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配信者は成長してるのに視聴者には一向に成長が見られないのはなぜなのか…

と、思うことが最近とても増えた…
色んな配信者の一視聴者として危惧というか、配信視聴者大丈夫か…?このままでええんか…?という漠然とした不安があります。


ここ4〜5年くらいで配信者ってすごい増えたし、自分もここ2、3年ぐらいで配信をめちゃめちゃ見るようになりました。

そもそもは、キズナアイちゃんが出てきて、Vtuberというものに興味を持っていろいろと追ってるうちに、気づけば、純粋なVtuberはほとんど見かけなくなって、大半がVライバーになってて、その流れで他の生身(?)の配信者も見るようになってました。

今では、ホロライブとかにじさんじとか、V配信の大手みたいなところもたくさん出てきて、群雄割拠の配信戦国時代みたいな状況になってます。
こういう色んな配信者が乱立する状況になって、配信者同士が切磋琢磨したり、コラボとかして一緒にコンテンツとか配信を作ったりと、配信者フレンドリーというか、配信者になりやすい基盤とか配信者界隈みたいな文化が醸成されていったと思います。

まぁ、悲しい事件も多数あったものの…色んな配信者さんたちが作ってきた文化や歴史の一つの到達点として、2週間で100万人に到達してしまうような、化け物みたいな配信者も出てくるようになったわけで、それ自体は本当に素晴らしいことだと思いますの、私。


本題はここからでして、
ある日、その化け物お嬢様のツイッターか何かで、概要欄をチェックするような注意喚起がでたり、自分と他の配信者を比較したりしないでくださいまし〜みたいなことをおっしゃってるのをみて、このnoteのタイトルみたいなことを感じました。

まぁ、お嬢様の言いたいことは端的にいって

『配信ルール守ってね?』

ということなのだが、まだこんなことを配信者に合わせるのか…?という疑問がめちゃめちゃ湧いてでてきたんですよね…

『配信の文化ももう3〜4年経って、かなり盛り上がってきて、2週間で100万人達成するようなすごい配信者も出てきてるのに、視聴者はまだ配信者に注意されるようなことをしてるのか…』という呆れに近い感情です。


配信者が掲げているルールって大体、
○配信に関係のないことはコメントしない
○誹謗中傷やセンシティブなコメントはしない
○他の配信者の名前を出したり、伝書鳩行為は禁止
などなど、全てと言ってしまっていいぐらい、ほとんどの配信者でこれらのルールが共通して掲げられています。

どの配信者にも共通してるルールなのにまだこんなことも守れない視聴者がいるのか、と。

特に、最近、RUST(わけわかんないのであんまり配信としてはよく観てない)というゲームで大量の配信者さんが配信してて、ゲーム性もあって、強制コラボみたいな状況なんですが、そこで、めちゃめちゃなルール違反が大量にあったらしいです。
軒並み、多くの配信者さんがツイートや配信上で、ルール周知の徹底と通報をする旨の発表をしたりと、ほとんど見てない自分でも、野蛮な状況なんだなぁと思わざるを得ませんでした。

一視聴者として、こういった一部のルール違反視聴者がいることで辛いのは、配信者さんがルール違反について言及した際に、自分は何のルール違反もしてない(そもそも怖いのでコメントしたことが全くない)のに、なんだか怒られているような気分になることです。
一部の視聴者に言ってるのはわかるんですけど、すげー辛い気持ちになります。配信のコメ欄はそういう意味でもあまり見ませんが、すごいプレーとかあったときに見たいのに変なコメントがあると士気が下がって嫌という面もあります…。


こういったルールに関して、例えば、最近、配信を見始めたばかりの人がルール違反を犯すのは致し方ない面もあります。
そもそも初めてくる場所のルールやマナーは、知らないことがほとんどですし、マナーに関しても暗黙のものが多いこともありますから、最初は仕方ない。

しかし、絶対あなた、初見じゃありませんよね??みたいな人がこういうことをしてると、ちょっとどうしちゃったのさ!??と動揺せざるを得ません。


このnoteでも書いたんですが、今一度、我々、視聴者は、"配信を見させてもらっている立場"であることを、思い返した方がいいと思うのです。

(まぁ、こんなことを言っても無駄だとは思うのですが、言って損はないので…)

そもそも、配信って、自分がゲームしたり、コンテンツを製作する場面を自分一人で楽しむのでは無くて、広く公開して、視聴者に楽しんでもらおう、楽しみを共有しようって考えの元で始まってますよね。

そうでなくても、配信してあるものを、わざわざ視聴者が勝手に観に来て、あれこれコメントしたりしてるだけなのですから、視聴者があれやこれや指示したり、暴れ回っていい理屈などどこにもないんですよね、そもそも。

配信者は、自分で作った公園、遊び場で遊んでるだけなんですよね。そして、その遊び姿がどうやら面白いらしいぞってことで、その公園に勝手に集まってきた視聴者がいて、配信者は別に見てるだけだから、視聴者の存在を許してて、たまには視聴者のコメント応えてくれたりしてくれたりして、そういう関係だと思うんですよね。

だけど、そういう関係なのに、視聴者が例えば、配信者のしてる遊びにケチつけたり、一緒に遊んでる人の文句いうのは、配信者からしたらおかしいことだし、うっせー!文句あんならどっか行け!っていうのは全くもって正当なことではないでしょうか。


