見出し画像

YouTubeがAI音声搭載/Google Pixel9は画像生成AI搭載!?/賢くなったSiriデビューは2025年春/学生のChatGPT利用率1年で1割から5割に/“絵の制作過程”動画を生成するAI/俵万智『AIは短歌をどう詠むか』/「1年でユニコーン」サカナAIが暗示する転換点【週刊AIのニュース 2024年7月15日号】

こんにちは。AIのある暮らしです。

2024年7月8日〜月14日の「週刊AIのニュース」をお届けします。


【1】文章生成AIニュース

利用率は1年で1割から5割に--「課題で使った」「友達がコピペ」大学生に浸透したChatGPT

2022年11月に登場した「ChatGPT」は、大学生の間で急速に浸透しています。調査によると、2023年には認知度が約5割、利用率が約1割だったのに対し、2024年には認知度が9割以上、利用率も約5割に急上昇しました。

多くの学生が課題や就職活動にChatGPTを利用しており、一部はコピペも行っていることが明らかになりました。また、高校生の間でも利用率が5割に達し、主に学習用途で活用されています。これに対し、学校は利用ルールを設け、適切な使用を促しています。

「ChatGPT」まだ使ってる? 生成AI市場激戦、一強時代は終わるのか:NEWS Weekly Top10

ITmedia NEWSによると、生成AI市場は激戦状態にあり、特に検索AI「Perplexity」と文章編集に優れた「Claude 3」の利用が増えています。米国の生成AI市場では、ChatGPTがシェアトップ(61.3%)を維持していますが、他のAIも急速にユーザーを伸ばしており、今後勢力図が変わる可能性があります。情報収集にPerplexity、文章編集にClaude 3と、用途に応じて異なるAIが活用されています。

有料生成AIが無料・無制限で使い放題の「リートン」でGPT対抗AI「Claude 3」が一般公開

リートンテクノロジーズジャパンは、AIチャットサービス「リートン」のWeb版およびアプリ版で、最新AIモデル「Claude 3」を一般公開しました。このモデルは高速かつ正確な回答が特徴で、画像認識機能「vision」も搭載しており、無料で無制限に利用可能です。リートンは既に300万人以上のユーザーを持ち、Claude 3の導入によりさらに多くの利用が期待されています。


【2】画像生成AI関連のニュース

有料生成AIが無料・無制限で使い放題の「リートン」、画像生成AI「Stable Diffusion XL」「JSDXL」の提供を終了へ

リートンテクノロジーズジャパンは、AIチャットサービス「リートン」で提供していた「Stable Diffusion XL」と「Japanese Stable Diffusion XL」の提供を近日中に終了します。代わりに「Stable Diffusion 3」がAndroid版にも実装され、より高度な画像生成が可能になります。これにより、より多くのユーザーが新しい画像生成AIを利用できるようになります。

ImageFXとは?Googleの画像生成AIを使って画像・音楽・言葉の生成方法をご紹介!(画像付き)

Googleの新しい画像生成AIツール「ImageFX」は、画像生成、音楽生成、類似単語の生成が可能です。ユーザーはプロンプトを入力して、簡単に自分のイメージに近い画像や音楽を生成できます。特に「expressive chip」を使用して、生成結果を微調整できます。日本語プロンプトも対応していますが、英語の方が精度が高いです。ImageFXは無料で利用可能です。

イラストの手書き証明が不可能に? “絵の制作過程”動画を生成するAI 米スタンフォード大の研究者が発表

米スタンフォード大学の研究者が、完成したイラストから下書きの状態から着彩までの制作過程をディープフェイクで自動生成するAI「PaintsUndo」を発表しました。

このAIは、イラストの制作フロー動画を生成し、ユーザーが自由にコンテンツを作成できます。ツールの利用には現地の法律を順守することが求められます。


【3】動画生成AI関連のニュース

AIが「ゆっくり解説」動画を自動生成してくれる! 「NoLang 2.0」がリリース

Mavericks株式会社は、AI動画生成サービス「NoLang」をバージョンアップし「NoLang 2.0」をリリースしました。このアップデートにより、「ゆっくり解説」スタイルの動画生成や縦型動画の生成が可能になりました。また、読み上げ機能や動画のスタイルカスタマイズ機能も強化されています。生成された動画は商用利用が可能で、クレジット制で利用できます。

