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古き良き八郎潟と釣りの醍醐味
キムタクが手にするモノやるモノ全てがトレンドとなったあの時代、テレビ特番で彼がバス釣りをして火付け役となり、第二次バスブームが幕を開けたのは1995〜1996年頃だったと記憶してる。
人気メーカーのロゴの入ってるモノは全てと言っていいほど店頭から一瞬で消え去り、猫も杓子もバス釣りをしてたそんな時に、ちょうどオレにも丁寧に教えてくれる上手な釣り仲間が沢山出来て聖地八郎潟に初めて足を運んだのもその頃。
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ZEALとMegabassの2大巨頭
初めての時はホントに惨敗で、それ以降年に数回は足を運び、特に春の荒喰いを狙い準備万端で挑んだのは今でも鮮明に覚えてる。
釣り方は基本オカッパリで、岸際の激しいリップラップや枯葦の周辺をクランクベイトやスピナーベイトなんかのファーストムービングルアーを漢巻き。
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懐かしすぎる笑
ワームも持ってはいくけどせいぜいラバージグやスピナーベイトのトレーラー程度で、ワーム単体で使ったもんなら仲間内からは
「ハチローまで来てそんなの使って楽しいの?」
やら
「チン◯ついてんのか?!」
などと散々の言われようだった。
まぁ実際のところ当時の八郎潟は、本来のバスフィッシングの組み立てが出来て本気で釣りを楽しめる、まさに聖地だったのは間違いない。
で、確かあれは99年の春。
仲間3人で八郎潟を訪れ、夜明けから根掛かり上等でハードルアーを投げまくり、釣り人として至福の時間を過ごしていた。
荒いヤスリのようなバスの口を掴んでランディングするスタイルの為、親指から人差し指にかけてはボロボロで、
「ヒリヒリすると思ったら血が出てた。」
と嬉しい悲鳴を上げ始めた夕マズメに、ふと、
「あ、そうだ、この間買ったばかりのスピニングロッドでも使おっか」
とタックルチェンジ。
使ったルアーはキクチミノーSFX7センチ・ワカサギカラー。
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前述の通り、釣りをしているポイントは激しいリップラップに枯葦が絡んだエリアなので細いラインのスピニングは全く持ってアンマッチなんだけど、おもいついちゃったから仕方がない。
バス用のシャシャッ!ゴロンゴロン!とアピール強く泳ぐルアーとは少し違う、ヌルヌルッと水を纏って泳ぐキクチミノーをバスが襲ったのは数投した時。
水面のラインが大きく弧を描き、水中のバスがルアーをどう襲ったのかが容易に想像がつく激しいバイトで釣ったのは45UPのマッチョなTHEハチローバス。
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キクチミノー見えるかなー?
その後も間を開けずに所謂ポットベリーが連発し、同行の釣り仲間2人もすかさずミノーにチェンジするも、バイトが出るのはオレのキクチミノーのみ。
アクションはこれといったことはないスローリトリーブで、水に馴染んだヌメヌメアクションとサイズが他のバス用ミノーを圧倒し、完全なるマッチザベイト、バスの食性をモロに刺激した。
今になって思い返してみると、
自分の立っている場所に向けて吹いてる西風によりワカサギが岸際に寄っていた事
岸際の泡状のモノは西風の波によるものだと思ったが、ワカサギの産卵が絡んでた可能性あり
ワカサギのデッドベイトが打ち上げられており、キビキビと泳ぐ魚よりもデッドベイトを捕食したほうがバスは効率よく腹を満たせる
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完全に偶然の思いつきから生まれた釣果だったけど、状況把握の重要性、マッチザベイト、ルアーの持ち合わせている性能と使い分けがピッタリハマってしまった経験をした瞬間でした。
釣りをしてると、
これじゃないと魚が反応しない
同じ場所なのにあの人だけ釣れてる
同じ形なのに色が違うだけで確実に差が出てる
というような経験を沢山します。
ただ単に、
「釣れた!」
という喜びだけじゃなく、こういう経験があると、「なぜ釣れた?」
に対しての推測と自分なりの答え合わせを出来て、その後の釣りで、
「ひょっとしてあの時みたいな事?」
とその引き出しを開けられてカッチリとハマった時に、釣りの楽しさが拡がると思いますよ。
と、カッチョ良さげな事をシメとして語ってますが、実際にはしばらく時間の経った雑誌記事であの泡がワカサギの産卵だと気がついて答え合わせできただけだったりするし、こんなに色濃く覚えてるのは、たくさん釣った!ってだけじゃなく、一緒に居た釣り仲間ふたりがオレよりもずっと釣りが上手くって、その2人を
「マクってやったぜ!」
ってのが、なによりも気持ちよく覚えていた理由で1番大きなナイショのハナシ。
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