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《本》 ひとりぼっちを笑うな

蛭子能収さんの、ひとりぼっちを笑うな
ずっと気になっていてようやく読めた。

まず第一に蛭子さんが漫画家だという認識がなく(ちょうど最近、ハロモニ。に絵が上手い人として蛭子さんとしょこたんがゲストで出ている回を見て、それで知った)、昔からあまりテレビを見ない私はタレントなのだと思っていた。

蛭子さんといえば、ほわわ〜んといつも笑っている、そしてみんなに突っ込まれている、いじられキャラのようなイメージで。
私はこの本を読んで、蛭子さんはしっかりとした自分のポリシーを持っていることに驚いた。

自分で考えたポリシーがあるから、それに合わないことはしない。たとえ周りの人から何を言われようとも。
その自分の考えに対する自信が本当にすごいと思った。
私なら周りの人の反応や顔色を見て、空気を読んでしまうもの。

それをしない。むしろそれをしないことが自分の強みになっていると知っている、その絶妙な分析力と貫き通す強さ。

昔は空気を読まないことでよく怒られた、というようなことを書いていたが、でもその内容は一貫して他人に迷惑をかけないこと、自分が自由であることで、筋が通っている。
むしろ私たちが空気を読みすぎなんじゃないか、とさえ思えてくる。

自分の人生を生きているから人を否定しない。
物事を自分の頭で考えて生きている人は素敵だなと思った。

蛭子さんのTwitterを覗いてみたら、認知症になったけれど、幸せそうなお顔で笑っていた。
あんな風に歳を重ねていけたら幸せだし、周りの人も幸せにするだろうな、と思った。



“ひとりぼっちでいることをけっして笑うことなく、そんな自分を微笑みながらいつでも受け止めてくれる人を見つけること。”

自分らしく生きていれば、それを分かってくれたり受け止めてくれる人があなたの周りにもいるよ、それに気がつくことが大切だよ。

ということを教えてくれた本だった。
文章も堅苦しくなくとっても読みやすいので、息抜きにもおすすめ。

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