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デザイン解剖#16

今回はSORACHI 1984のバナーを分析!

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画像1

文字周り

・長方形の画像に沿ったL字型の文字組
・縦組みの上下グリッドと、写真+横組みの上下グリッドが揃っている
・同じく左右グリッドも揃っており、文字も含めた長方形になっている
・文字間が広いので、余裕のある印象になる
・縦組みも横組みも文字と写真のマージンは同じ。
そのことでの間が少し離れてしまっているが、それぞれ単体でも成り立つ文章のため、そこまで違和感は無い
・フォントはおそらく見出ゴMB31

モリサワ公式サイトによれば見出ゴMB31は

ゴシック体のなかでは字面が小さめに設計されているため、大きなサイズで使っても押しつけがましくなく、広告・雑誌の見出しや長めのキャッチコピーなどで、ゆったりと言葉の意味を伝えることができる書体

配置周り

・写真素材の右上に飛び出させてビール(商品)を配置している
・文字組と写真がグリッドが揃っているので、そこのルールから飛び出した商品が目立って見える
・商品に少しシャドウをかけることで立体的になり、写真の上に転がっているような印象になる
北海道の下に北海道の形を敷くことで、ほんの1秒見ただけでも北海道に関係のある何かだということが分かる
・↑そのイラストも写真に少しかぶるように配置していること、斜めの部分が商品に向けられていること、で目線の流れがスムーズに誘導される

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・目立たせたい部分を装飾するのではなく、他を引き算しよう!
今回なら、画像/文字を整えることで、そこからはみ出した商品が際立って見えている。

・周りに余白の多い写真=チェキ、というような連想
・その上に転がっているように見えるビール
という構造で、思い出の1ページを見ている気持ちになるバナーでした!

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