【詩】あかね

パパとママが　最後に話したあの日も
今日みたいな　とっても綺麗な　夕焼け空でね
君に巡り会える瞬間ときを　待ちきれないパパが
ママのおなかに　呼び掛けた名前があるんだ

あかね、
その産声を　聞けないまま　ふたりを残して
天国のドアを開けた　弱いパパでごめんね

いつかは分かる日が訪れる　今はゆっくりおやすみ
夕陽の色に包まれた　たったひとつの奇跡へ
今日は生まれて来てくれて　本当にありがとう
　

パパがママへ　最期に託したメロディ
溢こぼれ落ちた　雫をそのまま　五線譜に添えて
ママはきっと　素敵な詞を　奏でてくれるから
永遠とわの願いは　君だけの子守唄になる

あかね、
あの日と同じ　真っ赤な空　最愛の君と
最愛の君のママへ　せめてものプレゼント

もうすぐ初めての夜が来る　ママの隣でおやすみ
優しい色を名に刻む　かけがえのない命へ
遠く離れているけれど　心から愛してる
　

遠く離れているけれど　いつまでも傍にいる