【4】モバイルAI関連のニュース

Google、Geminiの折りたたみ端末対応など4つの新機能発表

Googleは、AIアプリ「Gemini」に新機能を追加しました。新しいGalaxy Zシリーズでは、「Hey Google」と言うかスワイプすることでGeminiを起動できます。また、YouTube動画の内容に関する質問に答えたり、折りたたみ画面で動画を見ながらGeminiを利用したりできます。他にも、「かこって検索」で記号数学やQRコードのスキャンが可能になり、Wear OS 5が新Galaxy Watchに搭載されます。

Google DeepMindが自然言語で場所の案内などオフィス内のタスクをこなすデモムービーを公開

Google DeepMindは、自然言語でオフィス内のタスクを解決する新しいAIモデル「Gemini 1.5」のデモムービーを公開しました。このAIは、最大100万トークンのコンテキストウィンドウを活用しており、ユーザーの指示に基づきオフィス内での案内やタスクの実行が可能です。デモでは、ユーザーが「何かを描ける場所を教えて」と指示すると、AIが適切な場所に案内する様子が示されました。

AmazonがAlexa(アレクサ)搭載スマートアラームクロック Echo Spot(エコースポット)[2024年発売]を発表

Amazonは、Alexa搭載のスマートアラームクロックEcho Spotの新モデルを発表しました。この新モデルは、カラフルなディスプレイ、4つの新しいアラーム音、音楽の曲名表示などの機能を備えています。インテリアに合わせやすいデザインで、快適な日常をサポートします。発売記念セールも実施中です。

「SiriのChatGPT連携」がAppleユーザーに落とす“暗い影”:AppleはAIで遅れていた?【前編】

AppleはSiriとChatGPTの連携を発表しましたが、これには賛否両論があります。Siriの機能向上は歓迎される一方、Appleが自社のAI開発で遅れを取っていたことが浮き彫りになります。この連携は、ユーザー体験を向上させるものの、Appleの脆弱性も露呈しています。

カーナビに生成AI活用、パイオニアが実現する性能向上

パイオニアは、生成AIを活用してカーナビゲーションやスマートフォンアプリの機能向上を図っています。Microsoftの「アジュール・オープンAIサービス」を利用し、自然対話を通じて目的地を正確に設定する技術を開発中です。これにより、例えば空港のような広大な施設でも詳細な場所を特定できます。パイオニアは今後もAI技術を活用し、安全で便利な車載サービスの提供を目指しています。

Siriの暴走で「まてまてまて!!!!!」修羅場の危機! AI社会の落とし穴には気を付けて!!

Siriの誤操作で不適切なメッセージが送信される危険性が指摘されています。ユーザーがLINEを送信しようとした際、Siriが相手を間違え、危うく誤解を招くメッセージを送信しそうになった事例が紹介されました。このようなトラブルを避けるためには、音声アシスタントの使用には慎重さが求められます。

Apple Intelligence搭載の「Siri」、デビューは2025年春!?

Appleは、AI機能「Apple Intelligence」によって強化された新しいSiriを2025年春にリリース予定です。この新バージョンのSiriは、アプリ内のアクション制御や画面表示の理解、状況に応じた判断が可能になる予定です。完全なリリースは「iOS 18.4」として提供され、その前にベータテストが行われる予定です。

Pixel 9に搭載されるかもしれない「GoogleのAI新機能3つ」

Googleは2024年8月にPixel 9を発表する予定です。新しいAI機能として、集合写真に全員が写れるようにする「Add Me」、AI画像生成機能「Studio」、スクリーンショットを検索可能にする「Pixel Screenshots」が搭載される見込みです。これらの機能により、Pixel 9はさらに便利なデバイスになることが期待されています。

折りたたみAIフォンと化した新型Samsung Galaxy Zシリーズ、進化したGalaxy AIに触れてみた

Samsungの最新折りたたみスマホ「Galaxy Z Fold6」と「Galaxy Z Flip6」は、進化したGalaxy AIを搭載しています。Galaxy AIは手書きスケッチを元に画像を生成する機能や、AIズーム、ナイトグラフィー機能などを提供。両モデルとも軽量化され、強化された耐久性と高性能カメラを備えています。新たなAI機能により、より便利で楽しいスマートフォン体験が期待できます。

【5】生成AI活用事例

<書評>俵万智さんうならす短歌生成AI 『AIは短歌をどう詠むか』浦川通著

『AIは短歌をどう詠むか』は、朝日新聞社で短歌を生成するAIの開発に取り組む著者がその仕組みと試行錯誤をまとめた一冊です。このAIは与えられた文字列に続く短歌を生成するもので、俵万智さんの作歌の途中だった上の句に対して、適切な下の句を生成し、俵さんをうならせました。この本は、AI研究が人間そのものの探究でもあることを実感させます。

