ウォーレン・バフェット「若き日の成功について」

ウォーレン・バフェットの若き日の成功

20歳のとき、私は株売買を始めました。
当時、20歳でしたが、見た目は16歳ほどで、行動も12歳くらいの幼さがありました。
そのため、株売買をしても大きな印象を与えることはできませんでした。
私はダウンタウンを歩き回り、人々に声をかけていました。
その後、グラハム社に就職しましたが、戻ってきたとき、私を支持してくれたのは姉とその夫、義父、アリスおばさん、大学時代のルームメイトとその母親でした。
義父はママ大学の学部長で、私に多大な支援をしてくれました。
その頃には、私がそれなりに成功していることが周囲に知られていました。

1956年のことで、私はすでに5、6年間投資をしていました。
ニューヨークを離れてほとんど戻らなかった時期、私は約17万5,000ドルを持っており、引退しているような状態でした。
26歳で引退していることが、私が正しいことをしている証拠だと思われたのでしょう。
そして、人々は私にお金を託しました。
その後、グラハムの元株主がある大学の学長になり、ベン・グラハムが自分のパートナーシップかファンドを清算する際、私を推薦しました。
新聞発表を見た別の仲間が私に連絡を取り、彼はまた別の人を紹介してくれました。
1年か2年後、ある医師一家から連絡があり、それが私とチャーリー・マンガーの出会いに繋がりました。
色々なことは、筋道を立てて続けることでやってくるものです。

インターネットがどのように人生に影響したか？

チャーリー・マンガー：
インターネットについては、私はウォーレンに比べればネットをほとんど使わない方ですが、好きです。
ウォーレンはインターネットでブリッジ（ゲーム）を楽しんでいます。

ウォーレン・バフェット：
インターネットは私の生活に大きな変化をもたらしました。
年間100ドル程度で、飛行機と比べれば非常に安価です。
私は飛行機もインターネットも諦めたくありません。
しかし、チャーリーはインターネットを好まないようです。
彼は多くのことを一度に行う人々の考え方に否定的です。
私も、集中して一つのことを考える方が得意です。
インターネットはここにあり、ますます重要になり、みんながもっとインターネットについて考え、行動するようになるでしょう。

オフィスに関しては、現代社会の一部として、多くの本を持っていますが、それを隠してはいません。
マーク・ハマーは3冊の本を持っていると言いますが、私たちはそれを再評価するかもしれません。
インターネットは多くのビジネスを変えました。
20年、25年の間に、どれほど人生が変わったかを考えてみてください。
まだ終わっていないでしょう。
人生をより良くするために、多くの変化が起こるでしょう。
チャーリーはインターネットが人生をより良くするとは思っていないかもしれませんが、例えば雪の日に家からブリッジを楽しむことができるようになったのは、インターネットのおかげです。
私たちのパートナーが世界をより良くすることを願っています。

銀市場について

ウォーレン・バフェット：
量的緩和や低金利、過大評価された株式市場の中で、銀の価格や市場については、最近はあまり追っていません。
かつて1億オンス以上の銀を所有していたので、銀の需給や将来の動向についてはそれなりに知識がありますが、長い間、あまり注目していませんでした。
銀に関しては、純銀鉱山もありますが、大部分は銅の採掘の副産物として産出されるので、銀自体の需給にはあまり反応しないんです。
それでも、私たちは銀市場でホット・ブラザーズよりも良い結果を残しました。

質問者：
私は北欧スウェーデンのストックホルム出身で、EFN.SEで働いています。
バフェットさん、あなたにできる最も知的な質問の答えは何でしょうか？

ウォーレン・バフェット：
それは、誰かに多くを求めすぎる質問ですね。
生徒からよく聞かれる質問ですが、私もうまく答えられません。
ですから、その質問には遠慮させていただきます。

富と所得の不平等

質問者：
私たちは皆、バフェットさんのビジネスの手腕と成功に注目しています。
バフェットさん、富の99％を手放すというコメントと、所得の不平等についてのあなたの考えを教えてください。

ウォーレン・バフェット：
私は物事を理解するのが得意で、特に合理性に重きを置いています。
合理性は道徳的な義務だと思っています。
私が孔子を好むのも、彼が持っていた同じ考え方に基づいています。
バークシャー・ハサウェイは合理性の神殿のようなものです。
私にとって、それは道徳的な原則です。
無知を持ち続けることは不名誉なことだと思います。
寛大であることも重要だと思います。
健康や周囲の人々の健康、その他多くのことが重要です。
バークシャーの業績が悪かったら、私は嬉しくないでしょう。
他人のお金を失うことは、私たちにとって非常に重要な問題です。
私たちは、個々の投資で損をすることはあるかもしれませんが、バークシャーの長期的な価値を損なうようなことは避けたいと考えています。