Aire/鈴木あいれ

VR・現実問わず演劇のことを比較的自由に書きます。

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最近の記事

シーケンシャルな劇、オープンワールドな劇

ヘーメンキカの魔獣は「シーケンシャルな劇」だった?ヘーメンキカを書いていて思うのは、なんか「この劇はシーケンシャルだな」という感じ。 最終的な「魔法陣を描く」という目標があるけれども、この目標は自力で達成するのがかなり難しい。 なので、作図の指示が一つ一つ与えられていて、そのミッションをクリアしていくことで(いつのまにか)目標を達成している劇だと。 これと手触りがいちばん近いのが、「トートライン」だったりする。 目標に対して手段を自力で考えることが難しいゲーム、という感じ。

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    • 【俳優の話】自分で良いと思える演技を

      ここで話していることテキスト(台本)を演技にしていく際に俳優が持つべき基準について提案しています。演出家に任せきりではいけないという話です。 私はよく稽古の序盤にこのことについて話すようにしています。 演技を製作物に置き換えればほかのスタッフワークにも通ずる話だと思っています。 発生する状況作家から台本が上がり俳優と演出家に手渡されて以降は、その台本を演技に変換する(テキストを立体化する、と呼んでいます)作業が必要となります。 具体的には、俳優が台本を手に演技を行い、それに

      • 【俳優の話】受け身をとるな

        こんにちは、VR演出家のAireです。 2023年は稽古場でよく言っていることをnoteにまとめていこうとおもいます。 ここで話していること現象に対する反応の新鮮さを保って演技するための考え方を提案しています。 昨日まで面白かったはずのシーンがなんとなく面白くなくなった時、私はまずここを疑ってかかります。 発生する状況例というシーンがあったとしましょう。 当然、物語の中のイワサキという人物にとってはコップが落ちるという現象は予期していない出来事なので、新鮮に驚く必要があり

        • 新元号発表の日のオフィス

               とある会社のオフィス。社員メンバーは隣の会議室で部会をしている。オフィスには外部課員の佐々木、成山。      社員メンバー、部会を終えて戻ってくる。      戸浦、佐々木に後ろから話しかける。 戸浦     あと20分で新元号っすよ、佐々木さん! 佐々木     いや、聞こえてましたよ、あんだけ騒いでたら 成山     もう会議室からねえ 佐々木     ガラス一枚ですから。      梅原、パソコン越しに。 梅原     え、何時?11時半? 柳本   

        シーケンシャルな劇、オープンワールドな劇

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          【感想】柿食う客『極楽地獄』

          感想を書きます。あまりちゃんと考えて書いていないので、この後矛盾することを言ったりするかもしれませんが、怒らないでください。 -----------------  面白かったです。柿食う客の観劇は初めてでしたが、前々からフライヤを見かけたり、ツイッターで中屋敷さんのことを知っていたりしたので、期待して見に行きました。  適切なのかはわからないですが(たぶんちがう)、安住の地のおかもとくんの劇を初めて見たとき(『いちごパンツを撃鉄に 1000%remix』)の印象と似てい

          【感想】柿食う客『極楽地獄』

          【感想】『とうほく学生演劇祭4』

          第4回とうほく学生演劇祭の感想を、勢いだけで書きます。やさしさはないですし、どうなったらよくなるとかも書けないかもしれないですが、ご了承ください。 ----------------- 【Aブロック】 ◆『長めの休符』8点  全団体中タイトルが一番面白そう、劇団員の村上も出ている、ナリタシノとも付き合いが長いなどなど、いろいろな要素が重なり最も期待して見に行った。面白かったと思う。女性陣の演技が良かった。特に、ナリタシノのちょっとエグイ感じは、僕はよかったと思ったし、村

          【感想】『とうほく学生演劇祭4』