生成AIの助言は正しい? 使いこなせる人を育てる授業

生成AIの活用が広がる中、学校の授業でもその利用が進んでいます。東京学芸大付属小金井小学校では、生成AIを使った公開授業が行われ、AIが提供する回答の正確性を議論することで、児童たちの思考を深める教育が実践されています。生成AIのリスクを理解しつつ、正しく使いこなせる人材を育てることが目指されています。

おしゃべりな生成AI

生成AIは、箇条書きの内容を饒舌な表現に変換したり、長文を短く要約したりすることが得意です。現在、AIは議事録作成などの業務にも活用されています。人間の知的生産性を高めるためには、AIの出力を疑い、最終確認を怠らないことが重要です。生成AIは知識の集約や検索も支援しますが、誤情報の除去には注意が必要です。

AWS、生成AIでアプリ作成を可能にする「App Studio」など発表--「AWS Summit New York 2024」

AWSは、ニューヨークで開催された「AWS Summit New York 2024」で、生成AIを用いて自然言語でアプリケーションを構築する「AWS App Studio」を発表しました。App Studioは、プロの開発者が数日かけて作るアプリを数分で作成できる他、Amazon Qのアップデートにより、開発者の問題解決を支援する機能も強化されています。これにより、より多くの組織でスケーラブルな生成AIの利用が可能になります。

生成AIでデータセンターの消費電力急増、「超大規模モデル」稼働に耐えられるか

生成AIの普及により、データセンターの消費電力が急増しています。三菱総合研究所の調査では、2040年には現在の十数万倍の計算量がデータセンターで処理される可能性があると予測されています。この増加に対応するため、データセンター事業者はエネルギー効率の改善に努めていますが、電力供給がボトルネックとなる可能性があります。

"代替"されないエンジニアになるために──生成AI時代に求められるスキルポートフォリオとは

生成AIの時代において、エンジニアはAIに代替されるのではなく、AIを活用するスキルが求められています。AppBrewの深澤雄太氏は、生成AIを使った効率化の経験を共有し、生成AIが提供する利便性とコスト効率の高さを強調しました。エンジニアは新しい技術に適応し、AIと協力して業務を遂行する能力が必要です。

警察庁 生成AI活用で資料作成など業務効率化 今年度から検証へ

警察庁は、生成AIを活用して資料作成などの業務効率化を図るための検証を今年度から開始します。過去の国会答弁や警察白書を学習させたAIが、資料の文案作成や翻訳、問い合わせ対応を行います。システムは外部接続されず、情報流出のリスクはありません。検証結果を基に、早ければ来年度から実際の業務に導入する予定です。

生成AIでコーディング効率化!→待っていたのは“失敗の日々”とあるITエンジニアとAIの試行錯誤の記録

リンクアンドモチベーションのエンジニア、山西陽平さんは、生成AIを活用してGitHubのIssueから自動でPull Requestを作成するツールを開発しました。しかし、試行錯誤の3か月間は多くの失敗が伴いました。ファイル全体をAIに渡す方式や差分情報のみを返してもらう方法を試みましたが、いずれも効果が上がりませんでした。最終的に、生成AIを人間らしく扱うことで新たな活路を見出しました。

ChatGPTで手書きメモをデジタル化してみた

ChatGPTのアップデートにより、画像認識性能が向上し、手書きメモの読み取りが可能になりました。しかし、全ての手書き文字が完璧に読み取れるわけではなく、読みやすい文字で書かれたメモの方が精度が高くなります。

短文や単語の整理・分類は比較的正確に行えますが、長文や乱雑な文字は正確に読み取れない場合があります。現在のところ、手書きメモのデジタル化は条件付きで効果的に活用可能です。

生成AI組み込むWebブラウザー「Edge」、ブログの入力や装飾を手伝ってもらおう

Windows標準のWebブラウザー「Edge」の最新版には、Microsoftの対話型生成AI「Copilot」が組み込まれています。Edgeの右上にあるCopilotアイコンをクリックすると、サイドウインドウが開き、対話型AIを利用可能です。

チャットモードでは、Webページの概要を生成したり、メールの返信内容を考えたりすることができます。作成モードでは、ブログの入力や装飾を手伝うことができます。

【5】生成AI業界関連のニュース

次世代iPhone、年内の出荷目標9000万台超-AI需要で強気見通し

Appleは、2024年後半に次世代スマートフォン「iPhone 16」を少なくとも9000万台出荷することを目指しています。AIサービスが新機種の需要を喚起すると期待されており、前年の出荷台数から約10%増加を目標としています。この強気な見通しは、特に中国市場での需要回復を背景にしています。


