中でも、『レスキュー』がテーマの回でした。

突然ですが、なぜレスキューが大事なのでしょうか?
カヤックを漕ぐ時には、技術不足や天気、海況によっては転覆してしまうことがあります。そんな時にも、仲間を助けることのできるグループレスキュー、そして、自分1人でもカヤックに再乗艇できるセルフレスキューの技術があると安心です。
具体的なレスキューの方法についてはこちらの記事を参考にしてください!
https://note.com/kayak0826/n/nd901ca55441c

今回、私が伝えたいのは、

①あきらめない姿はかっこいい

②誰だってできないことがあってもいいじゃないか!挑戦するかぎり成長できる!

の二つです!

まずは、一つ目のあきらめない姿はカッコいいについて。大人になればなるほど、できないということを認め、そこに素直に向き合うのが難しくなります。
そして、なぜか大人になると人に頑張っている姿をみせるのがなんだか照れくさい。そして、自分のできる範囲で考えてしまう。子どもの頃の成長に比べて、おとなになると成長の幅が小さくなってしまうのは、それが原因なのではないかなと思います。私たちは、思い込みを捨てれば何歳からだって成長できる、大人になっても実は成長し続けることができるのです!

今回もなかなかセルフレスキューが成功できない参加者の子がいました。でも、彼女は何回落ちてもあきらめなかったのです。その姿に感動しましたし、私自身が力をもらいました。あきらめず何度も何度も挑戦して、最後には成功させたこと自体もすごいですが、さらに素敵だなと感じたことが…。それは彼女が最後の振り返りのときに話してくれた『周りのみんなやスタッフが応援してくれたから最後まで頑張ることができた』という言葉。1番最初にその言葉が出てくるのがほんとに素敵だなーと。本人が頑張ったからこその成功なのに、周りに感謝ができる彼女の姿に心を打たれました。
同じ言葉を受け取っていても、みんながみんな頑張れるわけではありません。それをエネルギーに変えて、頑張れるのは、やっぱり彼女のもっている力だと思いました。

もう一つ参加してくれた方の感想の中で印象に残ったものがあります。彼女は逆に一発で再乗艇を成功した強者でした!そんな彼女が
『セルフレスキューはすんなりできたけれど、まだ人を助ける側になることには不安がある。』と言っていたのです。
できたことを素直に喜びつつも、自分に足りないところに目を向けられるのがすごい!私は彼女の担当で一緒にレスキュー訓練をしていました。ほんとにやったことがあるのかなと思うほど、華麗な再乗艇で、惚れ惚れしてしまうほどでした。
でも、レスキューのトレーニングをしている時にもっとその声を受け止められていたらよかったなと私自身は反省しました。すんなりとできすぎていたので、そこで私は満足してしまったのです。
私が転覆してしまった人役の練習台になって、自信をもってもらえるくらいまで助ける側のトレーニングをしてもらうこともできたのに、それに気づけなかった私。
まだまだ参加者の方々の思いを聞き出せていない、ちゃんと見ることができていないと反省しました。

さて次に2つ目の誰だってできないことがあってもいいじゃないか!挑戦するかぎり成長できる!についてお話ししていきたいと思います。

私が目指しているあり方は、『教育ではなく共育』です!

決して私は「指導者」ではありたくない。
こう言うと語弊がありますが、教える存在だと、教える側が答えをもっていて、いつもそれが正解みたいです。でも、それはなんだか違うなと思うのです。ほんの少しだけ経験があるから、みんなに伝えられる部分はあるかもしれないけれど、みんなそれぞれが自分の中での正解を作っていってくれたらいいと思っています。
実際、私自身が参加者のみんなの感想や姿から学ばせてもらうことのほうが圧倒的に多いのです。
私も昔は完璧でいないといけないと思っていました。でも、なんでもできる完璧な姿をみせる必要はないと最近は思うようになっていて、今回は、ある意味できない姿をみせたかったのです。私もまだ練習中なのが、ロールという再乗艇方法です。(ロールについてはこちらの記事https://note.com/airiku1712/n/n010341a3b5efに詳しく書いてあるので読んで見てください!)
今回はレスキュー訓練の空いた時間やお昼休憩の時間を使って、私はロールの練習をしていました。たまに成功することもあるのですが、まだまだ成功率は低いのが現状です。みんなの前で練習していてできていない姿を見せるのは、やっぱり私としては恥ずかしいのです。でも、今回参加者の方々に練習していただいた2つのレスキュー方法以外にもロールというものがあることを知ってもらえたらいいなという思いでやっていました。そして、私が練習しているところをみて、僕もやってみたいと挑戦してくれる参加者の方が出てきてくれたのが私としてはとても嬉しかったです。
できないからこそ、伝えられるものもあるんです。もし私が完璧にロールができるとしたら、カヤックをはじめたばかりの自分には難しそうと考えて、企画に参加してくれた方々は、ロールに挑戦してくれなかったかもしれません。だから、私も完全な人間でないけれど、そうでないなりに伝えられることをみんなに伝えていきたいです。だから、共に成長していきましょうね!
プログラムが終わって帰るときに、また一緒に練習しましょうね!と声をかけてくれたのが本当に嬉しかったです!

こんな感じで、NEL-Basic第2回は、参加者の方々からたくさんの力をもらった回でした!
この夏の個人的な目標は、どんな状態でもロールができるようになること!です!
みなさん、次回も会えるの楽しみにしていますね!それでは!


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