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4月2週目(後)

前回はこちら。

4/9

2週間後のイベントの会場下見のために名古屋へ。機材チェックしたかったのに変換コネクタを忘れる痛恨のミスを犯すも、近くにビッカメがあったからことなきを得た。名駅最強。それから本屋で10000円くらい本を買う。なかなか名古屋に出ることがないから、こうして「あ、これも面白そう」と目移りしてしまう。こらそこ、また積読が増えたとか言わない。

他の本は元々買おうと思っていたのだけど、南部さおりさんの「反体罰宣言」はたまたま見つけて目次を見て買うのを決めた。


というのも、中で取り上げられているケースの中に、ぼくが教職を目指すことになった一件があったからだ。
話が長くなるからその辺は割愛するが、あの一件があって、ぼくは教職として、それも学校の現場と社会との接点を模索できる立場を選んだのだと考えている。先月、一緒に動いてくれている学生の子達と話をしたけど、こうした立場を選ぶことに興味を持ってくれることが嬉しい。
どんな世界であろうと、その世界に受動的にいるよりも、自ら枠を飛び出していろんな世界を見にいく方が、語れるものも違うし、普段いる世界にも新たな色を付け加えることができる。それは、いざその子どもの前に立つ時にも生かされるし、ただ立って、存在しているというだけでも彼らにとっては全然違う。彼らの世界にも色が与えられる。
ぼくもそうだった。例えば、中2の時に来た社会科の先生、部活の顧問の先生。あの人たちは今まで見てきた大人の中でも、「こんな大人がおるんや…!」と衝撃を受けた。すごく面白かったり、文字通り、魂でぶつかってきたり。あの人たちに出会うことがなかったら、今のぼくはどうしていたんだろう。

4/10

昼過ぎに行きつけのカフェへ。最初寄ったときは満席で、空いた時に電話してもらうことにした。それで電話がかかってきた時の表示が「滋賀県高松市」で、琵琶湖なのかうどんの名所なのかわからない土地からかかってきてるようだった(番号自体は合ってる)。ちなみに、琵琶湖のが面積は大きい。前にも名古屋市からかかってきた電話が「滋賀県函館市」だったから、iPhoneの位置情報大丈夫か?と疑問に思わざるを得なかった(同じ現象が起きた人、いない?)。
話は戻ってカフェの話。

このお店は去年から仲良くなった後輩の子が教えてくれた。同じ教育の分野で、目指したいところがかなり似ていたことから、月一くらいで互いのやることをカフェで話すようになった。それで行く先々のお店が、コーヒーにこだわりのあるお店が多くて、自然とおいしいコーヒーを求めるようになっていった。
ここのマスターはコーヒーを出すときに種類のこと、それからどんな味がするかも丁寧に教えてくれる。今日のは「ブラジルとコスタリカのブレンド、葡萄みたいな甘さがする」という。たったコーヒー一杯でも、甘味や酸味、苦味がここまで変わるのだと知ることになるとは思わなかった。飲んでみると、本当に苦味が抑えられていて、果実のような甘みがある。こういうのを知っちゃうと、まじで缶コーヒーに戻れない。
かつて大学時代、ブラックコーヒーが飲めなくて、インターン先でコーヒーをいただいた時に「すみません、ミルクと砂糖ください」といったのが遠い過去(9年経ってる)のことに思える。今はお店のおすすめの飲み方でない限り、ブラックで飲んでいる。あの時からはだいぶ成長してるよ、自分。

4/11

午前は古賀史健さんの「取材・執筆・推敲 書く人の教科書」を読む。

古賀さんの文章関係の本は、前に「20歳の自分に受けさせたい文章講義」を読んだことがあるけれど、今回はすごくボリューミー。400ページもある。だけど、「取材」「執筆」「推敲」の3カテゴリーにわけられていて、かつ読みやすい文体なので、ページの量を感じさせない。こないだ学生の子と対談みたいな感じで話したけど、これを知っていればもっと良いものにできたんじゃないか?と思う。何か新たな知識を得たときって「これもっと早く知っておけば…!」って感想を抱くよね。
午後は「ミニさくら」のお疲れ様会。千葉の佐倉市で毎年春に行われているこどものまちで、今年はzoomを使って開催ということで、知り合いに紹介していただいて参加した。オンラインならではの強み、弱みを知ることができたこと、それからこうやって実際に開催して、振り返りまでの一通りの流れができたことが本当に大きいと思う。それをじゃあ地元での企画に生かすかという話が出てくる。オンラインでできるあらゆる機能をフル活用して擬似的な街を作ることができる一方、少なからず保護者の手が入ることで、リアルな開催での優位な点(大人が入れない)を作ることができない、など。

まとめ

春休みにやってきたことをまとめたり、これから新年度、1学期が始まるに向けての準備をしたり、といった週だった。新年度は成し遂げたいことがあるし、それをステップに、見てみたい景色もある。先月から問い続けたことから見出した仮説を、少しずつ、答えにしていくだけだ。


これまでの振り返りはこちらから。


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