NVIDIA株にバブル懸念 「1年でユニコーン」サカナAIが暗示する転換点

NVIDIAの急成長に対し、一部のアナリストが株価のバブル懸念を指摘しています。生成AI市場は計算資源への投資が中心であり、十分な利益が出ていない現状があります。今後、生成AIにおける投資対効果を劇的に高めるブレークスルーが必要となるでしょう。

【6】SNS×AI関連のニュース

YouTube Music、AIがラジオ局をつくってくれる機能をさりげなくテスト中

YouTube Musicアプリにて、AIがカスタムラジオ局を作成する機能がテスト中であることが判明しました。この機能は現在限られたユーザーに提供されており、AIにリクエストを入力することでカスタムラジオ局を生成します。具体的な利用条件や有料会員限定かどうかはまだ不明ですが、Spotifyの「AI DJ」や他のレコメンド機能と類似しています。

YouTubeがTikTokのようなテキスト読み上げナレーション・アプリ内で自動生成されるキャプション・Minecraftエフェクトなどの6つの新しいショート機能を発表

YouTubeは、ショート動画に新たなクリエイター向けツールを追加しました。これには、テキスト読み上げ機能、動画を自動でショート化する機能、Minecraftエフェクトの追加、自動生成キャプションの編集機能などが含まれます。これらのツールは、コンテンツ制作の利便性を高め、視聴者にとって魅力的な動画作成をサポートします。

YouTubeショート、TikTokのような人工音声追加などの新機能

YouTubeショートが、TikTokに似た人工音声追加の新機能をテスト中です。この機能は、ユーザーが入力したテキストをAIが読み上げ、動画に音声を追加できるものです。現在、一部のユーザーに対してのみ提供されており、正式なリリース日は未定です。この新機能により、より多様な動画コンテンツが期待されています。

TikTok動画広告はコメント欄も生命線 ブランデッドムービーは「秒」で取り込め

「BRANDED SHORTS 2024」でTikTokを活用したブランデッドムービーの重要性が強調されました。TikTokの動画は短時間で視聴者を引き込む力があり、コメント欄も広告の効果を高める要素です。TikTokは炎上しにくく、ファンとのコミュニケーションが取りやすいプラットフォームであるため、企業や行政のマーケティングにおいても有効です。

TikTokで流行りの曲はなぜバズる?特徴や理由、しくみを解説

TikTokで流行する曲には、キャッチーなメロディや真似しやすい振り付け、アニメやドラマのタイアップなど、いくつかの特徴があります。短いパートに魅力的な歌詞が詰まっていることや、アップテンポであることも人気の要因です。さらに、過去のヒット曲のリバイバルや、流行に合わせたマーケティング戦略も重要です。

ダンサーを狙う「TikTokカルト」の驚きの実態

Netflixのドキュメンタリー『ダンスは悪魔のために』は、TikTokダンサーを狙うカルト集団「7M」の実態を描いています。3部構成で、信者の家族からの告発をもとにカルトの手口を暴露。タレントマネジメント会社を装い、フォロワーを集める若者たちを引きずり込む手法が詳細に説明されています。

UUUMはなぜTikTok広告で急成長を遂げたのか UUUMとTikTok for Businessそれぞれの視点から見えた“勝因”と“ショート動画広告の未来”

UUUMは、TikTok広告を積極的に活用し急成長を遂げました。TikTok for Business Japan Awards 2024での受賞もあり、広告パフォーマンスを高める運用手法「TikTok Quest」が高評価を受けています。両社のインタビューから、UUUMの成功要因とショート動画広告の未来についての洞察が得られます。

Z世代が飲食店を選ぶ時に「食べログ」より「Instagram」を使う理由

Z世代が飲食店選びに最も利用する媒体はInstagramで、メニューや料理の写真を見られる点が支持されています。次いでGoogleマップ、食べログ、TikTokが続きます。特にInstagramは写真映えを重視する若者にとって情報源として活用されており、個人経営店の公式アカウントも多いことが特徴です。

公式LINE登録で特典がもらえます


AIのある暮らし公式LINEに登録いただくと「AIの最新情報」「勉強会の募集」の案内や「本当にしごとに役立つプロンプト20選」ががもらえます。

さいごに

ここまでお読みいただきありがとうございました。

また今後もしごとや暮らしに役立つAI情報を発信していく予定ですので、アカウントのフォローをお願いいたします。

それではまた次の投稿でお会いしましょう!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?