見出し画像

人それぞれ

花とアリス殺人事件 という映画を観た。映画館で一度観ていて、たぶん2回目の鑑賞かな。

この作品は一度映像として撮影してから絵を描いて、アニメーションにしたそう。鈴木杏、蒼井優とは別の人が演じているから、似せるのに苦労した、と岩井俊二監督が話していた。

確かに、全く違う人を撮影してから花とアリスの顔に似せるというのは、撮影した時の人のイメージや表情という先入観があるからとても難しそう。


花とアリスという映画は映像と音楽、バレエを踊るシーンが美しくて、でもそれに反してというのか、花とアリスの性格が変わっていて面白くて、所々ふふっと笑ってしまう。その対比のバランスが良い。

なんだか馴染めなくておかしな人でも、すごく変な会話や行動をしていても、その一瞬が振り返った時に大切な思い出だったと思えるような、そんな暖かくて美しい空気感がある。


映画を観ていて思ったんだけど、人の顔って眉毛、目、鼻、口というパーツは同じなのに、全然違う顔になるのが面白いよね。パーツの大小や形、配置で変わるのが。

顔自体の範囲はそんなに広くないし、体全体のバランスから考えたら些細なことのように思うけれど、でもそこで人の区別がつくわけだし、個性が出るところだし、イメージだって変わる。人は目を見て会話をするし。字の通り、人間の顔となる部分だし。


顔タイプ診断とかはまさにそうで、顔の輪郭とパーツの直線曲線で判断してタイプが分けられる。分類で分けると顔のイメージは全く異なる。

例えば子供顔曲線のキュートと大人顔直線のクールの人なんかは大きく違う。それで似合う服のテイストや色や素材が変わってくる。

顔タイプ診断って似合うものがすごくわかりやすくて、私もよく参考にしている。顔タイプと骨格とカラーを総合して自分に似合う服というものが頭で考えて分かるようになったので、すごくありがたい。

この人はきっとこのタイプだからこういうイメージの服が似合うんだろうな、とかを考えるのも楽しい。


接客の仕事をしていた時に、私は〜だから似合わないとか、こんなのは着られないとか、なんでも似合う人はいいよね、なんてよく言われていた。

どんな服でも似合う人はあんまりいない。でも、その人に似合う服は絶対にある。似合う服を着た時って明らかに違っていて、輝いて見える。誰もが「素敵」と思わず言いたくなってしまうくらいに。


一人一人キャラクターが違うように、似合う服も違っていて、そして似合う服は必ずある。
そういうことを知っているから、どんな人も人それぞれで良いよね、と思うのだよね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?