スマホでの画像生成にGoogle環境をオススメする理由

SEAART.AIなど、ブラウザベースの画像生成プラットフォームを利用して、画像生成を体験された方は、手軽さ、便利さを実感できたことでしょう。これらのツールは、直感的なインターフェースで手軽に画像を生成でき、誰でも簡単にクリエイティブなプロジェクトを進められるのが大きな魅力です。しかし、さらに高度で効率的な画像生成を目指す場合には、いくつかの制約があることも事実です。そこで、今回はGoogle環境(特にGoogle Colabなど)を利用するメリットについて解説します。

1. ブラウザベースの画像生成環境の制限

ブラウザベースの画像生成ツール(SEAART.AI、Canva、ちちぷい、Copilotなど)には、それぞれ非常に便利である一方、制約や制限があります。

生成枚数や生成内容に制限がある

多くのブラウザベースの生成ツールでは、1日に生成できる画像枚数や解像度に制限があります。無料プランの場合、1日に数枚の生成に制限されており、有料プランでも、生成枚数に上限が存在することが殆どです。
一方、画像生成は同じプロンプトからの出力であってもシード値と呼ばれるランダム要素があり、無限の生成結果が生まれます。
高い質を得るには大量の画像生成と選別も必要となるため、生成枚数が制限されている環境は、想像以上の足枷になってきます。

生成した画像のダウンロード操作

殆どのブラウザベースのツールでは、生成した画像をダウンロードする必要があります。
これがなかなかの手間となり、時間もかかってしまいます。

バックグラウンド生成や連続生成ができない

ブラウザでの生成は、基本的にその画面を開いたままで操作し続けなければなりません。つまり、画像生成中はそのページから離れることができず、他の作業を並行して進めにくいという制約があります。また、連続して大量の画像を生成する機能がないことが多く、1回ずつの生成を行う必要があります。
※画面遷移しても一回の生成は完了はできることが多い

2. Google環境を使う理由

これらの制約を気にすることなく、より自由度の高い画像生成環境を作るためにおすすめしたいのが、Google環境(特にGoogle Colab)を使う方法です。Google Colabは、Pythonコードを実行できる無料のクラウドベースのノートブック環境で、AIモデルを簡単に動かすことができます。

※短時間であれば無料で使う事ができますが、厳密にはGPU使用時間に対してコストを負担することになります。

大量生成が可能

Google Colabを利用すると、特に生成枚数に制限がなく、画像を大量に生成することが可能です。気軽かつ効率的に進めることができます。
※上記と同じく生成枚数ではなく、時間にコストが掛かります

自動で保存・整理

生成した画像は、指定したGoogle Driveに自動的に保存することができ、ダウンロードする手間を省くことができます。Google Drive上にデータがあるので、他のデバイスからもアクセスでき、非常に便利です。

バックグラウンド生成・連続生成

Google Colabでは、Planにも依りますが生成処理のバックグラウンド進行が可能です。つまり、画像生成の実行中でも別の作業を進めたり、Colabの画面を閉じてしまっても問題なく生成を続けることが可能です。さらに設定によって、連続生成を簡単に行うことができ、一度に複数の画像をまとめて生成することができます。

3. まとめ

ブラウザベースの画像生成ツールは初心者にとって非常に便利ですが、生成枚数の制限やダウンロード操作の手間、そしてバックグラウンド生成の不可といった制約があります。これらの制約を克服し、より効率的に大量の画像生成を行いたい場合、Google Colabを使ったGoogle環境での生成が大いに役立ちます。

- **大量の画像生成**が可能。
- **自動保存**で作業効率が向上。
- **バックグラウンド生成**で作業の自由度が広がる。

このような理由から、Stable Diffusionなどを使った画像生成を進めるために、このNoteではGoogle環境を活用することをおすすめしていきます。

次回は、Google Colabで画像生成を行うための実際のセットアップ方法について詳しく解説していきたいと思います。

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