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ドコモもサブブランド開始?

ドコモがいよいよサブブランドを展開するかもしれない。

①NTTレゾナントを吸収合併

OCNやgooを展開するNTTレゾナントを7月1日に吸収合併すると発表。OCNはインターネット接続サービスやMVNO事業を展開しており、gooはポータルサイト事業なわけだが、もちろん重要なのは、OCNの方だ。

②OCN

OCNは以前は、NTTコミュニケーションズだったが、分離。この時点でドコモがocnモバイルoneをサブブランドにする噂が流れた。NTTコミュニケーションズはMVNEとして他のMVNOと関係を持っており、OCNをそこから分離したからには、ocnモバイルoneがドコモのサブブランドになっても、おかしくはない。
それが、ここにきて、ドコモがOCNを吸収したとあっては、いよいよサブブランド展開かと沸き立つのも無理はないだろう。

③ドコモは公式にはサブブランド化を否定

ドコモは公式には、ocnモバイルoneはMVNOとして事業を継続していくと言っている。だが、7月からは、KDDIがUQコミュニケーションズからUQモバイルを分離吸収した時と同じ状態になるのだ。2016年にauショップでUQモバイルを扱いはじめ、2020年にKDDIがUQモバイルを吸収した。この時からUQモバイルはauのサブブランドとなった。一方、ドコモは2021年からドコモショップでocnモバイルoneを扱いはじめて、2023年に吸収したわけで、経緯が似ており、このままいくとサブブランドになることが予想される。

④影響

(1)ドコモの料金プランが変わる
   
   auとソフトバンクは小容量のプランは割高で、小容量のユーザーはサブブランドに誘導するようになっている

auのスマホミニプラン


ソフトバンクのミニフィットプラン+


auは4GBまでしか使えず、4GBで4928円、ソフトバンクは3GBまでしか使えず、3GBで3980円(いずれも割引適用後)となっている。

ドコモのギガライト 

ドコモは7GBまで使えて、7GBで4378円(割引適用後)
ドコモとしては、ドコモも容量を少なくして、他社のように値上げしたいところだろう。だが、サブブランドがないドコモが、それをやってしまうと、他社のサブブランドに流出してしまうことが懸念される。これが、今回のOCNの吸収の直接の引き金になったかもしれない。もちろん、これだけで事業を吸収する話になったわけではなく、以前から計画されていたのだろうが、いよいよサブブランドなしでは他社に負けてしまうと考えるきっかけくらいにはなった可能性がある。


(2)楽天やMVNOに影響

OCNの吸収は楽天やMVNOに深刻な影響を与えるかもしれない。ドコモがサブブランドで安く使えるなら、楽天やMVNOにしなくてもよいと考えるユーザーは確実にいるだろう。特にドコモ回線のMVNOにとっては打撃となる。

(3)その他

現在のocnモバイルoneの料金プランが改定されると思われる。 


まだ総務省の内諾を得ていない可能性があり、ドコモがMVNOとしてやっていくと言っているのは、それが理由かもしれないが、いずれ認可は降りるだろう。

7月以降に何が起きるか注目したい。

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