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年に似合わずまだまだ子供なのかも

昔旦那さんが言っていたこと、納得できるような
反面教師にしたいような…理解はできるけど
私はそうならないと思えたりもすることがある

だいぶ年を取ってきたからかもしれない
うちの旦那さんが10年も私より先に
前を歩いているからかもしれない

ともかく、こう言っていたんだ

「若いうちは遠くばかりを見て、速いものや
      明るいものばかりに気を取られる
 年を取ってくると見るのは足元
      ゆっくりとしたものにほっとして
   ぼんやりとあいまいな世界に安堵を覚える」

その時は、若いんだから躓くこともないし
怖さなど知らないから足元なんかそう見ない
年取ったら腰が痛いし、足元危ないし…とかね
そう、想像していたんだよね…前は

でもね、10歳も20歳も年上の人とばかり付き合っていると
だんだんわかってくるんだよ

若いうちは未来があるから遠くを見る。でも…だんだんね
遠くを見てもその先に夢を追えるような
長い未来がないって気づくんだ

だから年を取ると振り返っては遠い目をして昔語りする
それは未来より過去のほうが長くなって
遠くにあるからなのかもしれない

うちの旦那さんは年を取ったらもうそれで
過去の自分に折り合いつけて
「年なんだからもういいや」って思えるみたい

それは…納得いかないんだよね
まだ若いのかな

たとえ過去が長くなったとしても
たとえ足元しか見なくなったとしても
たとえ速度が遅くなったとしても

足元の少し先に夢はあるし、
ゆっくりでも小さく前に進んだらまたその先に
夢は続くんじゃないの?

私はまだ毎日ちょっとづつだけど、新しいこと覚えて
新しいこと初めて、それを続けて…
その先にある自分をつかむために動けるよ

若い時のように早くもないし、華麗ではないけれど
過去を振り返ってため息なんてつかないように
もういいや…と夢を箱にしまってしまわないように

足元を見るのは今まで歩いてきた経験を踏まえているから
速度が遅いのは二度と失敗しないよう考えて動くから
あいまいに安堵するのは過去の自分を振り返り、
他人に寛容になるから

そう、私…妙に納得しているんだよね
そしてまた明日も、がんばっちゃったりするんだよね




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