『Xtralovable』朗読
プリンスの曲を聴いて
浮かんできた情景・物語・言葉等を
オリジナルの詩として起こした
【プリンス曲妄想文】の朗読
http://blog.livedoor.jp/airi_4iml/archives/5941553.html
*
潮風は汗と重なり、少しだけ肌に重みをつける。
君の髪が風になびいて、
白い首筋が露わになる。
吸血鬼の衝動がわかる気がする。
君の肌も少し塩辛いのかもしれない。
海岸での小さなフェスティバル。
月と星のあかりで、
君の踊る姿のシルエットが浮かび上がる。
カラフルなカクテルを啜るたびに、
君の眩しさは増していく。
君は僕の視線に気付いて手を伸ばす。
指を絡め、腰を抱き、
君の目を見つめながら音に身を任せる。
君のふっくらした形のよい唇と、
君の香りに目眩がしそうになる。
何か言葉を紡ごうと、
君の唇は少し開きかける。
吸血鬼になる前に、
その唇をいただこうか。
唇をすり合わせる柔らかな弾力が心の熱を生み、
絡めた舌の唾液の分泌で脳はとろけ出す。
何もかも吹き飛んでしまう、
僕のいる、今、ここは。
君が生み出す極上の愛の楽園。
*
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?