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《本》 ズームイン、服! を読んで

本/ズームイン、服!/坂口恭平/2015


この本も以前に買って、少し読んだんだけど、そのまま寝かせていた。

本って自分の中の読み時があるよね。
しっくりくるタイミングが。

家には積ん読の本がまぁまぁあるけれど、いつかそのタイミングが来た時に買っておいてよかったと思うから、よしとしている。
欲しくなった時が買い時で、読みたくなった時が読み時。
ある程度読む予定の本が家にあると、次に読む本を気分で選べるから、本屋や図書館みたいで少し楽しい。


この本は雑誌POPEYEで連載していたものをまとめた本だそう。
何人かの人が登場し、その人の生い立ちから好きだったもの、今の仕事に繋がるまでを書いている。
服の話というよりは、服を通してその人の歴史を知るという感じ。
中にはリトゥンアフターワーズや、カガリユウスケ、途中でやめる、など知っているブランドも出てくるので、面白く読めた。

この本を読んでいると、幼少期の環境や興味、身の回りに当たり前にあったものが後々の自分に影響していて、今の自分を作っているのだと分かる。
出てくる人たちは特殊というか、何かを極めていたり、びっくりするような行動力があったりするから、自分とは違う世界線の人たちのような気がするけれど、でも人の歴史はどんな人にもあって、掘り下げていったら面白いんだろうな、と思った。

もう少し柔らかい頭で考えて、自分の好きなことを、興味のあることをしたいと思ったり、それをするにはどうすればいいのか、という方向にシフトしても良いのかもしれないと思った。
たぶん縛られすぎて、真面目に考えすぎて、ガチガチになっている。
人生は自分が楽しいと思うことをする方が得だな。

“できないことをできるようにするよりも、自分が持っている特徴をいかにして育てていくか”

それを突き詰めた人たちの本だな、と思った。
視野が広がった感じがするので、このタイミングで読めて良かった。

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