建築と空間

先日図書館へ行って、建築関連の本を何冊か読んでいた。昔から建築について興味があって、前にも書いたけれど、喫茶店とか、図書館とか、美術館とかが好き。特に昔から建っている歴史のあるものが好きで、見ていてうっとりする。

たまに図書館でそういう本を眺めることがあるんだけど、どうして好きなんだろうとか、なぜ好きになったんだろうとか、あまり考えたことがなかった。

ファッションとか絵画とかイラストとかも同じで、デザインのあるもの、色や形の組み合わせ、バランス、その美しさが好きだったりするんだけど、世の中にはそれらのことに全然興味のない人もいて、そうなると私はなぜ好きなんだろう、何がきっかけで好きになったのだろう、と思う。

子供の頃から自分の部屋の中でさらに秘密基地みたいな空間を作って遊んでいたし、よく模様替えをしていた。そういう時って建物自体に興味があるというよりは、空間をデザインすることに興味があったのかな。デザインされた空間を感じることが好きだったかも。

これは少し話がそれるけど、小学生の頃雑誌のニコラを集めていて、その時にガッキーがモデルとして出ていた。ファッション雑誌の中にはよくお部屋紹介のコーナーがあって、ガッキーのお部屋も紹介されていて、そのページをよく見ていた記憶がある。

ガッキーのお部屋はモダンテイストで、コンクリート調の壁紙？に黒白のブロックチェックのカーテンに赤いソファ(今調べた)だった。黒白のブロックチェックのイメージがすごくあって、当時の私の好みとは違っていたけど、すごく新鮮に感じられて、よく覚えている。

書いていて思い出してきたけど、その頃ってデコることがブームで、シール帳とか、プリ帳とか、携帯とか、手鏡とか、そういうものに手を加えることで自分のものとしてオリジナリティを出していた。

お部屋もそうで、飾り付けをしたり、布を買ってきて垂らしたり、ビーズの暖簾とか、造花の花とか、雑誌の切り抜きとかポスターとか、好きなものを壁に飾ったり。そういうことをして自分の空間を作ってきた経験があって、それが楽しかったという体験があるから、空間を作るということが好きで興味があるのかもしれないね。

読んだ本の中に、“建築とは、建物をメディアとしたコミュニケーションである。”と書いてあった。

普段何気無く見ている建物たちにも、どういう意図で作られたのかとか、どういうコンセプトで、どういう理由でこのデザインになっているのかとか、どんな理由があってとか、そういうことって見ているだけでは分からないけれど、それこそどんな物にもそういうストーリーがあって、どんな人にもその選択をした理由があって。そういうことを考えていると面白いなあと思う。

映画やドラマを観たり本を読む時に、何を伝えたくてこの作品を作ったんだろう、と考えるんだけど、それと同じだよね。

最近はnoteに載せない自分だけの文章を書き出してみたりしているのだけれど、そういうなんとなく過ごしてきたことを掘り下げて考えてみると発見があるし、整理されていくので、こうやって書いて考えることは、私にとってはすごく大切なことだったんだなって思った。