一方で、最近は、ホロライブとかにじさんじみたいな、職業配信者の存在がこの関係を複雑にしているようにも思っています。

先程、説明した配信者と視聴者の関係って、いわば、神と参拝客みたいな関係性なんですよね。
神社にいる神様に勝手に参拝しにくる人がいて、願いやら、お金やら勝手に置いてって…みたいな感じです。

ところが、職業配信者からすれば、視聴者って、自分の配信に勝手にきてる奴らなんかじゃなくなってて、『お客様』みたいな立場になってると思うんですよね。
職業配信者からすれば、視聴者や登録者、視聴回数などがスポンサーや事務所から求められる資質になってるでしょうし、投げ銭などといった歩合制的な給与面(これは想像ですが)を補うものの存在も鑑みると、視聴者というのもは、職業配信者としての顧客になるわけです。

つまるところ、そうなってくると、配信者としても、また、同時に視聴者としても、"配信を見させてもらってる立場"の存在以上の存在になっているのかなと思うのです。自らがそういう存在であると自覚しにくくなってるんじゃないのかなぁと思うのです。

仮に、この"お客様"的な体質が一部の視聴者にあるのなら、それを改善しないことには、今みたいな一部の視聴者がルールを守らないみたいなことも無くならないのかなと思っています。


昔は、お客様は神様です、なんて言ってて、だけど今は、カスハラみたいなものも横行(広く共有される)するようになって、お客様は神様でもなんでもない、という言説が語られることもよくありますが、それに加えてここでは、"視聴者は神ではない"という気持ちも持っておきたいものです。

これは偏見なのですが、YouTubeとかの配信者を見るような人たちって、暴動を起こすようなスポーツファンとか、渋谷ハロウィンに行くような人達、また、ハロウィンに行って、ゴミを平気で捨てるような人たちのことを毛嫌いして、軽蔑してるイメージがあります。
一部の荒れた視聴者も、この人たちが嫌っている彼ら彼女らと同じ穴の狢なので、もしこの偏見があたってるなら、そのことを自覚してほしいと思います。

あ、あと、最後に重要なこととして、"配信者と視聴者は友達じゃない"っていう理解が抜けている人が多いようにも感じています。
配信者からすれば視聴者はひとつの群体でしかないのに対し、視聴者からすれば配信者とは、一対一の関係という非対称的な関係性になっています。
なので、配信者がいくらフレンドリーに接してくれてても、配信者は視聴者という大群にたいしてフレンドリーに接しているのであって、個としてのあなたという視聴者に対しては全くもって親近感を持ってないし、信頼関係はゼロということをわかっておかないと大変なことになります。

具体的にどう大変なことになるかというと、以前、FPSのイベントでストリーマーのオフラインイベントがあって、そこで視聴者とストリーマーがチームになってゲームを行うというコーナーがありました。
そこで、選ばれたとある視聴者さんがストリーマーさんに対して、配信と同じノリで絡んじゃって変な空気感になっていたことがあります。

これは配信者と視聴者の非対称的な関係性を認識していなかったことを如実に表している例だと思います。
視聴者からすれば、配信者は同年代の友人みたいな関係ですが、配信者からすれば、何か知らんけど距離感の近い他人、変な人です。
ここの距離感とか非対称的な関係性であることを理解せずにコメントをしてしまうと、関係ない奴が何言ってんだとか、どの立場からのコメント?みたいなことになってしまいかねません。人間関係怖…



ルールを守って楽しく配信を見ような。
先述した配信ルールみたいなものを守るのは前提として、そもそも配信者は画面の向こうにある存在だけど、一人の人間なのだから、人間に話しかけてるんだって意識が必要ですね。

あなたが友人や親や恋人に対してのコミュニケーションの仕方が配信者へのコメントに現れてあるとしたら、あなたのコメントが嫌われたり、配信者に注意されたのなら、友人とか恋人にも嫌われてる可能性、高そうじゃないですか??

おわり。



追記
本文には書かなかったんですが、YouTubeには特に、ルールを無視するようなキッズたちもたくさんいると思いますが、比較的視聴者の年齢層が高め(といっても、20〜30.40くらいと思う)なツイッチでもそういう人はいるので、杓子定規にキッズが悪い!と断ずることはできません。
あと、配信ルールって概要欄に基本的に書かれていますが、概要欄ってあんまり見なくないですか?
動画ならともかく、配信だと概要欄って基本見なくて、配信者側も概要欄への誘導ってあんまり行ってない印象があります。(そもそも論として誘導したとしても徒労におわることは往々にしてあると思いますが一応)
そもそも、概要欄って基本的にどの配信でも、固定コメントしか載ってなくて、見ても何の楽しみもないことが多いんですよね…
配信ごとにたとえば、一言コメント的なものがあれば、概要欄を進んで見に行く可能性は高まりますし、そこで同時に配信ルールにも改めて目を通してもらえるようにもなるでしょう。
配信者さんたちって配信の雰囲気を重要視する人も多いので、配信内で口頭で注意する人は、度が過ぎる場合を除いて、そう多くないでしょうから、概要欄にあることを熟読してもらえるような工夫もあってもいいのかも知れませんね。


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