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【ゲームレポート#1】オリックス2軍×さわかみ関西独立リーグ選抜

5/8(水) ファーム練習試合
オリックス2軍×さわかみ関西独立リーグ選抜
@杉本商事バファローズスタジアム 13:00

KD 000 000 000|0
Bs  091 240 10×|17

KD 高橋、高良、矢野、清原、田中柊、濱川、唐澤、菅原―松本、塚本
HR なし

Bs 川瀬、山田、大江、小野、前、才木、中田、権田、芦田ー村上、堀
HR なし



 NPB入りを目指す若者たちにとって、最高のアピールチャンスのとなるこの試合。各々が個性を見せつけたい所でしたが厳しい結果となりました。
今季1回目のゲームレポート、ファーム練習試合〈オリックス×さわかみ関西独立リーグ選抜〉です。


[投手]

先発 高橋蓮(堺)26歳
 この日、全体的に最も安定感があった投手。スライダーとカットボールを投げ分けながら要所でストレートを際どいコースに投げ込む事ができた。走者が出た際に2.5秒の一定リズムになる事は修正点。(被盗塁1、佐野皓大)


2番手 高良一成(堺)24歳
 高橋の良いリズムを引き継ぎたい所だったが変化球が全てと言っていいほど高めに浮き、2四球4安打、うち長打3。変化球でボール先行を繰り返す苦しい投球になった。悔いの残る8失点。

3番手 矢野海翔(堺)18歳
 急遽、予定より早い2回途中から登板もスライダーが暴れ中々流れを止められず。イニングが変わった3回、制球を取り戻し簡単に2アウトを取るものの、そこから2者連続四球。結果的に失点に繋がってしまった。スライダーの曲がりは他の選手に比べて頭一つ抜けているだけに、制球を第一課題として安定感を持ちたい。


4番手 清原浩斗(堺)20歳
 ストレート中心の投球も強い球を投げることができず、変化球も分かりやすいボール球が多く2失点。先頭に4球ストレートの四球を与えた事もあり、最優先課題の制球を克服したい。


5番手 田中柊馬(兵庫)22歳
 ストレートの制球ができずボール先行、3四球4失点という結果になった。課題が残る中でも、7番木下を空振り三振に仕留めたチェンジアップはこれ以上に無い最高のブレーキ、落差を誇っており、残るシーズンでレベルアップを図りたい。


6番手 濱川真那津(兵庫)21歳
 ストレートとカーブの緩急のコントラストで空振りやファールを取り、カウントを有利に進めることができた。特にカーブの質は高く、肩口から低めのボールゾーンへ投げ込むことができていたものの、中々仕留めきれない所はステップアップが必要になる。


7番手 唐澤賢汰(和歌山)22歳
 こちらも一番の課題は制球面。ストレートが暴れ気味も頼れる変化球がない状態。6打者のうち5打者に3ボールまで与えており、セカンド十倉の好プレーに助かり無失点に抑えたもののリズムを作れない苦しい投球となった。


8番手 菅原秀(大阪)30歳
 元東北楽天ゴールデンイーグルスの投手。ブランクがあるとはいえ、選抜チームの中で球の勢いはトップクラス。先頭に投手強襲のヒットを打たれるも後続をしっかりと打ち取った。


高橋 1回 0失点 1安 1四 0振
高良▲0回1/3 8失点 5安 2四 0振(自責7)
矢野▲1回2/3 2失点 2安 3四 1振
清原 1回 2失点 2安 2四 1振
田中 1回 4失点 2安 3四 1振
濱川 1回 0失点 0安 1四 1振
唐澤 1回 1失点 1安 3四 0振
菅原 1回 0失点 1安 0四 1振

(左投手▲、球速はこの日非表示の為不記載)
脇田、式田(共に大阪)は登板なし


 投手陣は8イニングを8投手の継投で17失点(自責16)、被安打14、四球15という結果。被本塁打こそなかったものの、ストレートは簡単に外野へ飛ばされ変化球に頼ると四球になってしまう悪循環が生まれた。


[野手]

スタメン
1番(中)小川  ▲(和歌山)23歳
2番(右)宇佐美  (堺)24歳 
3番(指)ノア   (兵庫)23歳 
4番(一)今田   (大阪)23歳
5番(左)小早川  (兵庫)22歳
6番(遊)車谷   (堺)21歳
7番(三)高橋   (姫路)19歳
8番(捕)松本   (堺)19歳
9番(二)嵯峨   (大阪)23歳

(左打者▲)
車谷以外は全員途中交代し、野手の不出場選手はなし。

主な成績を付けた選手は以下の通り。
〈1回表〉
2番 宇佐美(ライト前ヒット、川瀬)
3番 ノア(センター前ヒット、川瀬)
〈3回表〉
9番 嵯峨(レフト前ヒット、大江▲)
1番 小川(盗塁、大江▲−村上)


 この日、野手陣は3安打止まり。4回以降は1人のランナーを出すことも出来ず試合終了となった。
特筆すべき選手を挙げるとすると、1番小川(大阪)、2番宇佐美(堺)。
小川はショートゴロのダブルプレー崩れで一塁へ駆け抜けた際、そしてプレー再開後初球のストレートで盗塁を決めた脚の速さは非常に良いアピールになった。しかし、3打数2三振と打撃面では厳しいものとなった。
宇佐美については独立リーグの中でもハイレベルな四国アイランドリーグplus、ルートインBCリーグで培った技術を見せることが出来た。NPB投手相手にタイミングは合っており、ストレートを芯で弾き返す事ができた。

 全体的には、140キロを超えてくるNPB選手のストレートへの対応と追い込まれてからの変化球アプローチが大きな課題となった。チーム全体での三振数は11個、フライアウトも11個と中々会心の当たりが出ず、多くの打者がハイレベルな投球に対応しきれなかった。



 以上がオリックス×さわかみ関西独立リーグ選抜のゲームレポートとなります。
 NPBどころか他の独立リーグともレベルの差が垣間見えた試合、NPBへ選手を送り出した頃の〝カンドク〟をもう一度見せて欲しいと感じる試合でした。

ご覧いただきありがとうございました。


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