1分で読める『バカの壁』
「1分で読めるシリーズ」第1回。
第1回は、僕が'バイブル'としている書籍。
まさに'聖書'並みの大ベストセラーとなった『バカの壁』(養老孟司 著)。
この本のテーマは
「無知であることを自覚して賢くなれ」ということ。
まさに、ソクラテス哲学がいうところの「無知の知」である。
この本の大事なポイントをぎゅっと要約すると…
①「分かったつもり」になるな
②「私らしさ」などない
③アウトプットしろ
ここでは、①②を少し深掘りしたい。
①「分かったつもり」になるな
学生に出産のドキュメンタリーを見せたところ
→女子は「新しい発見があった」と言った
→男子は「知っていることばかり」と言った
【Point!】
同じものを見ているはずなのに、女子は自分のとして熱心に見た。
一方、男子は適当に見たのだ。
つまり、分かっていると思っていることでも、
実は自分にとって興味のあることばかりを追いかけ、"分かったつもり"になっているだけなのだ。
②「私らしさ」などない
やたら社会では「私らしさ」や「個性」が喧伝されているが、結局私たちはそれに踊らせている。
つまり、「私らしさ」を追いかけることで
「私らしさ」がなくなるということ。
結局、「個性」なんて求めたら求めるだけ無くなっていくんだから肩肘張らずに「個性」を目指すのやめよう。
''個性溢れる"デザイナーの人がみんな同じような格好をしている件や
小京都が全国に溢れすぎ問題とも通底している。
「個性の渇望は没個性」
以上で、今回の1分書評記事は終わりです。
気になった方は本書をふたたび手に取ってみては。